第40回 フランスワイン産地全体像・フランスのワイン法と格付け

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■フランスワインの全体像■

フランスはワインの世界においては別格の国ですね。

産地ごとに個性豊かなワインをたくさん生産し、カジュアルなワインから超高品質なワインまであります、そしてそんなワインを皆がたくさん飲むワイン大国なんですね。

では今回理解することをまとめましょう。

フランスワインの全体像で知る事

1、フランスワインの基本データ

2、フランスワイン産地の全体像

3、フランスのワイン法と格付け

1、フランスワインの
基本データ

■ワイン生産量■

  • 4740万ヘクトリットル(2015年)
  • 世界2位 イタリアと常にトップ争い。

■ブドウ栽培面積■

  • 79万ヘクタール 
  • スペイン、中国に次ぎ世界3位

■1人当たりの年間ワイン消費量■

  • 42.5リットル
  • 世界5位 1位は57リットルのアンドラ公国

■主要品種白ブドウ

シャルドネ
ブルゴーニュ、シャンパーニュ、ロワールなど

ソーヴィニョンブラン
ボルドー、ロワールなど

セミヨン
ボルドーなど

ミュスカデ    
ロワール

シュナンブラン
ロワール

リースリング
アルザス

■主要品種黒ブドウ

カベルネソーヴィニヨン
ボルドー、ロワール、ラングドックなど

ピノノワール
ブルゴーニュ、アルザス、シャンパーニュなど

メルロー
ボルドー、ラングドックなど

グルナッシュ
ローヌ、ラングドックなど

シラー
ローヌ、ラングドックなど

カリニャン
南仏全域

カベルネフラン
ボルドー、ロワールなど

ガメイ
ボージョレー

ピノムニエ
シャンパーニュなど

ムールヴェードル
南仏全域

2、フランスワイン
産地の全体像

なかなかの独特画像ですが頑張って書きました(笑)

この図がフランスの産地のザックリとした位置です。

ロワール、シャンパーニュ、ブルゴーニュ北部などの冷涼な産地では比較的キレの良い酸を持つスッキリしたワインが多く、ローヌ、ラングドックなど南へ行くほど温暖になり、酸は穏やかで果実味の豊かな味わいになる傾向にあります。

3、フランスの
ワイン法と格付け

フランスでは過去にその産地のワインでないのにその地名をボトルに名乗ったりするワイン、例えば南フランスのブドウを使ってワインを造ったのに、ボトルにはボルドーと表記するというような事をする人々が市場に溢れてしまったため、しっかり法律を作って産地の品質の信頼を取り戻そうとしました。

それがAOC法つまり原産地統制呼称法で、改定もありつつ現在に至っています。

そのAOC法で定められたワインの品質を表す格付けは以下の3段階です。

格上から順に

1、AOC 原産地統制呼称ワイン

2、IGP 地理的表示保護ワイン

3、VdT ヴァンドターブル
いわゆるテーブルワインで産地表示もありません。
日常消費用ワインで日本ではあまりみかけませんね。

それではAOCとIGPについてはもう少しくわしく。

■AOCとは■

AOCワインとは原産地統制呼称ワインと呼ばれ、生産地域やブドウ品種、また製造工程などの厳しい規定をクリアしたフランスのトップカテゴリーのワインです。

Appellationn d’origine controlee
アペラシオン ドリジーヌ コントロレ
と読みます。

アペラシオン産地

ドリジーヌ=英語のオリジナルでここに産地名が入ります。

コントロレ=英語のコントロールで、法律にコントロールつまり守られていることを表しています。

例えばシャブリならAppellationn chablis controleeとなり、このワインは法律によってシャブリと名乗ることを認められたワインですよということを表しているのです。
↑の画像はムルソープルミエクリュでAppellationn Meursaurt 1er   controleeと小さく書かれてますね。

日本で見かけるフランスワインはこのAOCワインであることが多く、さらにそのAOCの中でも、より狭い区画を名乗れるほど格上ワインとなります。

例えば

Appellationn bordeaux controlee
アペラシオン ボルドー コントロレより

Appellationn pauillac controlee
アペラシオン ポイヤック コントロレが格上で、広域を表すボルドーより村名であるポイヤックを名乗れる方が格上という仕組みです。

※お気づきかと思いますが、格を知るにはその区画が広域の地方名なのか、それより狭い地区名か、さらに狭く村名さらには畑の名なのかを知る必要があるということです。
この点がフランスの頑張りどころ
なんです!!

