赤色って人の心を盛り上げるんですかね。
牛は盛り上がってますね。
興奮かな。。。
詳しい心理学は知りませんが、華やかなシャンパーニュは気分が盛り上がりますが、真っ赤なエチケットはさらに気分を盛り上げ、たくさんの方の楽しい時間を演出しています。
さて、私は生産者も銘柄も数知れないシャンパーニュにおいて、日本の消費者の方々にたくさん飲まれ(口コミされ)、そして口コミで高評価の銘柄を、信憑性の高い口コミが見られるVinicaを利用してリサーチしてみました。
その結果日本で購入することができる、およそ100の生産者の中でも、特に多くの方を喜ばせていると感じたのは25の生産者達。
今回紹介するパイパー エドシック ブリュットは、比較的手頃な価格帯のシャンパーニュの中で目を引く評価を得ていたというわけです。
感動するほどではないですが、決して安っぽくもない良質シャンパーニュは多くの好感を集めており、冒頭で申し上げた真っ赤なエチケットは、特別な場面を彩るアイテムとしても重宝されています。
《ワイン名》 パイパー エドシック ブリュット
《価格》
【3500~5000円】
《ブドウ品種》
・ピノ・ノワール
・ムニエ
・シャルドネ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》 パイパー エドシック
【ここで簡単にプロフィール】
パイパー・エドシックは1785年創業の歴史ある生産者。
創業者であるフローレンス=ルイ・エドシックは、王妃に相応しいシャンパーニュを造るという熱意を持っていた人物であり、実際当時の王妃マリー・アントワネットへ献上された実績もある。
マリリン・モンローが愛飲したことでも知られ、カンヌ国際映画祭やアカデミー賞の公式シャンパーニュ・メゾンとしても採用、『ムービー・シャンパーニュ』の異名を持つほど活躍しており、鮮紅色のエチケットはレッドカーペットと共にセレモニーを引き立てている。
《味わいの特徴》
上品さとふくよかさを両立した
バランス良い品質
このワインの特徴は、美しくキレの良い酸味と豊かな発泡性による上品で爽やかな一面を持ちつつ、ふくよかな果実味とコクも持った一面を持ち合わせたバランスの良さにあります。
驚くほどの気品や奥深さは無いにせよ、適度な複雑性からは良質シャンパーニュである事が伝わってきます。
そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■古木(ヴィエイユ・ヴィーニュ)■
土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウが実る古木(樹齢30年から60年)を使用しています。
■3種のブドウ■
・黒ブドウであるピノ・ノワールとムニエに由来する厚みのある果実味やコク。
・白ブドウのシャルドネに由来する美しい酸や繊細さ。
それらの特徴を持ち合わせることで、繊細さや上品さを持つと同時にボリューム感もあるバランスの良さが生まれます。
■長期熟成■
シャンパーニュの瓶内2次発酵の熟成規定は最低15ヶ月ですが、24~36ヶ月と長期間の熟成を行う事で澱との接触期間を長くし、その効果で味わいの深みや複雑性が高まります。
【外観】
輝くゴールド
豊富で細かな泡立ち
【香り】
蜜リンゴやラフランスのフルーティさに柑橘類の爽やかさを中心に、トーストやナッツ類の芳ばしいニュアンスに、ホワイトペッパーのスパイスも複雑性を高めます。
【味わい】
優しく膨らみのある果実味と共に適度なコクも感じられ、キメの細かな泡と美しくキレの良い酸が味わいをまとめます。
バランス感覚に優れた味わいは心地よく、複雑な香りを伴ったエレガントな余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【4℃~12℃】
よ~く冷やすほど酸味が際立ちキレの良いエレガントな飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど甘味や風味が広がり、優しく広がるある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
飲み頃は【購入後1年以内】
このワインは購入後1年以内に飲む事をおすすめします。
飲み頃のタイミングで売られているという事です。
適切な保存で2年程度は楽しめますが、日光を当てたり熟成させすぎたりすると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになっていきます。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。
当たり年は【ありません】
そもそも当たり年の概念が無いワインです。
いくつもの収穫年のワインをアッサンブラージュ(混ぜる)するシャンパーニュであり、年による品質の差は少ないです。
単一年のブドウだけで造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合のみ、当たり年を意識すれば良いでしょう。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
美しい泡立ちを見れる形状ですし、空気に触れる面積が小さいので、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくいように設計されています。
その華やかさは、グラスの美しい外観によってさらに引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
肉料理全般
など、キレの良さとコクを持ち合わせたパイパー エドシックは、食前酒にもいいですし、適度な強さの味わいを持った料理との相性が良いですが、爽やかな泡と美しい酸は口の中をサッパリさせる効果もあるため、様々な料理に寄り添う適応力があります。
また、カリッと焼いたピザや天ぷらなどのように【カリッ】【サクッ】とした食感には【シュワツ】とくるシャンパーニュはよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
「あれ?いつものような膨らみが無いような・・。薄く感じるね。翌日は熟した果実にトースト香や蜂蜜のニュアンスも出てきていつものようになった。感じ方?ボトル差?とにかく初日はいまいちだったのだ。」
【良い口コミ】
「ちょっと抽象的なこと言うわよ。お洒落な酸味で女性にふさわしいシャンパンだと思ったの。私みたいな。(笑)」
「リンゴのフルーティさに白い花の華やかさも感じる香り、結構コクも強めで、ブラン・ド・ノワールかと思わせる味わいは、後口にブリュレのような甘芳ばしさもある。手頃なところも魅力的な良質シャンパーニュ。」
「鮮やかな赤いエチケットはクリスマスムードを盛り上げますね。味わいのバランスも良く、楽しい時間を過ごせました。」
「細かい事はわかんないけど、このシャンパン旨いから何度も買ってる。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 50%
普通 47%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
何度も飲まれている方が、いつもの味ではないと残念な評価をされた以外は特に悪いコメントは見当たりませんでした。
逆に感動するような方もゼロで、適度なコクと綺麗な酸を持ったバランスの良い味わいに、価格相応あるいはそれ以上の満足感を持った方が中心といった印象です。
そして、真っ赤なエチケットは華やかな場面を盛り上げる効果もあり、クリスマスや正月などの特別な場面でこのワインを選ぶ方もチラホラで、そんな選び方も良いなと感じる結果となりました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
イメージは広がりましたでしょうか。
それではこの記事の情報整理です。
パイパー エドシック ブリュットは
【価格】
およそ3500~5000円
【味】
上品さとふくよかさを両立したバランスの良い品質。
【飲み頃と当たり年】
飲み頃は【購入後1年以内】
当たり年の概念は無い。
【口コミ】
価格相応あるいはそれ以上の満足感を持った方が中心といった印象。
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