掘り出し物感満載のハイコスパピノノワール。
ヨーロッパでは1000円台のピノノワールは非常に稀で、しかも評判が良いとなると。。。私は思いつきませんでした。
が、今回見つかりました。
まさかのルーマニアにその銘柄はありました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ブドゥレアスカ ヴァイン イン フレーム ピノ ノワール
《価格と基本情報》
【1300前後】
《ブドウ品種》ピノ ノワール
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ルーマニア
《生産者》 ブドゥレアスカ
ブドゥレアスカは、国際コンクールで数々の受賞歴を持つルーマニアの新鋭ワイナリーです。設立は2003年で、ブドウ栽培に適した自然環境の下で伝統的手法と最新技術のどちらも取り入れたワイン造りを行っています。
ワイナリーの品質向上に最も貢献したのがスティーヴン ドネリー氏で、同氏は30年以上のキャリアの中で世界各地でワイン造りに携わり、ワインコンクールでは70以上の賞を獲得する実績も残した人物。
今回紹介しているヴァイン イン フレーム ピノ ノワールは、ルーマニアの航空会社タロム航空にオンリストされた実績があり、日本の一般消費者からもコスパの良さで高い支持を集める銘柄です。
《味わいの特徴》
軽やかで親しみやすい
ハイコスパピノ
【外観】
透明感のある明るいルビーレッド
【香り】
チェリーやラズベリーといった赤い果実の甘酸っぱいニュアンスに、スミレの花の上品な華やかさ。樽に由来するバニラやスパイスのニュアンスが適度に加わった芳香が広がります。
【味わい】
フレッシュでフルーティーな果実味は、仄かな甘味を伴った上品な飲み口で軽やか。タンニンは少なめで優しい印象で、中程度の酸味が味わいをまとめるバランスも良く瑞々しい味わいです。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
ピノノワールは男性的な力強さよりも、繊細で上品な女性的ニュアンスを持っています。
ラズベリーやチェリーなど赤い果実の甘酸っぱいニュアンスがあり、渋味は少なめで軽やかなワインを生む傾向。
また土地の個性を反映しやすい特徴もあり、大地の恵みを感じさせる滋味深いミネラル感あるワインを生みます。
■恵まれた栽培環境■
ブドウ畑はフランスのボルドーやブルゴーニュと同じ緯度帯にあり、半大陸性気候のブルゴーニュに近い大陸性気候。
土壌はブルゴーニュと同じく石灰岩が豊富な土壌で、ピノノワールの栽培に最適です。
■樽熟成■
ステンレスタンクで発酵を終えたワインは12ヶ月間オーク樽で熟成されており、樽に由来するバニラやスパイスのニュアンスが適度に反映されます。
《飲む時の適正温度》
【12℃~18℃】
冷やし気味にすれば風味は弱まりますが、引き締まった印象になり軽快さが楽しめます。
温度を上げるほど甘味や風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶり~大ぶりのグラス】
気軽なワインですから、少し冷やし気味にして小ぶりのグラスで飲んでも軽快さが楽しめます。
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計された大ぶりのグラスを選べば、広がる風味や優雅な雰囲気も楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
キノコスパゲッティ
焼き鳥各種
上品で親しみやすい味わいの赤ワインで、ほど良いコクがあり比較的カジュアルな料理との相性が良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
バランスも良くて軽やかでグビグビ飲めるようなワイン。美味しけど無難な感じで面白味はありませんね。
【良い口コミ】
生き生きとした果実味だけど酸は僅かで、優しい甘味もあって思わず杯が進みます♪複雑性や奥深さはないけど、逆にそのシンプルさが良いところで、時間経過と温度上昇でフルーティーさが増していく感じも楽しかったです。
5年の熟成で透明感のあるオレンジがかったガーネットになった2016。まさに薄旨な味わいで、3000円クラスの平均的なブルゴーニュよりも素晴らしいと思いました!♪
ブルゴーニュのピノノワールを思わせる土壌のエキス感があるところがいいですね♪
1000円台のピノとしては良いと思います。チェリーやラズベリーの甘酸っぱい香りは上品で、タンニン穏やかでキレイな酸があり飲み口も軽やか。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 50%
普通 50%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
コスパを褒める意見が非常に多く、満足度はとても高い印象です。
味わい深さや複雑性を求めてはいけない印象ですが、軽やかさの中に滋味深さも感じ取れるような薄旨ワインという傾向で、1000円台のピノとしての完成度の高さが窺い知れました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ブドゥレアスカ ヴァイン イン フレーム ピノ ノワールは
【価格】
1300前後
【味】
チェリーやラズベリーといった赤い果実の甘酸っぱいニュアンスに、スミレの花の上品な華やかさ。樽に由来するバニラやスパイスのニュアンスが適度に加わった芳香。
フレッシュでフルーティーな果実味は、仄かな甘味を伴った上品な飲み口で軽やか。
タンニンは少なめで優しい印象で、中程度の酸味が味わいをまとめるバランスも良く瑞々しい味わい。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
コスパを褒める意見が非常に多く、満足度はとても高い印象。
味わい深さや複雑性を求めてはいけない印象ですが、軽やかさの中に滋味深さも感じ取れるような薄旨ワインという傾向で、1000円台のピノとしての完成度の高さが窺い知れた。
以上です。
1000円台の手軽さで、試す価値のあるピノノワールだと感じました。
あなたはどのように感じましたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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