そしてAOCワインはボルドーではシャトー(ワイナリー)が細かくランク分けされていますし、ブルゴーニュでは畑そのものが格付けされていますから、その部分を細かく解説していくことになります。

※【AOP】について

2009年より新しくAOP法もスタートしましたが、AOC法が根強く残っています。意味はほぼ一緒ですからAOP=AOCと思ってもらって大丈夫です。

■IGPとは■

地理的表示保護ワインで、AOCより規定のゆるいややカジュアルなワインが多いです。

■まとめ■

・フランスはブドウ栽培面積もワイン生産量飲む量世界トップクラスのワイン王国。

・ブドウは地方ごとに認められた使用品種が違いそれぞれに特徴を持ったワインを生みだしている。

・ワインの格付け順位
1、AOC(AOP)
2、IGP
3、VdT

・AOCワインはボルドー、ブルゴーニュなどでさらに細かく格付けされている。

 

以上です。

いかがでしたか?

これから知るべき情報量の多さを予感しましたか?


考えすぎもよくありませんよ!!

毎日少しづつ覚えてく事を継続して、ある日振り返ったら膨大な量の知識を手に入れていた。と、そんなものだと思います。


「今日もちょっと勉強したらおいしいワイン飲んじゃおっかな🎵」

くらいの楽しい気持ちで取り組まれる事をおすすめします!!

楽しい事じゃなきゃ長続きしませんもんね。

どんどんいきますからよろしくお願いいたします。

 

 

 

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第41回 ボルドーその1 全体像 ボルドーワインの特徴

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ボルドー担当の先生


「神は君たちに成功してほしいなんて思っていないよ、ただ挑戦することを望んでいるんだよ・・・」

おっと、いきなり先生登場です。
ありがたいお言葉ありがとうございます!!
これからもよろしくお願いします。

さて、世界一有名なワイン産地は?
と聞かれたら「ボルドー」と答える人も多いのではないでしょうか。

生産量も多く品質の高い有名ワインも多く、知るべき情報量も満載です。

ちょっと大変ですがワインと共にあるあなたにとっては、大切な知識の宝箱のような産地です。

それでは早速いきましょう。

《ボルドー地方全体で知ること》

1、ボルドー地方の基本データ

2、ボルドー地方のワインの特徴

3、ボルドー地方
ワイン産地の全体像

というように、今回は情報量の多いボルドー地方の全体像を掴む回というわけです。

1、ボルドー地方の
基本データ

【ワイン生産量】

・約530万ヘクトリットル
・フランス最大のAOCワイン産地
・ボルドーだけで日本全体の30倍も造っています!!

【ブドウ栽培面積】

・約11万ヘクタール
ドイツや南アフリカの一国分と同じくらいです。 

【主要品種白ブドウ

ソーヴィニョンブラン
セミヨン
ミュスカデル

【主要品種黒ブドウ

・カベルネソーヴィニヨン
・メルロー
・カベルネフラン
・マルベック(コット)
・プティヴェルド

2、ボルドー地方の
ワインの特徴

  • 赤ワインの大産地として有名で全体の約90%が赤ワインです。

  • それぞれのブドウから造られたワインをブレンドする(アッサンブラージュ)することで、複雑味のあるワインを生み出します

  • シャトー名(ワイナリー名)がワイン名になる事も多く、AOCワインはさらに各地区でシャトーが細かく格付けもされています

3、ボルドー地方
ワイン産地の全体像

 

 

