この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ベンド カリフォルニア シャルドネ
《価格と基本情報》
【1100前後】
《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 アメリカ>カリフォルニア
《生産者》 ベンド
ベンドはイタリア人醸造家のダリオ デ コンティ氏が経営する、カリフォルニアのハイコスパワイナリーです。ダリオ氏は14歳からワインの醸造に携わり、醸造学の博士号を持つ人物。
ナパのカモミの醸造家でもあり、ブレッド&バターを手掛けた事でも知られています。ワイナリー名のベンドはベンド イン ザ ロード(曲がり角)の意味。
人生には曲がり角や転換期があり、真っ直ぐな事こそがミステリー。曲がった先は道で、人生はアドベンチャーに溢れていることを表現しており、エチケットにはそれを表現した曲線があしらわれています。
《味わいの特徴》
南国系の豊潤な果実味
樽の風味もしっかりで
飲み応えがある
【外観】
濃いめのレモンイエロー
【香り】
黄桃やパイナップルなど南国果実や蜂蜜の香りが広がり、バニラやバターなどの樽の香りもしっかりと感じられリッチさを引き立てています。
【味わい】
厚みのある果実味はほんのり甘味を伴い、穏やかな酸と相まってふくよかで優しい飲み口。口の中に広がる樽の風味もリッチさを引き立てており、飲み応えがあります。
詳しい情報の少ない銘柄でしたが、そのような品質になる理由を2つ挙げます。
■栽培環境■
ブドウ畑があるカリフォルニアは、温暖かつ日照豊富で昼夜の寒暖差が大きい産地。
昼の温暖さや豊富な日照はブドウの熟度を高めリッチな果実味を。
また夜の冷え込みは適度な酸をもたらし、昼夜の寒暖差は香り高いブドウが生まれる要因にもなっています。
■樽の風味■
熟成に樽を使用しているのかオークチップを使用しているかなどの情報は見つかりませんでしたが、豊潤な果実味に加え樽のニュアンスを加えることで、よりリッチな味わいを表現しています。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ち引き締まった印象。軽快な飲み口。
温度を上げるほど甘味や樽のリッチな風味の広がりある味わいを楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快な飲み口が楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、ふくよかで広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
フライドポテト
ホタテバター醬油焼
リッチな果実味と樽の風味が楽しめる白ワインで、サッパリ上品な料理というよりは少々コクのある料理の方がよく合い、火を入れて芳ばしく仕上げた料理には樽の芳ばしさもマッチします。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
前はもっと飲みやすかったような?お値段以上の美味しさとは思いますが、樽香満載でなんか引っかかるというか、スイスイ飲める感じではありませんでした。
南国果実系の香りもあるけど樽があくまでメイン。これは主張しすぎだな。。。
【良い口コミ】
果実感がもう少しあればなお良しですが、価格も考慮すれば十分満足。最後に感じる苦味もいい感じです♪
ベンドの赤はあまり好みじゃなかったけど白はツボ。桃や蜜を連想させるリッチな果実味で、丸みのある酸や仄かな渋味が味わいをまとめる力強い味わいです!♪
抜群のコスパでカリフォルニアらしさが楽しめる。日常消費に重宝しそう。
樽の風味が楽しめるという事でしたが、確かに樽感すごくわかります!そして安さも魅力のひとつです!♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 37%
普通 57%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
安さの割にボリューム感があり満足度も高い傾向です。
樽が強過ぎるや、飲み疲れするといったネガティブコメントもありましたが少数。
穏やかで厚みのある味わいを褒める意見が多く、コスパが高いと感じる方がとても多い事も印象的でした。
カジュアルな価格帯(1000円前後)のカリフォルニア白の中では、最も満足度の高い銘柄だと感じました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ベンド カリフォルニア シャルドネは
【価格】
1100前後
【味】
黄桃やパイナップルなど南国果実や蜂蜜の香りが広がり、バニラやバターなどの樽の香りもしっかり。
厚みのある果実味はほんのり甘味を伴い、穏やかな酸と相まってふくよかで優しい飲み口。口の中に広がる樽の風味もリッチさを引き立てており、飲み応えがある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
安さの割にボリューム感があり満足度も高い傾向。
樽が強過ぎるや、飲み疲れするといったネガティブコメントもあるが少数。
穏やかで厚みのある味わいを褒める意見が多く、コスパが高いと感じる方がとても多い事も印象的。
カジュアルな価格帯(1000円前後)のカリフォルニア白の中では、最も満足度の高い銘柄と感じた。
以上です。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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