魚介に合う気軽な白ワインの有力候補。
塩っぽいミネラル感が特徴的なサルデーニャのヴェルメンティーノは魚介類にピッタリで、多くの生産者が手掛けています。
客観的で個人的な解釈ではありますが、そんな数ある銘柄の中でも、価格を含めた口コミ満足度が最も高いと感じたのが「アラゴスタ」。
エチケットの海老の絵を見るだけでも魚介類と合わせたくなるような、優れたデイリーワインだと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》アラゴスタ ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ
《価格》
【1400前後】
《ブドウ品種》ヴェルメンティーノ
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア>サルデーニャ州
《生産者》 サンタ マリア ラ パルマ
サンタ マリア ラ パルマはサルデーニャ州の326の生産者で構成される協同組合。
島の北西部アルゲロの地に可能性を感じた農家たちによって1959年に設立されました。
土着品種であるヴェルメンティーノやカンノナウ、国際品種のシャルドネやカベルネソーヴィニヨンなど幅広い品種を手掛けており、世界中で支持されるワイン達を生んでいます。今回紹介しているアラゴスタは、サンタ マリア ラ パルマを代表する銘柄のひとつ。
2014ヴィンテージが『ベルリンワイントロフィー2015』で金賞受賞した実績もあります。
ちなみにワイン名は、サルデーニャ名物のイセエビ(アラゴスタ)を意味しています。
《味わいの特徴》
フレッシュ&フルーティ
塩っぽいミネラル感で
魚介類にピッタリ
このワインの特徴は、フレッシュでフルーティな軽快な味わいの中に、塩気を感じるようなミネラル感が感じられるところ。
海老のエチケットそのままに、特に魚介類との相性に優れるワインです。
【外観】
グリーンがかった淡い麦藁色
【香り】
レモンやグレープフルーツなどの柑橘類や青リンゴの爽やかさに、ラフランスや白桃のようなフルーティさ、白い花の華やかさも加わった上品な香りが広がります。
【味わい】
フレッシュでフルーティな果実味主体の飲み口で、ほどよい酸味がスッキリまとめる爽やかな味わい。塩気を感じるようなミネラル感が味わいに深みを与えており、ほんのり後口にほろ苦さを残します。
情報の少ない銘柄でしたが、わかる範囲でそのような味わいになる理由を挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに100%使用されるヴェルメンティーノは、柑橘類や白い花などの香りを持ち、味わいはサッパリからしっかりまで生産者によって様々ですが、アラゴスタはスッキリとした味わいに適度な厚みも感じられるバランス型です。
そして軽快な酸味と塩っぽいミネラル感が特徴的な品種です。
■ステンレスタンク熟成■
熟成はステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
しっかり冷やせば酸味や凛としたミネラルが際立ちスッキリした飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、ふくらみのある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
海老のグリルをレモンと塩で
ボンゴレビアンコ
スッキリ爽やかな味わいの中に塩気を感じるようなミネラル感があるワインで、エチケットの海老の通り魚介類にピッタリな白ワインです。
強めの味の料理というよりは、素材の味わいを楽しむのようなシンプルな料理との相性が良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインは若いうちのフレッシュな味わいが魅力。10年も熟成させるものではありませんでした。。。
【良い口コミ】
スッキリ爽やかだけど、塩っぽいミネラル感もあって深みもある♪こんな味は初めてで、とっても美味しいと思いました♥
魚介のクドさをスッキリ洗い流してくれるような味わい。爽快な芳香で、シャープな酸のあるキレの良い味わいが第一印象で、その後青リンゴ系のフルーティーな香りが広がる。飲み疲れしない美味しいワインです♪
スッキリ軽快なだけじゃなくて、パインやカリンのような南国果実のふくよかさもあるんですね!ミネラリ―なワインだから甲殻類も良さそうだし、牡蠣とも合わせてみたい!♪
私にとってはイタリア安旨ワインの代表格!!いかにも軽快そうな外観から意外とふくよかな飲み口、そして後口は軽やかでスッキリ。この流れが好きなんですよ。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 34%
普通 60%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
日常消費用としては上出来といった印象です。
手軽なワインで感動は稀ですが、状態の悪さ以外でのネガティブコメントは見る限りゼロ。
スッキリ軽快な味わいの中に適度な果実感や塩っぽいミネラル感がある味わいで、魚介類との相性の良さを褒める意見が多かった事が印象的でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
アラゴスタ ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャは
【価格】
1400前後
【味】
フレッシュでフルーティな果実味主体の飲み口で、ほどよい酸味がスッキリまとめる爽やかな味わい。
塩気を感じるようなミネラル感が味わいに深みを与えており、ほんのり後口にほろ苦さを残す。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~3年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
日常消費用としては上出来といった印象。
手軽なワインで感動は稀だが、状態の悪さ以外でのネガティブコメントは見る限りゼロ。
スッキリ軽快な味わいの中に適度な果実感や塩っぽいミネラル感がある味わいで、魚介類との相性の良さを褒める意見が多かった事が印象的。
以上です。
日常の食卓を楽しくする爽やかでミネラリーなワインだと感じました。
あなたどのように感じましたでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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