フランスの中でのボルドーの位置と、ボルドー内の全体像は図のようであります。
今日も独特の画像(笑)。

それでは、各地区についてまずはザックリ解説しましょう。

◆メドック地区◆

・ボルドーで最も有名な地区で、カベルネソーヴィニヨン、メルロー主体の赤ワインの大産地です。

メドックの格付けは有名で、1級~5級まであり1級の5大シャトーは特に有名です。

くわしくは
第42回 メドック地区ワイン特徴・格付け・有名ワイン
確認できます。

◆グラーブ地区◆

ぺサック・レオニャン地区グラーブ地区から構成されていて、階層はありませんが格付けもされており16シャトーが選ばれています

くわしくは
第43回 グラーブ地区ソーテルヌ地区ワインの特徴・格付け・有名ワイン

で確認できます。

◆ソーテルヌ地区◆

世界3大貴腐ワイン(極上甘口ワイン)のひとつに選ばれる地区で、特級~2級まで格付けされています。

くわしくは
第43回 グラーブ地区ソーテルヌ地区ワインの特徴・格付け・有名ワイン

で確認できます。

◆サンテミリオン・ポムロール地区など◆

メルロー、カベルネフラン主体なめらかな口当たりのワインを生みます

・サンテミリオンは格付けされています

・ポムロールは格付けこそ無いものの秀逸なワインを生んでいます。

・その他フロンサックやコートドブールでもコスパの良いワインを生んでいます。

くわしくは
第44回 サンテミリオン・ポムロール・他地区のワイン特徴・格付け・有名ワインで確認できます。

◆アントル・ドゥ・メール地区◆

ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれたこの地区では、カジュアルで爽やかなソーヴィニョンブラン主体の辛口白ワインを生み出しています

くわしくは
第44回 サンテミリオン・ポムロール・他地区のワイン特徴・格付け・有名ワインで確認できます。

 

以上です。

大体全体像はつかめましたか!?

あれ?つかめなかったのかな?
あきらめちゃダメですよ!つかめなかったのは失敗ではなく学習です!
またチャレンジすればいいだけですよ。

どうやらこの世界にはあきらめない限り成功と学習しか無いようです。

あきらめた時だけ失敗となるんですね。

こういう意識を持つことも何かを成し遂げるには必要な要素なんでしょうね。

 

 

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第42回 メドック地区ワイン特徴・格付け・有名ワイン


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「どうせ死んじゃうんだからさ、死なんて恐れちゃいけないよ。そんな事より、ちゃんと生きない事を恐れなさい。」

おお!なんて深いお言葉。
先生いつもありがとうございます。恐れたところで何ともならない事で悩んでもしかたありませんもんね。
はい、ちゃんと生きます。ワインの楽しさを世に伝えます。これからもお願いします・・・。

 

ご清聴ありがとうございました(笑)

さて、今回はボルドーで最も有名なメドック地区を学びましょう。

《メドック地区で知る事》

1、メドック地区
ワインの特徴

2、メドック地区
主要AOCとその特徴

3、メドック地区
ワイン(シャトー)の格付け

4、メドック地区
有名ワイン(シャトー)

1、メドック地区の
ワインの特徴

 

  • 上流ほどカベルネソーヴィニヨン主体しっかりとした味わい 
  • 下流ほどメルロー主体やさしい味わい

になりやすい傾向にあります。

メドックにはガロンヌ川から小石や砂利、
ドルドーニュ川から粘土質の土が流れてきます。
そしてジロンド川で混じりどちらも含んだ土壌になりますが、
海に近い下流ほど粘土質が強く
上流へ行くほど砂利質の土壌が強くなります。

ワインはメルローとカベルネソーヴィニヨンを主体に造られますが、
メルローは粘土質に適し
カベルネソーヴィニヨンは砂利質に適する特徴があるというわけです。

2、メドック地区
主要AOCとその特徴

メドックには8つの主要AOCあります。

2つの【地区名AOC
6つの【村名AOC
です。
※これらのAOCではすべて赤ワインのみが造られます。

2つの地区名AOC】
1、上流側のオーメドック
2、下流側のメドック
です。

6つの村名AOC】
オーメドックの中にある多くある村の中でも、特に良質なワインを造る村だけが名乗ることを許され、6つの村が村名AOCを名乗ることができます

上流から順に
1、マルゴー
2、ムーリス
3、リストラック
4、サンジュリアン
5、ポイヤック
6、サンテステフ
です。

それではその特徴です。

2つの地区名AOC
1、オーメドック■
カベルネソーヴィニヨンの比率が高く、しっかりとした味わいの傾向です。

2、■メドック■
メルロー主体のやさしい味わいが多いです。


【オーメドックの中の6つの村名AOC】※傾向です

1、■マルゴー■
繊細でふくよか、エレガントなワインを生みます。

2、■ムーリス■
やわらかなタンニンで丸みのある味わい

3、■リストラック■
しっかりとした肉付きの良い味わいです。

4、■サンジュリアン■
なめらかなタンニン長期熟成にも向くワインを生みます。

5、■ポイヤック■
タンニンが強く濃密で長期熟成タイプのワインを造ります。

6、■サンテステフ■
風味豊かで密度の濃い味わいです。

3、メドック地区
ワイン(シャトー)の格付け

【メドックの格付け】

1855年のパリ万博の時に、ワイン(シャトー)を格付けしたもので、
61銘柄が選ばれました。

この61銘柄は【クリュクラッセ】と呼ばれ、さらにその中で第1級~第5級まで格付けが階層化されました。
※1973年にシャトー・ムートン・ロートシルトが2級から1級に昇格した以外の変動はありません。

