デイリークラス(1500円まで)のオーストラリア産シラーズで最もおすすめ。
DBやイエローテイルなど気軽で美味しいワインは他にもありますが、口コミを客観的で個人的に解釈してみるとgbが最も満足度が高い印象を持ちました。
濃厚でフルーティーかつスパイシーな味わいは親しみやすく、わかりやすい美味しさが魅力的な銘柄だと感じています。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》グラント バージ gbシラーズ
《価格と基本情報》
【1300前後】
《ブドウ品種》シラーズ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 オーストラリア>南オーストラリア
《生産者》 グラント バージ
グラント バージはオーストラリアのトップクラスの生産者です。南オーストラリアを代表する産地「バロッサ ヴァレー」で、1855年からワイン造りを行う家系で、5代目であるグラント氏が妻ヘレンと共に設立したのがグランド バージ。大手資本傘下にあるワイナリーが多いオーストラリアにおいて、家族経営を継続する希少な存在としても知られています。
ハイクラスからカジュアルまで多彩なラインナップを持っていますが、今回紹介しているgbシラーズはエントリークラスの銘柄。
手軽な価格帯でオーストラリアでも多く消費されており、オーストラリアらしい味わいで日本の一般消費者からも高い支持を集める銘柄です。
《味わいの特徴》
豊潤な果実味とスパイス感
シラーズらしさを手頃に楽しめる
【外観】
澄んだ赤紫色
【香り】
ブラックベリー、カシス、ラズベリーなどのボリューム感のある果実香が広がり、ブラックペッパーやクローヴなどのスパイスや樽に由来するバニラやカカオのニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
厚みのある果実味は少しの甘味があり、穏やかな酸と相まって優しい飲み口。ほどよく感じられるキメ細かなタンニンが味わいに芯を与えており、全体の調和が保たれたミディアムボディの味わいです。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■温暖さと豊富な日照■
南オーストラリアは温暖で豊富な日照がある産地で、ブドウがよく熟します。
そのようなブドウから造られるワインは凝縮されたパワフルな果実味があり、酸は比較的穏やかで丸みのあるタンニンを持つ傾向があります。
■品種の個性■
主体的に使用されるシラーズは豊潤な果実味とスパイシーな風味が特徴的な品種です。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
バロッサヴァレーで1800年代からワインを造っており、樹齢の高いブドウの樹が多いことがグランドバージの大きな強みです。
エントリークラスのgbシラーズにおいても樹齢50年以上の古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)のブドウを使用。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木の特徴です。
■樽熟成■
発酵を終えたワインはアメリカンオークとフレンチオークの古い大樽で10ヶ月熟成。
樽の風味が反映しやすいのは新樽>古樽、小樽>大樽で、穏やかな樽の風味が反映されます。
《飲む時の適正温度》
【12℃~18℃】
低めの温度にすれば酸やミネラルが際立ち、引き締まった軽快な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実や樽の風味の広がりある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶり~大ぶりのグラス】
日常消費用にも向くカジュアルなワインです。
少し低めの温度で小ぶりのグラスで飲めば軽快さが楽しめますし、温度も上がりやすく香りも取りやすい大ぶりのグラスで飲めば、リッチな雰囲気も楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ビーフシチュー
ポークグリル
など、比較的強めの味わいの料理と相性が良く、ワインの優しい果実味が料理に寄り添い互いの味わいを引き立ててくれます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
甘味を連想させるジューシでボリューミーな果実香だけど、飲み口は軽快で軽やか。和食にも合いそうな優しい飲み口で悪くはないが、進んで買おうとまでは思わない。
【良い口コミ】
若々しい果実感でバランスも良く、樽のニュアンスも感じられます。抜栓直後から楽しめるところが魅力的♪
果実感満載の香りに期待が高まり、その期待通りのジューシーで重めの味わい。難しさが無く、とても理解しやすい味わいが好きです♪
ベリー系の果実味にブラックペッパーの風味。タンニンも適度にあってお値段以上の味わいだと思いました。
ジューシーな果実味主体でほんのり甘さがあり、酸も穏やかなので締まりが無くなりそうですが、オリエンタルスパイスやビターチョコのような苦味がバランスを整える。スルスル系の飲み心地で1400円ならコスパも良い方かと。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 35%
普通 65%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
手軽な価格とバランスの良いシラーズらしい味わいで満足度は高い印象です。
2000円以上の濃厚でパワフルなシラーズほどの複雑性や凝縮感はありませんが、濃いめでフルーティーかつスパイシーなシラーズらしさが感じられ、価格を含めて満足度は高いと感じました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
グラント バージ gbシラーズは
【価格】
1300前後
【味】
ボリューム感のある果実主体に、スパイスや樽のニュアンスも垣間見える香り。
厚みのある果実味は少しの甘味があり、穏やかな酸と相まって優しい飲み口。
ほどよく感じられるキメ細かなタンニンが味わいに芯を与えており、全体の調和が保たれたミディアムボディの味わい。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
手軽な価格とバランスの良いシラーズらしい味わいで満足度は高い印象。
2000円以上の濃厚でパワフルなシラーズほどの複雑性や凝縮感はありませんが、濃いめでフルーティーかつスパイシーなシラーズらしさが感じられ、価格を含めて満足度は高いと感じた。
以上です。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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