第132回【貴腐ワインとは】特徴・産地


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あなたは貴腐ワインを知っていますか?

腐ったワインではありません!!(笑)

一言で言ってしまえば極上甘口ワインです。

それではわかりやすく解説していきましょう。

《貴腐ワインで知る事》

【貴腐ワインとは?】
【どんな味?】
【有名な貴腐ワインは?】
【どんな料理に合う?】
【飲む温度は?】
【保存は?】
【ガラスが入ってる!?】

貴腐ワインとは?】

貴腐菌(ボトリティス・シネレアというカビの一種を、栽培中のブドウにあえて発生させることによりブドウの水分は蒸発し干しブドウのようになり糖度は高まります。
そのようにして糖度の高くなったブドウを使って造られる極上甘口ワインです。

【どんな味わい?】

非常に凝縮感のある上品な甘味と、貴腐菌に由来する独特の芳香も加わり、複雑で官能的な味わいです。

【有名な貴腐ワインは?】

朝霧が発生し、日中はしっかり晴れるという特殊な気候条件を満たさなければ貴腐ブドウは現れません。
よって産地は限定的で希少性の高いワインと言えます。
そのような気候条件を満たす産地で造られる貴腐ワインの中でも、特に上質で有名な産地は《3つ》あり世界3大貴腐ワインと呼ばれます。

ではその3大貴腐ワインを紹介しましょう。

《1、ソーテルヌ
フランスのボルドー地方のソーテルヌ地区セミヨン主体で造られる貴腐ワインを生んでいます。
格付けもされており、その最高峰のシャトーディケム唯一の特級に選ばれており有名です。

《2、トカイ・アス―・エッセンシア
ハンガリーのトカイ地方とその周辺で造られる貴腐ワインです。
フルミント主体で造られ、エッセンシア】と呼ばれるものが最上級です。

《3、トロッケン・ベーレン・アウスレーゼ
ドイツのモーゼルやラインガウで造られる貴腐ワインです。
リースリングから造られる官能的な極上貴腐ワインで、価格ではこちらが世界一です(100万を超えるのもあります)
ちなみに、この長いワイン名の意味も解説しておきましょう。
【トロッケン】乾いたを意味し、つまり水分の抜けた貴腐ブドウを表します。
【ベーレン】ブドウの粒
【アウスレーゼ】選ぶ
つまり、粒選りの貴腐ブドウを使って造られたワインという意味なんですね

この3大産地以外にも、フランスのロワールやオーストリア、また少しだけ日本でも造られています。

【どんな料理に合う?】

まずはフォアグラとの相性が良い事で有名です。
もうとろけてしまいそうです🎵

そしてチーズも良いですね。
特にブルーチーズの強めの塩味と貴腐ワインの上品な甘味の相性は抜群です。

そしてチーズケーキバニラアイスなどにもよく合いますね。

 

【飲む温度はどれくらい?】

《およそ℃~12℃》

酸味が際立つことでスッキリとした甘味を感じやすくなりますから、よく冷やして飲まれることをおすすめします。

少し温度を上げれば、広がる風味が楽しめますが、上げ過ぎると味わいがぼやけた印象になってしまう傾向です。

 

【保存は?】

糖分は保存性を高めますから未開封ならかなり長持ちします。
(中には100年大丈夫なものも!!)

開けてからも栓をして冷蔵庫に入れておけば3ヶ月程度は大丈夫です。

糖分が高いだけに当分大丈夫です・・。


「おい。クソつまらんぞ薄毛。」

あ、ジョージアの毒リスだ。
相変わらず口悪です。

 

ガラスが入ってる!?

ガラスは入ってません!!
貴腐ワインに現れることがあるもので粘液酸カルシウムです。
(白ワインにも似たような【酒石】現れることがあります)

見た目がキラキラしていてガラスの結晶のように見えますから、初めて見た人はガラスが混入している!!
と、思うかもしれませんね。

口に入れても害はありませんが、ザラつくので澱のように瓶底に残すことが多いです。

【結論】

飲みたくなってきました!!(笑)

痛みにくく長くすこしづつ楽しめる官能的なこの貴腐ワインを知らないのは、人生の喜びを少しだけ逃しているのかもしれません!!

