「肉専用黒ワイン」という見事なキャッチコピーもあり人気のカリフォルニア赤。
肉に焦点を絞った売り方は非常に上手だと個人的には感じており、口コミ量の多さからも売れているワインだと確認できました。
そして口コミ満足度(vinica)もとても高く、優しく濃厚な飲み口で万人受けが良い銘柄だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》カーニヴォ カベルネ ソーヴィニヨン
《価格と基本情報》
【1700前後】
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン
・シラー
・メルロ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 アメリカ>カリフォルニア
《生産者》 E&J ガロ(カーニヴォ ワインズ)
E&J ガロはカリフォルニア州とワシントン州に12のワイナリーを所有し、家族経営としては世界一の販売数を誇る大規模ワイナリーです。
カーニヴォ ワインズはE&J ガロが手掛けるワイナリーのひとつで、肉料理専門ワインをコンセプトにワイン造りを実践しています。
「カーニヴォ」=「肉食動物や肉を食べるのが大好きな人」の意味で、獣が爪で引っ搔いたようなエチケットも特徴的です。
《味わいの特徴》
濃厚でマイルド
樽の風味もしっかりで
カリフォルニアらしい味わい
【外観】
中心が黒に近い濃厚な赤紫色
【香り】
プルーン、カシス。レーズンなど円熟した果実の豊潤さに、樽に由来するコーヒーやチョコレートの香りもハッキリと感じられます。
【味わい】
凝縮感のある果実味は少しの甘味を伴い、豊富でシルキーなタンニンと穏やかな酸と相まってマイルドな飲み口。鼻に抜ける樽の風味も心地よく長い余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■産地の特徴■
ブドウ畑はカリフォルニアのローダイ地区にあり、ナパやソノマと共に素晴らしい環境があり、コスパが高いと注目を集める地区です。
昼の豊富な日照と温暖さはブドウの熟度を高めリッチな果実味を生み、夜の冷え込みはキレイな酸味をもたらします。
また、昼夜の寒暖差は香り高いブドウが生まれる要因にもなっています。
■品種の特徴■
主体的に使用されるカベルネ ソーヴィニヨン濃厚で力強い味わいを生む品種。
渋味も酸も強く骨格ある味わいを生む傾向ですが、カリフォルニアの温暖さもありフランスなどと比較すると果実感が強く、渋味や酸はやや穏やかなワインが生まれます。
■芳ばしい香り■
樽熟成に関する情報がありませんでしたが、コーヒーやチョコレートのような芳ばしいニュアンスが感じられるワインです。
オーク樽での熟成やオークチップを使用した熟成を実施していると思われます。
《飲む時の適正温度》
【12℃~18℃】
低めの温度にすれば引き締まった印象になり、フルーティーで上品な飲み口を楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、ジューシーな甘味や樽の風味の広がりある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
参考までに、近年のカリフォルニア赤のヴィンテージチャートも載せておきます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2015年 3
2016年 4
2017年 4
2018年 4
2019年 4
《適正グラス》
【大ぶりのグラス】
香りが取りやすく温度も上昇しやすい大ぶりのグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
すき焼き
ローストビーフ
肉専用に造られた赤ワインで味わい深い牛肉料理によく合いますが、ウナギのかば焼きやラザニアなど濃厚な味わいの料理にもマッチします。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
凝縮感ある果実の甘味主体でメリハリに欠ける印象。私が肉に合わせるなら他のワインを提案しますね。
【良い口コミ】
赤身のステーキやハンバーグに合わてカーニヴォ。バッチリでした♪
濃厚でフルーティーで変なクセも無い。こういう感じはワイン初心者にも好まれるでしょうね!!
これはアリですね♪口に含んだ瞬間に広がるパワフルな果実味。とはいえ果実味一辺倒ではない爽やかさや深みがあり、クドくないところも良いです。
最初は濃厚でほんのり甘さが感じられ、少しの酸を伴ったビターチョコを思わせるニュアンスが後に続く。しなやかでバランスの良さが魅力的で美味しいと思います!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
親しみやすい飲み口で万人受けが良い傾向です。
肉との相性に否定的な意見もありましたが肯定する意見が大多数。
唸るような深みや広がりは無くとも、カリフォルニアらしいマイルドで濃厚な飲み口への好感度が高いと感じました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
カーニヴォ カベルネ ソーヴィニヨンは
【価格】
1700前後
【味】
プルーン、カシス。レーズンなど円熟した果実の豊潤さに、樽に由来するコーヒーやチョコレートの香りもハッキリと感じられる。
凝縮感のある果実味は少しの甘味を伴い、豊富でシルキーなタンニンと穏やかな酸と相まってマイルドな飲み口。
鼻に抜ける樽の風味も心地よく長い余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
近年のカリフォルニア赤のヴィンテージチャートは以下の通り。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2015年 3
2016年 4
2017年 4
2018年 4
2019年 4
【口コミ】
親しみやすい飲み口で万人受けが良い傾向。
肉との相性に否定的な意見もありましたが肯定する意見が大多数。
唸るような深みや広がりは無くとも、カリフォルニアらしいマイルドで濃厚な飲み口への好感度が高いと感じた。
以上です。
1000円台のワインとしての満足度はとても高く、日常消費用にもおすすめしやすいワインだと感じました。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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