スペインの1000円台赤で最もおすすめできると感じた銘柄。
同生産者が別産地で造るオノロベラと並んで口コミ満足度が非常に高く、私も濃厚でバランス良い味わいのコスパの良さに納得した一人です。
濃厚な赤ワインを手軽に楽しみたい方の選択肢に是非入れていただきたい一本です。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ラヤ
《価格》
【1300前後】
《ブドウ品種》
・ガルナッチャ ティントレラ
・モナストレル
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 スペイン>アルマンサ
《生産者》 ボデガス アタラヤ
スペイン各地に9つのボデガ(ワイナリー)を展開し、リーズナブルでコスパの良いワインを生産するヒル ファミリー エステーツ。
そのうちの1つであるボデガス アタラヤはDOアルマンサにあり、アルマンサでしか栽培されない土着品種ガルナッチャ ティントレラ主体、あるいは100%のワインを造ることが特徴的なボデガです。
生産されるラインナップはどれも上質で好評ですが、今回紹介しているラヤは特に口コミ満足度が高いと感じた人気銘柄。
ワインアドヴォケイトでは2019ヴィンテージが90+点を獲得した実績もあるコスパ赤ワインです。
《味わいの特徴》
濃厚で快活
適度なコクと複雑さもあり
バランスが良い
【外観】
鮮やかで濃厚なルビーレッド
【香り】
ブラックチェリーやプルーンなど円熟した果実の豊かな芳香を主体に、上品なスミレのニュアンスや樽に由来するバニラやコーヒーやオリエンタルスパイスなど風味も加わります。
【味わい】
凝縮感のある果実味はピュアで若々しく、豊富なタンニンと共にしっかりとしたストラクチャーを表現。ほのかな甘味のある飲み応えのある味わいをキレイな酸がドライにまとめるバランスも良く、果実や樽の風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■目指す品質■
「香り高く厚みのある味わい」
これがアタラヤの目指すワインです。
■品種の個性■
70%使用されるガルナッチャ ティントレラは有名なガルナッチャ(グルナッシュ)とは全く別物で、アルマンサだけに見られる土着品種です。
皮はもちろん果肉や果汁にも色がついている珍しい品種で、強い色調のあるワインを生みます。またタンニンも豊富で、ハッキリとしたストラクチャーを持ったワインを生みます。
そのため果実味豊富で適度な甘味もあるムールヴェードルを30%ブレンドすることで、力強くも丸みのある味わいを生んでいます。
■発酵と熟成■
機械ではなく丁寧に手摘み収穫された健全なぶどうは、ステンレスタンクで発酵を終えると、ろ過も清澄も行わず新樽のフレンチオークで4ヶ月熟成されます。
ろ過も清澄もしない事で健全なブドウのピュアな味わいを表現しています。
また古樽に比べ樽の風味が反映されやすい新樽で、コーヒーやバニラのような樽の風味が感じられるワインが生まれます。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、フルーティーさや樽の風味が広がる味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【中庸~大ぶりグラス】
大きいグラスほど香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されています。
気軽なワインですから中庸なグラスで軽快さを楽しんでも良いでしょうし、大きなグラスで優雅な雰囲気を楽しむの良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
すき焼き
ラザニア
など、やや強めの味わいの料理に合わせると良いでしょう。
濃厚なワインの味わいが料理に寄り添い、互いの味わいを引き立てあいます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
2019がとても良かっただけに2020はやや残念。収穫年から1年程度しか経過しておらず、酸やタンニンのまとまりに欠ける印象。ビンテージ差?熟成期間の差?美味しいけど期待以下ですね。
やっぱりガルナッチャ系はどうも好きになれないな~~。
【良い口コミ】
タンニン豊富で重めでクセなくバランスも良い。前にも飲んで美味しかったと覚えてましたが、やはり良いワインだと再確認。肉料理全般にマッチしそうな感じです!♪
濃い旨!!凝縮された果実味は優しい甘味がありタンニンも適度。また買いま~す♪♪
2000円ならスルーだけど1000円台中盤なら素晴らしい!深みこそ無いけど、しっかりした味わいでクドさもないですね。
余韻こそ短いが飲み応えのある味わいでコスパは良いと言える。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 60%
普通 37%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
安い割に濃厚で飲み応えがあり満足度はとても高い傾向です。
好みとズレるネガティブコメントもありましたが少数派で、パワフルな果実味主体のバランス良い味わいへの好感を持つ意見が最も多く、コスパの良さを褒める意見が非常に多いことも印象的でした。
私自身もパワフルな味わいを体感済みで、1000円台のワインとしてはかなりレベルが高いと感じた記憶があり、皆様の高い満足度にも納得できる銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
アタラヤ ラヤは
【価格】
1300前後
【味】
凝縮感のある果実味はピュアで若々しく、豊富なタンニンと共にしっかりとしたストラクチャーを表現。
ほのかな甘味のある飲み応えのある味わいをキレイな酸がドライにまとめるバランスも良く、果実や樽の風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
安い割に濃厚で飲み応えがあり満足度はとても高い傾向。
好みとズレるネガティブコメントもあるが少数派で、パワフルな果実味主体のバランス良い味わいへの好感を持つ意見が最も多く、コスパの良さを褒める意見が非常に多いことも印象的。
以上です。
今回はアタラヤの中でも一番安いラヤをピックアップしましたが、上級キュベの口コミ満足度も高く、充実した味わいで人気を集めています。
それらを含めたラインナップは下のリンク先でも検索できますから、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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