2000円台で買えるコスパフランチャコルタ。
調べる限りでは最もお手軽なフランチャコルタですが、味わいへの口コミ満足度は高い傾向。
押さえておきたい優良生産者だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》レ マルケジーネ フランチャコルタ ブリュット
《価格》
【2500前後】
《ブドウ品種》
・シャルドネ
・ピノ ビアンコ
・ピノ ネロ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア>ロンバルディア州
《生産者》 レ マルケジーネ
レ マルケジーネはロンバルディア州屈指の規模を誇る、スパークリングワインに特化した家族経営のワイナリー。
元々ブドウ畑を所有せず、ブドウやワインを買い付けてワイン造りや販売を行うネゴシアンを家業とする家系でしたが、3代目のジョヴァンニ氏が1985年にワイナリーを設立。自社畑のブドウでワイン造りを始めるようになりました。
2021年現在は4代目のロリス氏の指揮の下、フランチャコルタをはじめとする10種のスパークリングワインを年間約50万本生産。
この規模はフランチャコルタ地域で4~5番目の規模。
また、イタリアを代表するガイドブック「ガンベロロッソ」では2011年にベストイタリアン スパークリングを獲得するほどの生産者に成長しています。
今回紹介しているフランチャコルタ ブリュットは、そんなレ マルケジーネが手掛ける最も手軽なエントリークラスの銘柄。
値打ちな価格以上の満足感があると、日本の消費者からも高く評価されるフランチャコルタです。
《味わいの特徴》
バランス型
コスパフランチャコルタ
このワインの特徴は、フランチャコルタらしい膨らみのある果実味をキレの良い酸がまとめるバランス良い味わいにあり、ほとんどの生産者が3000円を超えるフランチャコルタを生産する中、2000円台であるコスパの良さも見逃せない特徴と言えます。
【外観】
輝きのあるレモンゴールド
細かで豊富な泡立ち
【香り】
レモンやグレープフルーツの柑橘系の爽やかさに、リンゴや白桃などのフルーティーさも感じられる豊かな果実香で、ほんのり蜂蜜のニュアンスも加わります。
【味わい】
柑橘系のフレッシュさとリンゴのフルーティーさ加わた果実味はふくよかで、豊富で細かな泡立ちと相まって優しい飲み口。
キレの良い酸は味わいをスッキリとまとめ、ほんのり苦味と蜜の甘味を感じる後口があります。
情報の少ない生産者でしたが、わかる範囲でそのような味わいになる理由を挙げましょう。
■品種の個性■
主体的に使用されるシャルドネはスッキリと上品な味わいを生む傾向。(補助的に使用されるピノビアンコも近い傾向)
補助的に使用されるピノネロ(ピノノワール)は厚みのある味わいを生む傾向。
シャルドネ由来のキレの良さをベースに、適度な厚みのある味わいが生まれるブレンドになっています。
■瓶内二次発酵■
機械ではなく丁寧な手摘み収穫されたブドウは、トラディショナル方式(瓶内二次発酵)で発酵されます。
いくつかあるスパークリングワインの製法の中でも最も手間やコストは掛かりますが、キメ細かな泡や深みのある味わいを生むなど、上質なスパークリングワインが生まれるのがトラディショナル方式で、これはシャンパーニュと同じ製法です。
また、フランチャコルタの瓶内二次発酵後の瓶内熟成は最低18ヶ月ですが、マルケジーネのフランチャコルタは最低24ヶ月熟成させます。
これは澱との接触期間を長くする狙いがあり、そうすることで澱から成分が抽出され、華やかな香りと奥深い味わいが生まれます。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ちキリッとした印象。スッキリとした飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば風味が広がり、ふくらみのある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
飲み頃は購入後1年以内
複数年のブドウから造られたワインをブレンドして造られるため、ヴィンテージはありません。
飲み頃のタイミングで出荷されるフレッシュなスパークリングワインですから、販売している時が飲み頃と言えます。
生き生きとした味わいを楽しむには、購入後はなるべく早く飲む事をおすすめしますから、高温であったり日光が当たるような場所で長期間放置されているようなお店では購入は控えた方が良いでしょう。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
綺麗な泡立ちが見られ、グラスの美しい外観によっても華やかさは引き立ちます。
空気との接触面も少なく、炭酸も抜けにくいと同時に温度も上がりにくい形状に設計されています。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
天ぷら各種をレモンと塩で
など、ほどよいコクを持った料理との相性が良いですが、豊かな発泡性とキレの良い酸はスッキリさせる効果もあり、強めの味わいを持った料理にもマッチする適応力があります。
また、揚げたての天ぷらや皮目をパリッと焼き上げた地鶏など【サクッ】【パリッ】とした食感には、【シュワツ】としたフランチャコルタはとても相性が良いですね。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的なネガティブコメントはありませんでした。
【良い口コミ】
細かな泡で優しい飲み口♪暑い日にピッタリなフランチャコルタでした♪♪
2000円台前半なら、とてもコスパの良いフランチャコルタだと思いますよ。
マルケジーネはガンベロロッソで最高スパークリングワイン賞をとるほどだけど、全体的に安いのです♪ドライな飲み口とほろ苦さがあり、とてもフランチャコルタらしい味わいで、なんと2000円台前半なんですね!!
これで2000円台なら満足するしかないのでは?柑橘類の香と豊潤な果実味。とっても強い泡立ちとキレの良い飲み口で、元気溌剌フランチャコルタって感じ♪寿司との相性も良く、スイスイ飲めてしまいます♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 27%
普通 70%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
全体的に満足度は高めの印象。
感動こそ稀ですが否定的コメントもゼロで、豊富な泡とキレの良い味わいに好感を持った方が多く、その安さを褒める意見も少なくありませんでした。
特に満足度が高いと感じたフェルゲッティーナやモンテロッサのフランチャコルタと味わいだけを比較すれば少し劣る印象ですが、手軽に美味しいフランチャコルタとして選択肢に持つべきと感じる結果となりました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
レ マルケジーネ フランチャコルタ ブリュットは
【価格】
2500前後
【味】
柑橘系のフレッシュさとリンゴのフルーティーさ加わた果実味はふくよかで、豊富で細かな泡立ちと相まって優しい飲み口。
キレの良い酸は味わいをスッキリとまとめ、ほんのり苦味と蜜の甘味を感じる後口がある。
【飲み頃】
販売している時が飲み頃で、購入後1年以内。
※常温や日光が当たるような場所で長期間放置されているようなお店では購入は控えた方が良い。
【口コミ】
感動こそ稀だが否定的コメントもゼロで、豊富な泡とキレの良い味わいに好感を持った方が多く、その安さを褒める意見も少なくない。
以上です。
手軽にフランチャコルタを楽しみたい時には、この上ない銘柄といった印象です。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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