ルチアーノ サンドローネ バローロ カンヌビ ボスキス(アレステ)

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弥勒菩薩に例えられ、宇宙の闇や静けさとも表現された印象深いワイン。

漫画「神の雫」で第六の使途として登場し、インパクトを残した銘柄なのではないでしょうか。

さておき、日本で購入可能なバローロの生産者は約65ありましたが、実際飲まれた皆様の口コミ内容を拝見し、特に飲み手を満足させていると感じた銘柄のひとつが今回紹介するルチアーノ サンドローネのカンヌビ ボスキスです。

高額ではありますが、品質の高さにおいてもジャコモコンテルノ、ガヤ、ラ スピネッタなどと並んでバローロの最高峰に君臨するワインだと感じられました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ルチアーノ サンドローネ バローロ カンヌビ ボスキス(アレステ)

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《価格》

16000~25000

《ブドウ品種》ネッビオーロ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  ルチアーノ サンドローネ

プロフィール
ルチアーノ サンドローネは、バローロを生産するトップ生産者の一つ。

設立は1977年。ルチアーノ サンドローネ氏が、ボルゴーニョ社やマルケージ バローロなど大手ネゴシアンでの勤務を経て、カンヌビの丘にブドウ畑を購入したことが始まり。
すぐに高評価を集めた同氏のワインは、1990年にはロバートパーカー氏から100点満点を獲得。
その銘柄こそが今回紹介している「バローロ カンヌビ ボスキス」で、ルチアーノサンドローネにおけるトップキュベです。

バランス感を信条とし、ルチアーノ氏は妻と弟そして娘と共に品質向上の努力を続けています。

尚、2013年以降「カンヌビ ボスキス」は「アレステ」と名を変えており、これはルチアーノ氏の2人の孫の名を組み合わせたもの。新時代の継承、そして家族への感謝をワイン名に示したものです。

《味わいの特徴》

複雑で深遠
類い稀なバランス感を持った
バローロの最高峰

深い旨味を伴った果実味や品格や骨格を形成する豊富な酸やタンニン。ドライフラワーやオリエンタルスパイスなど落ち着きある複雑な風味や樽のニュアンス。このワインの特徴はそれらの要素の一つ一つが洗練され、渾然一体となって表現される深くバランス良い味わいにあります。
若くしてもポテンシャルを感じる味わいを楽しむことができますが、長期熟成を経ることで真価を発揮するワインで、数あるバローロの中でも最高峰の一つと呼べる佇まいがあります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
バローロに使用されるネッビオーロは、ピノノワールに近い透明感のある色調。そして強めの酸と収斂(しゅうれん)性のあるタンニンが特徴的で、適度な果実味と出汁の効いたような旨味が感じられます。
長期熟成で酸やタンニンはワインに溶け込むことでしなやかさが増し、タバコ、トリュフ、革製品など複雑な風味を伴った深い味わいが現れてきます。

最上の区画
このワインに使用されるブドウは、優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を持つカンヌビの畑の中でも最も優れた区画のもの。ルチアーノ サンドローネにおける最上のブドウを使用しています。
ストラクチャーを表現する粘土石灰質主体と、エレガンスを表現する砂質主体の土壌が入り組んでおり、それらの個性を両立したバランス感覚に優れたワインを誕生させます。

丁寧な醸造
収穫されたブドウは通常よりも弱い圧力で潰されます。そうすることで粗さの無い果汁を抽出。
さらに2年間オーク樽で熟成し、瓶詰後さらに18ヶ月待つことで味わいが洗練されていきます。
その根底にはルチアーノ サンドローネが信条としている「バランス感」があると言えます。

 

【外観】
深みのあるガーネット
熟成するほど淡いレンガ色に近づいていきます

【香り】
ブラックベリーやチェリーなどの果実香に、ドライフラワーやシナモンなどスパイスなどの落ち着きある香りが広がります。
また、紅茶や樽に由来するバニラのニュアンスも加わり、複雑さを高めています。

