シャトー ピネレ カオール 

おすすめ【赤】ワイン

 

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カオールで最も古い生産者が手掛けるメインキュヴェ。

ドメーヌ ド ラグレゼットシャトー ラマルティーヌと比較すれば、味わいへの口コミ満足度(vinicaでの)は及ばない印象。しかし、否定的コメントも非常に少なく、価格以上の価値があると感じる方も少なくありませんでした。

ラグレゼットやラマルティーヌは、少し高いと感じる方が選ぶべき良質カオールだと感じています。

ちなみにシャトーピレネよりも値打ちなカオールはいくつもあり、ガリオッタンやジョルジュ ヴィグルのグレヨンなどもそこそこの満足感を得ている印象でしたが、ネガティブな口コミもチラホラ。紹介するにまでは惜しくも至りませんでした。

そんなわけで、私が推薦できると感じた最も値打ちなカオールはこのシャトー ピネレです。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》シャトー ピネレ カオール

《価格》

2000円前後

《ブドウ品種》
マルベック
メルロー

《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>南西地方>カオール
《生産者》  シャトー ピレネ

プロフィール
カオールで最も歴史ある生産者と呼ばれるシャトー ピレネ。1456年には既にこの地に土地を所有していたと記録されており、ワイン造りにおいては2020年現在当主のジャン マルク ビュルク氏が5代目。そして、6代目のアンヌとエマニュエルも父と共にシャトーを担っています。

今回紹介しているル シャトー ピレネは、シャトーピレネが手掛ける4つのラインナップの上から2番目のキュベ。4種の中でメインとなる銘柄として位置づけられています。

《味わいの特徴》

凝縮感のあるタイトな味わい

このワインの特徴は、凝縮感のある深い色調と濃厚な味わいにあり、甘味は抑えられタンニンは豊富なためタイトな印象があります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

マルベックの個性
マルベック主体で造られる銘柄で「黒ワイン」と呼ばれるほど深い色調。丸みのある熟した果実味豊かで酸味は適度。豊富でシルキーなタンニンを持つのがマルベックの傾向で、アルゼンチンのジューシなマルベックと比較すると甘味は抑え気味で、タイトな印象があるのがフランスのマルベックの傾向です。

リュット レゾネ
農薬や化学肥料を極力使用しない減農薬農法(リュット レゾネ)を実践し、自然環境や働く人々の健康に配慮しています。
土地の天然酵母など様々な生物の営みが反映された土壌は健全で成分豊かになり、その成分を吸い上げたブドウは、成分豊かでピュアなワインを生みます。

収量制限
このワインの収穫量は1ha当たり35hlと少ない水準。ブドウの収穫量をあえて抑えることで、残されたブドウに成分を凝縮させます。

【外観】
紫がかった深いルビーレッド

【香り】
プルーンやカシスを煮詰めたような濃厚な果実香に、樽に由来するビターチョコのニュアンス。ドライフルーツやブラックペッパーの風味も加わり複雑さが感じられます。

【味わい】
凝縮感のある果実味は豊富なタンニンと相まってタイトな味わいを表現。甘味は控えめなドライな印象で、まろやかなコクと適度な酸味がバランスを整え少しの苦味を後口に感じると、複雑な風味を残した余韻へと導かれます。

《飲む時の適正温度》

14℃~18
少し低めの温度にすれば引き締まって上品な印象に。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味の広がりある味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~15年
※一般的傾向や口コミから推測

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいをバランス良く感じやすくなります。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


うなぎのかば焼き


ラムチョップ

など、コクのある料理との相性が良く、野性味のあるワインの味わいはジビエ料理との相性も良いでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

6年熟成の11はハーフボトル。硬いっていうか、閉じてる感じかな。。。

良い口コミ

アルゼンチンのマルベックとは違った感じ。6年熟成の2011は本来のマルベックはこうなんだなと思える少々粉っぽい渋味や、インクのような濃いニュアンス。そして穏やかな酸味が味わいを綺麗にまとめていて美味しいです♪


3年熟成の2014は深い紫の色調。カシス、プラム、ブルーベリージャムなどの果実香に、スミレ、バニラ、青い葉っぱ、腐葉土の香などが加わり複雑。厚みのあるフルーティーな果実味に強いタンニン。力強くもありバランスも良い良質ワインだね。


プラムやブラックベリー系の凝縮された果実味が楽しめるかなり濃いワイン。3年熟成の2013はチョピリ野性味あるラムチョップとの相性も良かったです。


コスパの良さで毎度お世話になっている銘柄。今日は5年熟成の2011で、抜栓後1時間もすれば開いてきて芳醇な香り。口当たりもまろやかになってきましたね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     0%
美味しい     35%
普通       62%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

比較的手頃なワインで感動的評価はゼロ。とはいえ、若干硬さを感じたコメント以外ではネガティブな意見は特に無し。大半の方が濃厚で複雑さのあるバランスの良い味わいに好感を持っており、価格以上の品質だと感じる方も少なくありませんでした。

マルベックといえばアルゼンチンのイメージも強いですが、南西地方が原産地。
アルゼンチンのような優しくジューシーなマルベックとは違い、強めのタンニンとややドライな飲み口を感じてみるのも楽しいのでは?と、感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

シャトー ピネレ カオール

価格
2000円前後


凝縮感のある深い色調と濃厚な味わいで、甘味は抑えられタンニンは豊富なためタイトな印象。

飲み頃
ブドウ収穫年から3~15年
※一般的傾向や口コミから推測

口コミ
比較的手頃なワインで感動的評価はゼロ。とはいえ、若干硬さを感じたコメント以外ではネガティブな意見は特に無し。大半の方が濃厚で複雑さのあるバランスの良い味わいに好感を持っており、価格以上の品質だと感じる方も少なくない。

以上です。

フランスのマルベックらしい濃厚でタイトな味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

カリフォルニアやアルゼンチンのような優しい味わいを好む方よりは、ちょっとドライでクラシックな印象があるフランスらしさを求める方に選んでいただきたい一本。

牛肉の脂を切るような存在感のあるタンニンの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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