フランス3大ロゼワインと聞いた事はあるでしょうか。
1、ロワールのロゼダンジュ
2、プロヴァンスのロゼ
3、ローヌのタヴェル・ロゼ
今回紹介するのはマルサネロゼ・・・
無いし・・。
ですね(笑)
4大ロゼにするとしたらマルサネが選ばれるだろう。というくらいのロゼで知名度の高い産地で、ピノノワールからエレガントなロゼを生んでいます。
今回はそんなマルサネのロゼを造る生産者の中でも、特に有名で実際飲んでいる方も多く、飲まれた方の口コミ評価もそこそこ良かった生産者の紹介です。
マルサネのロゼを代表する生産者でエレガントなロゼをお探しであれば、選択肢に入れるべきワインと言えるでしょう。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 ドメーヌ ブリュノ クレール マルサネ ロゼ
《価格》
【2900~3700円】
《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ブルゴーニュ>マルサネ
《生産者》 ブリュノ・クレール
《特徴》
赤系果実のフルーティーな風味
ほどよい酸とコク
ブリュノ・クレールのワインの特徴は、ジューシーな果実味などを持ったパワフルさではなく、上品にやさしく広がる上質な味わいにあります。
その理由には、冷涼な産地のピノノワールを使用している事に加え、歴史ある生産者であることから、高品質なブドウを得られる樹齢の高い古木を持っている事や、減農薬農法(リュット・レゾネ)にする事で、よりピュアでありのままのブドウの風味をワインに反映させている事にあります。
【外観】
オレンジがかったサーモンピンク
【香り】
イチゴやチェリーなどのフレッシュな果実香を主体に、バラの華やかさに紅茶を思わせる香りも加わります。
【味わい】
イチゴやラズベリーを思わせるピュアな果実味は、柔らかな口当たりでフルーティーな印象、ほどよくコクもあります。
ほどよい酸味は味わいをまとめ、フルーティーさとバラのような華やかさを持った余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やす事で酸味が際立ちキレのある軽快な飲み口になり、少し高めの温度で飲むと酸は穏やかに感じられ、果実味や複雑さが感じ取りやすくなる事でふくらみある味わいを楽しめます。
最初はよく冷やして、徐々に温度を上げてゆくことで変化する味わいを楽しんでもいいですね。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2年~7年
若いうちの生き生きとした味わいを楽しめるワインで、数年寝かせればフレッシュな風味が落ち着いた味わいになるでしょう。
熟成させすぎると風味が抜けどこか枯れた印象の味わいになってしまうでしょう。
※7年までとしましたが、一般的な傾向から考えた私の個人的見解です。
《適正グラス》
【小ぶりorふくらみのあるグラス】
温度が上がりにくいように設計された小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
少し温度を上げることで広がる風味を楽しみたい時は、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマトのブルスケッタ
チキングリル
など、比較的淡白な料理から中間程度の強さのコクを持つ料理と合わせることで、弱すぎず強すぎない心地よいマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
【おいしい辛口ロゼワインを飲みたい時】
カジュアルなロゼワインはチャーミングな果実のほのかな甘みを感じる事も多いのですが、このワインはチャーミングさもありますが、ちょっと大人の女性のようなエレガントさも持ったキレイなワインです。
スレンダーで透明感がありかわいらしさも持った、20代後半の女性を思わせるような質感です。
【ちょっとしたバカンス気分を味わいたい時】
ロゼワインの美しい外観は、とってもきれいでそれだけでもバカンス気分を味わえます。
天気のいい日に海でも眺めながら、よく冷えたこのロゼを飲めば気分も盛り上がりそうですね。
【プレゼントに】
ロゼワインはその見た目だけでも華やかさがあり、花束のような特別感があると思います。
特に女性に贈ると喜んでもらえそうです。
このようなワインをさりげなく贈るなんてとっても素敵ですね。
《こんな場合には不適切!?》
【甘味のあるロゼが好きな方】
チャーミングで甘味も豊かなロゼが好きな方には向きません。
甘味は控えめの上質白ワインに近い味わいですから、そのようなワインを求めるのであればロゼ・ダンジュなどが良いでしょう。
【強い味わいの料理に合わせたい時】
白ワインに近いエレガントな品質ですから、和牛を使った料理や濃いソースを使った料理にはちょっと味わいが負けて薄く感じてしまいそうです。
肉でも豚肉や鶏肉をシンプルに味付けしたような料理にはよく合うでしょう。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「色がとっても綺麗なところがいいですね♡。チャーミングさがあり酸のキレも良く万能型のロゼだと思います。」
「ロゼと言えばマルサネが思い浮かんだからね。冷やして飲むとドライで引き締まった印象で、温度を上げれば広がる風味を楽しめる楽しいワイン。」
「2年目の2016をお花見で🎵梅を感じさせる香りがあり、味わいはドライでミネラリーで引き締まった印象でいいですね。」
【悪い口コミ】
「香りが弱く酸味も弱い。味わいはほぼ白ワインで特に印象に残らない普通のワイン。」
「やや深い色調。ブルゴーニュのピノを思わせるような土にアセロラみフランボワーズ、そしてシトラスの爽やかさは白ワインを連想させる。タンニンをわずかに感じ酸味は弱く少しの苦味。悪いわけではないがバランスが好みではなく、飲み疲れしてしまうかな。」
「もっとピノノワールらしさが欲しかった。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 3%
美味しい 13%
普通 78%
良くない 6%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
感動するほどの奥深さスケール感は無いですが、綺麗でそこそこ美味しいワインと感じている人が多い印象です。
温度によって感じ方も違う傾向も見受けられ、冷やせばドライで少し上げれば広がる風味も楽しめる事がわかります。
味わいはどちらかというと白ワイン寄りのサラリとした印象ですから、ピノノワールを感じたい方には向かないかもしれませんね。
以上です。
ブリュノ・クレールのロゼのイメージが広がりましたでしょうか。
ロゼワインは赤や白ほど選択肢の幅は広くありませんから、選びやすいかもしれませんね。
フルーティーでドライなそこそこ上質なロゼとして、選択肢の一つに入れておいても幅が広がって良いのではないかと思います。
ちょっとした華やかな場面などで、さりげなくオシャレなロゼを振舞えるなんてちょっと憧れませんか?
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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