第1級 プルミエグランクリュ
 シャトー

第2級 ドゥジェムグランクリュ
14シャトー

第3級 トロワジェムグランクリュ
  14シャトー

第4級 カトリエムグランクリュ
10シャトー

第5級 サンキエムグランクリュ
18シャトー

【メドックの格付け】以下の格付け。

メドックでは上記のクリュクラッセの下にさらに格付けがあります。

格上から順に
1、クリュブルジョワエクセプショネル シャトー
2、クリュブルジョワシュペリウール 87シャトー
3、クリュブルジョワ 151シャトー

そしてさらに、格上格下の概念ではありませんが、5ヘクタールに満たない小規模生産者に対しても、秀逸なワインを造る場合
クリュアルティザン
を名乗る事が許され、約50生産者います。

 

メドックのワインの格付け階層
★まとめ★

格上から

  • クリュクラッセ1級
  • クリュクラッセ2級
  • クリュクラッセ3級
  • クリュクラッセ4級
  • クリュクラッセ5級
  • クリュブルジョワエクセプショネル
  • クリュブルジョワシュペリウール
  • クリュブルジョワ
  • 村名AOC(ポイヤック、マルゴーなど)
  • 地区名AOC(メドックとオーメドック)
  • 地方名AOC ボルドーシュペリウール(こういうのもあります。ボルドーだけよりちょっと規定が厳しいです)
  • 地方名AOC ボルドー

※別枠でクリュアルティザン

以上です。

格下から地区名AOCまでについては、ボルドーの他の地区でも全部同じと考えて下さい。(村名AOCはメドックしかありません
そこから上の格付けが地区ごとに少し違うという事です。

安心してください!!このメドックが一番ややこしいですから、ここを理解すればあとは楽勝です🎵

4、メドック地区
有名ワイン(シャトー)

やはりクリュクラッセ第1級のワイン、いわゆる

5大シャトーは覚えましょう!!

※ソムリエ試験を受ける方、とても知りたい方は61銘柄全部をどの村産かも含めて知りましょう!!

1、【シャトーラトゥ―ル】
タンニン豊かで男性的な印象です。

2、【シャトーラフィットロートシルト】
力強さと優雅さ
を合わせ持ちます。

3、【シャトームートンロートシルト】
濃厚な果実味と樽香
を持ちます。

4、【シャトーマルゴー】
柔らかく堂々とした味わいは女王の風格を持ちます。

5、【シャトーオーブリオン】
メドックではなくグラーブ地区から特別に選ばれました。香り高く非常に心地よい風味を持っています。

※セカンドワインについて※

世界各地でセカンドワインは造られますが、やはりこのメドックが特に有名かと思いましたので、ここで解説しておきましょう。

■セカンドワインとは■
シャトーを代表するワインに及ばないと判断されたワイン

■なぜ存在する?■
各シャトーを代表し顔となるワインの品質を守るため。
つまりセカンドを用意しておくことで、やや劣るブドウを顔となるワインに使わなくて済むということが言えます

※こう聞くとあまりおいしくないワインと聞こえるかもしれませんが、セカンドでも十分高品質なものも多くあり、クリュクラッセクラスのワインはセカンドあるいはサードまで用意しているシャトーもあります。
セカンドワインを飲んでみて、それをさらに深く洗練されたものがファーストラベルの味だと想像もしやすいのではないでしょうか。

■まとめ■

メドックではカベルネソーヴィニヨン、メルローを主体に複雑味のあるワインを造る。

8つのAOCがある。

AOCの中でさらに格付けけは細分化され頂点の5大シャトーは特に有名

ファーストラベルの品質を守る意味も持つセカンドワインでも十分おいしい

 

以上です。

いかがでしたか?なかなか満載でしたね。

ああ、ちょっと疲れちゃいますか?
休み休みやればいいですよ🎵


「俺はやるよ・・。自分で選んだ道だぁ」
おぉ!なんと頼もしい!!


「あなたもやってみたら・・・」
「うん・・」
いろいろですね!!(笑)

みんなそれぞれ違いますね。他人に劣ってしまうのは恥ではないですが、過去の自分に劣ってしまうのは大いなる恥と言いますね。

それぞれの力で進まれることを願っています。

 

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