【味わい】
ボリューム感のある果実味は繊細さも併せ持ち深い旨味が共存。力強くもしなやかなタンニンと上質な酸が味わいの骨格や気品を表現し味わいをまとめます。そしてそれらの要素にドライフラワーやスパイスなど、複雑な風味も加わった深遠で長い余韻に包み込まれます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸やタンニンが際立ち引き締まった印象。
温度を上げるほど酸やタンニンは穏やかな印象になり、甘味や複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約5~30年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、ピエモンテ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 
1991年 2
1992年 2
1993年 3
1994年 2
1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑で豊かな香りと、奥深い味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく、甘味を感じやすい形状に設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛のヒレステーキ


クリーム系パスタにトリュフを乗せて

複雑で深遠な味わいを持った特別なバローロは、料理とワインが互いを高め合う至高のマリアージュが楽しめるでしょう。
合わせる料理も上質で深いコクを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理などともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

6年熟成の2012はスルッと飲める感じで重すぎない感じ。上品で良いとも言えますが、飲み頃はまだまだ先とも言える。


パーカー100点の翌年。弱ヴィンテージの91は27年熟成。細身で柔らかな味わいは魅力とも言えるが、やっぱり物足りなさが上回る印象。

良い口コミ


バローロボーイズ筆頭とも呼ばれるわけだ。5年熟成の2012は若いのだが落ち着きある佇まい。抜栓後1~2日くらい経過している影響もあるだろうが、酸やタンニンが馴染んだ深い味わい。明るい果実感というよりは、バローロらしい暗めの雰囲気も好感が持てる。


弥勒菩薩に例えられたワイン。なるほど11年熟成の06からは慈悲を感じます。静けさの中にとても強い力がある事が伝わる味わいで、目を閉じてじっくり向き合いたい。そんなワインです!!


正に飲み頃の98は22年熟成。黒果実、ドライフラワー、熟成肉などの香りから、絹のようにしなやかな口当たり。すべてが溶け合い渾然一体となった液体は、魅惑的な甘味や旨味が舌に浸透していく。素晴らしエレガンスで、ずっと口の中に留めておきたいと思いましたよ。


8年熟成の2012は果実や花の香りに加え、ドライフラワーのような枯れたニュアンスが複雑さを表現。時間が経過するほどに味わいは向上し、明快な美味しさだけではなく深遠さが感じられる。じっくりゆっくり楽しみたい特別なワインです!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    27%
美味しい     60%
普通       13%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

非常にバランス良く、深く染み入るような味わいに高評価を与える方がほとんどの印象。

若い段階では、良いのだがまだ若いと感じる方もチラホラですが、若いなりに素晴らしいと感じる方が優勢。20年前後の熟成酒に対する感動的評価は目を見張るものがありました。

神の雫効果で話題になったワインですが、その実力は確かにあると感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ルチアーノ サンドローネ バローロ カンヌビ ボスキス

価格
16000~25000円


深い旨味を伴った果実味や品格や骨格を形成する豊富な酸やタンニン。ドライフラワーやオリエンタルスパイスなど落ち着きある複雑な風味や樽のニュアンス。それらの要素の一つ一つが洗練されており、渾然一体となってバランス良い味わいが表現されている。

飲み頃と当たり年
・飲み頃
ブドウ収穫年から約5~30年

※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
ピエモンテ州のヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1990年 
1991年 2
1992年 2
1993年 3
1994年 2
1995年 3
1996年 
1997年 4
1998年 4
1999年 4
2000年 5
2001年 5
2002年 2
2003年 
2004年 5
2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

口コミ
非常にバランス良く、深く染み入るような味わいに高評価がほとんどの印象。
若い段階では、良いのだがまだ若いと感じる方もチラホラだが、若いなりに素晴らしいと感じる方が優勢。20年前後の熟成酒に対する感動的評価は目を見張るものがある。

以上です。

最高クラスのバローロであることが伝わる銘柄で、弥勒菩薩の如く全てを受け入れてくれるような慈悲深さを持ったバローロなのかもしれませんね。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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