言い過ぎですか(笑)

ともあれ、いろんなワインがありいろんな楽しみ方がありますね。

そんな事を知って試せる事に喜びを感じるこの頃でした。

 

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第133回【酒精強化ワイン】その①概要


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あなたは酒精強化ワインは好きですか?

酒精?何のこと?

という方も多いのではと思います。

今回はそんな酒精強化ワインについて解説していきます。

 

《酒精強化ワインで知る事》

【酒精強化ワインとは

有名な酒精強化ワイン】

それでは早速。

酒精強化ワインとは

フォーティファイドワインとも呼ばれます。

フォーティファイは強化するという意味を持っており、アルコール(主にブランデー)をワインに添加することでアルコール度数を高めた(強化した)ワインの事です。

【なぜアルコールを添加する?】

ヨーロッパ南部などの気温が高い地域では、高温でワインの保存が難しかったため、アルコール度数を高くすることで保存性を高める目的で造られました。

通常のワインはアルコール度数12~14%程度のものが多いですが、酒精強化ワインは18%前後のものが多いです。

 

さて、上記のような酒精強化ワインですが、
アルコールを添加するタイミング】によっても分類されています。

それはアルコール発酵をする【前】【途中】【後】の3つです。

アルコール発酵をさせる酵母はアルコールに弱いため、アルコールを添加した時点で死んでしまい、その時点で発酵終了となります。

復習ですがアルコール発酵というものは酵母によって糖分がアルコールと炭酸になる発酵です。

よって、アルコール発酵を終えてない時点でアルコールを添加して酵母を止めてしまえば、糖分を残した甘口となり発酵を終えてからアルコールを添加すれば辛口となるわけです。

この他にも甘辛の理由はありますがここではザックリと。

それではアルコールを添加する3つのタイミングによって分けられる代表的酒精強化ワインについて解説しましょう。

有名な酒精強化ワイン

《1、発酵の果汁に添加する》

ブランデーのブドウジュース割ですね。
ワインと呼べるのか!?(笑)
南フランスでよく見られるVDL(ヴァン・ド・リキュール)】が有名です。

《2、発酵途中で添加する》

一番多く見られます。
ポルトガルのポートマデイラフランスのVDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)イタリアのマルサラなどが有名です。

《3、発酵に添加する》

スペインのシェリーが有名ですね。

それでは有名な酒精強化ワインを一つ一つ簡単に解説しましょう。

【VDL(ヴァン・ド・リキュール)】

ブランデーの産地で有名なコニャック》《アルマニャック》などで造られます。
コニャックのピノ・デ・シャラント
アルマニャックのフロック・ド・ガスコーニュが有名です。
甘口で食後酒などに向いています。

【VDN(ヴァン・ドゥー・ナチュレル)】

南フランスで多く造られる酒精強化ワインです。
熟成期間が2~3年のものはやや粗く、10年以上のものはなめらかで深い味わいがあります。
南フランスのバニュルスミュスカ・ド・ボーム・ド・ヴニーズが有名です。

【マデイラ】

ポルトガルのマデイラ諸島で造られます。
特徴的なのは30℃~50℃程度の熱を加えて3ヶ月~中には100年もの期間熟成させ、独特の香りコクを持っています。
また、甘口・辛口はブドウ品種で分けられており、
《セルシアル》は辛口
《ヴェルデ―リョ》は中辛口
《ボアル》は中甘口
《マルヴァジァ》は甘口
となります。

【マルサラ】

イタリアシチリア島で造られる酒精強化ワインです。
白ブドウ・黒ブドウ共に多くの品種の使用が認められており、
白ブドウ系オーロ(金色)アンブア(琥珀色)
黒ブドウ系ルビーノ(ルビー色)
の3種があり、甘口~辛口。熟成期間も1年~10年のものまであります。

【ポート】【シェリー】は有名でファンも多く、解説ボリュームも大きくなりますから、次の回から分けて解説させていただきます。

【まとめ】

・酒精強化ワインはアルコールを添加し保存性を高めたワイン。

・アルコールを添加するタイミングでおおよそ甘口~辛口が決まる。

・【発酵前】と【途中】にアルコールを添加すればは甘さを残しており、
【発酵後】に添加すれば辛口になる場合が多い。

 

