今回は昇進祝いにも最適なワインです。
サンテミリオンの格付けは3階層に分かれていて現在(2019年)は以下のようになっていますが、2012年の見直しでプルミエグランクリュ クラッセAに昇格したワイン(シャトー)の紹介です。
※サンテミリオンの格付けは10年に1度見直されるという特徴もあります。
格上から順に。
1、プルミエグランクリュ クラッセA
4シャトー
2、プルミエグランクリュ クラッセB
14シャトー
3、グランクリュ クラッセ
64シャトー
今回はそんなシャトーアンジェリュスの紹介。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 シャトー アンジェリュス
2005 《パーカー100点》
※リンク先はPP98となっていますが、2005は100点かと・・
《価格》
【3万~9万円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。
《ブドウ品種》
・メルロー
・カベルネフラン
《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>サン・テミリオン
《生産者》シャトー アンジェリュス
《特徴》
凝縮感と複雑な風味を持ち
勇壮でエネルギッシュ
アンジェリュスのワインの特徴は、サンテミリオンで最も勇壮である事と言われます。
勇壮?
ですか?
勇ましく意気盛んなさま。です。
非常に濃厚な色調を持ち、リッチで豊かな味わいにはふくよかさがあり、豊富なタンニンは骨格を形成し熟成にも十分に耐えうる品質です。
つまり成分の充実ぶりを勇ましさとして形容しているのでしょう。
サンテミリオンの格付けにおいて、見事に昇格を果たしたこのワインは、さらなる成長を目指すまさに勇壮な方に贈ってみてはいかがでしょうか。
昇進祝・結婚祝・その他激励の場面などにも最適で、次なるステージに立ち向かう勇壮な方々にこそふさわしい一本かもしれませんね。
今回のキーワードは「勇壮」ですね(笑)
【外観】
若いうちは深みのあるルビーレッド。
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。
【香り】
若いうちはベリー系果実やプラムなどの果実の香りに、煙草・コーヒーのニュアンスなどが加わり複雑性もあります。
熟成が進むほど果実の風味は落ち着きを見せ、ドライフルーツ・紅茶・土といった心地良い熟成香も現れます。
【味わい】
若いうちは密度の濃い果実の風味を持ち、タンニンは豊富ですがきめが細かくなめらかさがあり、爽やかさのある酸味は味わいを引き締めたあと、深みのある余韻が続きます。
熟成が進むほど果実の風味は落ち着き、タンニンや酸味といった成分がワインに溶け込みなめらかさが増し、香り同様に複雑味のある風味は旨味と共に豊かに感じられ、優雅な余韻へと続きます。
《飲む時の適正温度》
【16℃~18℃】
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当り年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~50年
※一般的傾向や口コミから推測
【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど飲み頃の期間は短くなりますが、比較的早くから楽しめます。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
1970年 3
1971年 3
1972年 0
1973年 2
1974年 0
1975年 4
1976年 2
1977年 0
1978年 2
1979年 3
1980年 1
1981年 3
1982年 5
1983年 4
1984年 1
1985年 3
1986年 3
1987年 1
1988年 3
1989年 3
1990年 5
1991年 1
1992年 1
1993年 3
1994年 3
1995年 4
1996年 3
1997年 3
1998年 5
1999年 3
2000年 5
2001年 4
2002年 3
2003年 3
2004年 3
2005年 5
2006年 3
2007年 3
2008年 5
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 2
2014年 4
2015年 5
2016年 5
2017年 4
>アマゾンで当り年のシャトー アンジェリュスを探す
※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
上質な和牛ステーキを赤ワインソースで
クリーム系パスタにトリュフを乗せて
など、特に上質な素材などを使用しコクのある味わいの料理と合わせる事で、凝縮感のある洗練された風味の広がりを体感できる極上のマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
サンテミリオンを代表する素晴らしい品質のワインで、知名度も高いワインでもあります。
大切な方への贈り物にしても、サンテミリオン格付けプルミエグランクリュ クラッセAであれば、品格・味わい共に抜群ですし、結婚記念日など記念日に飲んでも思い出の1ページに残るワインになるでしょう。
また、アンジェリュスはクラッセBからクラッセAに昇格したワインですから、昇進祝いにも持ってこいですね!!
勇壮な方に贈ってみてはいかがでしょうか。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「甘美に熟したメルローだねぇ。タンニンもよく溶け込んでいて絹のようななめらかさがある。2003はなんとも魅力溢れるワインだ。」
「遂に飲めたよアンジェリュス1983。タンニンも酸もしっかりしているがシルキーでスルスル飲める。紅茶・ドライフラワー・土っぽさ・鉄っぽさ・・いいね~飲み頃だ。」
「2013はまだまだ若さがあり少しの苦味があるわね。森林を感じさせる香りでなめらかな質感。若いけど美味しい事だけは間違いない。」
【悪い口コミ】
「2010。インク・カシス・土のニュアンスなどを感じさせる複雑で豊かな香りはいいわね。濃密な果実味とほどよい酸。タンニンは硬い。ポテンシャルを感じるこのワインは10年後にまた飲んでみたい。」
「2015・・・そりゃ早すぎるわな~。飲み頃を想像して楽しんだ(笑)」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、
感動的!! 40%
美味しい 50%
普通 10%
良くない 0%
という結果でした。
上記のような、早く開けすぎたという口コミ以外はとても好印象の品質で、また飲みたい気持ちが伝わってくるような口コミが多い印象でした。
なるほど、プルミエグランクリュ クラッセAに昇格するだけのことはあるな。
という事を確認する結果となりました。
以上です。
アンジェリュスの味わいがなんとなく想像できましたでしょうか。
言葉で味わいを表現するのってなかなか難しいですね。
本当にアンジェリュスを理解するには、飲んでみる以外にはないのではないでしょうか。
ここまで読み進めていただいたあなたは、きっとアンジェリュスを試すだけの勇壮な心をお持ちなのでしょうから(笑)
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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