3000円台でおすすめのニュージーランドのソーヴィニヨン ブラン。
NZのSBは1300~6000円くらいなので、ワンランク上の銘柄といったところでしょうか。
NZでは近年日本人が手掛けるワイナリーが増えておりフォリウムもその一つで、個人的な解釈ではありますが、その中でも価格を含めた口コミ満足度が高いと感じたSBを紹介します。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》フォリウム ヴィンヤード ソーヴィニヨン ブラン
《価格と基本情報》
【3500前後】
《ブドウ品種》ソーヴィニヨンブラン
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ニュージーランド>マールボロ
《生産者》 フォリウム ヴィンヤード
フォリウム ヴィンヤードは、日本人の岡田岳樹氏が運営するニュージーランドの南島マールボローにあるワイナリーです。ニュージーランドのクロ アンリで修業後2010年に設立。
クロアンリで学んだ栽培の重要性は岡田氏の「高品質なワインを造る一番の近道は高品質なブドウを育てること」という信条となり、丁寧なワイン造りに反映されています。
ちなみにワイナリー名の「フォリウム」はラテン語の「葉」を意味しており、ワイン造りに重要な自然を全面に出したい思いに由来しています。今回紹介しているソーヴィニヨン ブランはフォリウムにおけるスタンダードキュベで、日本の一般消費者からも高い支持を集める銘柄です。
《味わいの特徴》
適度なボリューム感と
爽やかさを両立した
バランス良い味わい
【外観】
輝きのある淡いレモンゴールド
【香り】
グレープフルーツなどの柑橘類のフレッシュさに、パッションフルーツのようなトロピカルなニュアンス。ミントやタイムといったハーブの爽やかさも加わり、豊潤で清潔感のある香りが広がります。
【味わい】
雑味の無いフレッシュでフルーティーな果実味は程良いボリューム感があり、キレのある酸味と少しの苦味が味わいをスッキリとまとめると、柑橘類やハーブのニュアンスを残した清々しい後口があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
100%使用されるソーヴィニヨンブランは、柑橘類のフレッシュさやハーブのような青いニュアンスを持った風味が特徴的です。
また、フランスのソーヴィニヨンブランと比べると酸はやや穏やかで、パッションフルーツなどトロピカルな風味が感じられるのがニュージーランドの特徴です。
■有機農法■
農薬や化学肥料を一切使用しない有機農法を実践しています。
土地の天然酵母など、様々な微生物などの働きが加わった土壌は健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたブドウはピュアで滋味深いワインを生みます。
■高密植栽培■
ブドウの樹をあえて密に植える高密植を行っており、1haあたり4200本です。
ニュージーランドでは1haあたり2000本が一般的ですが、樹の間隔を狭くし生存競争を高めることで根を地中深くまで伸ばします。
その結果ミネラル豊富な地下水を吸い上げることになり、成分豊かなブドウが育ちます。
■収量制限■
剪定や間引きなどで収穫量はあえて抑えます。
残された良質なブドウに成分が集中することで味わい深いワインが生まれます。
■ステンレスタンクで発酵・熟成■
発酵も熟成もステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴です。
■マロラクティック発酵なし■
マロラクティック発酵とはアルコール発酵に続いて起こる反応で、乳酸菌の働きでワイン中のリンゴ酸が乳酸に変化し、ワインの酸味がまろやかになる効果があります。
このワインの場合はマロラクティック発酵をしないため、リンゴ酸のフレッシュでスッキリした味わいを残しています。
■シュール リー■
アルコール発酵後、酵母の死骸である澱は除くのが通常ですが、あえて澱と共に熟成させることで澱から抽出される旨味が乗り、深みのある味わいを持ったワインになります。
この澱と共に熟成させる手法をシュール リーと呼び、フォリウムでは8か月間実施されています。
《飲む時の適正温度》
【6℃~10℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ち、スッキリ軽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティーな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~10年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
地鶏のタタキをレモンと塩で
バランス良く爽快なワインの味わいは魚介類や和食との相性も良く、互いの味わいを引き立てます。
ソーヴィニヨンブラン特有のハーブ香は、香草焼きなどハーブを使用した料理にもよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
悪くないけど、もう一つ何かが足りない感じかな。。。
【良い口コミ】
柑橘類の豊かな芳香とピュアで上品な飲み口。これ、中々良いかも。
スッキリ上品な飲み口は油分を流してくれる効果もあり、意外と牛肉料理にも合うことがわかった。
ソーヴィニヨンブランの青い香りがとても強く、魚介に凄く合いそうな感じ♪スッキリ系だけどアルコール感(14%)もあり飲み応えも適度にあり、お値段以上のワインだと思います!!
低めの温度ではスッキリ爽やかな印象で、温度が上がるとふくよかな果実味が現れてきて美味しいです!♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 50%
普通 47%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
バランス良く上品さもあり満足度は高めな印象です。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランらしい爽やかさやフルーティーさがあり、雑味の無いピュアな飲み口と適度なボリューム感に好感を持つ意見が多い傾向。感動する方は稀ですが否定的なコメントもほとんど無く、コスパを褒める意見が少し見られました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
フォリウム ヴィンヤード ソーヴィニヨン ブランは
【価格】
3500前後
【味】
雑味の無いフレッシュでフルーティーな果実味は程良いボリューム感があり、キレのある酸味と少しの苦味が味わいをスッキリとまとめると、柑橘類やハーブのニュアンスを残した清々しい後口がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~10年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
バランス良く上品さもあり満足度は高めな印象。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランらしい爽やかさやフルーティーさがあり、雑味の無いピュアな飲み口と適度なボリューム感に好感を持つ意見が多い傾向。感動は稀だが否定的なコメントもほとんど無く、コスパを褒める意見が少し見られた。
以上です。
まだまだ若い生産者で、これからの進化も楽しみなワイナリーだと感じました。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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