以上です。

ちょっと強めのお酒が飲みたい時にブランデーやウイスキーも良いですが、これらの酒精強化ワインを選択肢の一つに入れてみてもなんだかオシャレですね。

あなたのワインのある生活の一助になれば嬉しく思います。

 

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第134回【酒精強化ワイン】その②ポートワインの知識


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前回では酒精強化ワインの意味・種類について解説しました。

そんないくつもある酒精強化ワインの中でも、
ポートワイン
シェリー
の2つはよく耳にしますし注目も集めつつあると感じたので、ちょっとくわしめの解説が必要かと思いました。

というわけで今回はポートワインについて解説させていただきます。

《ポートワインで知る事》

1、ポートワインとは

2、ポートワインの種類

3、シッパーとは

4、赤玉ポートワイン
もポートワイン?

以上です。
それでは早速。

1、ポートワインとは

ポルトガル語ではヴィーニョ・ド・ポルトと呼ばれ、
英語でポートワインです。

ポルトガル北部のドウロ川周辺で収穫されたブドウのみを使って造られた酒精強化ワインを、ポルト市の決められた地区でブレンドし熟成させたものです。

ポートワインは前回解説したように、アルコール発酵の途中でブランデーを添加するため、ブドウの糖分の甘味を残した味わいとなります。


ちょっとわかりにくいかもしれませんが、【ヴィーニョ・ヴェルデ】の最南端を通っているのがドウロ川です。

つまりこのドウロ川を起点にポートワインは生産されます。

2、ポートワイン種類

ポートワインは主に3種類に分類されます。

《1、ルビーポート

鮮やかなルビー色でポートワインの定番です。
渋味のある力強い味わいとフルーティな香りと甘味があります。
開栓後10日あたりで味わいの劣化が始まります。

《2、ホワイトポート

白ワイン系ポートです。
ほどよい酸味がありバランスの良い味わいです。
開栓後10日あたりで味わいの劣化が始まります。

《3、トウニ―ポート

酸化熟成という工程を行うため色の濃いポートです。
味わいは丸く柔らかさが感じられます。
開栓後1ヶ月程度は品質が安定しています。

3、シッパーとは?

ポートワインはドウロ川上流の醸造所で造られると、下流のポルト市へ運ばれます。
そしてシッパーと呼ばれる商社の倉庫に運ばれ、そこで各ブランドのブレンダー達によってブレンドされ、上記の主な3種のポートワインに分けられ熟成し完成します。

よってポートワインの味の違いが出るのは、ブドウの種類よりもシッパーだと言われています。

【有名なシッパー】

サンデマン
お手軽ポートワインで料理用にも使われます。日本では一番人気です。

フェレイラ
ポルトガル国内最大の生産者で、最も偉大なワイナリーと言われています。

グラハム
余韻の長い甘口ポートワインを生むことで有名です。

カレム
ポルトガル国内では第1位のシェア。コスパに優れたポートを生んでいます。


★☆豆知識☆★

4、赤玉ポートワイン
はポートワイン?

《答え》
赤玉ポートワインはポートワインではありません!!

1907年に日本で現在のサントリーが発売したもので、スペイン産ワインに甘味料などを添加して造った甘未果実酒です。

しかし1973年にポルトガルからポートって言うな!!
(もっと違う言い方だと思いますが(笑))と言われて改名する事になりました。

現在は赤玉スイートワインという名で販売されています。

昔はカリフォルニアでシャブリやブルゴーニュのを名乗ったりもしてました。
このような事は世界中で起こったため、法律を整備し産地の信頼を守るようになったんですね。

【まとめ】

・ポルトガルの規定に従って造られる【甘味を残した酒精強化ワイン】であるポートワインは【シッパー】によって味わいに差がある。

赤玉ポートワイン】は【赤玉スイートワインになっていた!!

 

以上です。

いかがでしたか?
食後にポートワインなんてとってもおしゃれですね。
シッパーの違いやルビー、ホワイト、トウニーの違いを楽しんでみてはいかがでしょうか。

それから赤玉ポートワインは懐かしさを感じますね。

赤玉スイートワインになっていた事は今回知りましたが(笑)

久しぶりに飲んでみたらノスタルジックな気分が味わえそうです。

いろんなワインを楽しく味わいたいものですね。

 

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