ヴェルメンティーノにおける最高峰。
勝手ながらヴェルメンティーノといえばサルデーニャ州だと思っていました。
口コミを見る限り、手頃なヴェルメンティーノで人気を集めるワインはサルデーニャにいくつか見られましたが、最も味わいへの満足度が高いと感じた銘柄はリグーリア州にありました。
ワイン誌などでもかなり高評価を受ける銘柄ですが、実際飲まれた方々のコメントからもレベルの高さは窺い知れます。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ルナエ コッリ ディ ルーニ ヴェルメンティーノ エチケッタ ネーラ
《価格》
【3000～3500】
《ブドウ品種》ヴェルメンティーノ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 イタリア＞リグーリア州
《生産者》 ルナエ ボゾーニ
ルナエ ボゾーニはリグーリア州を代表するトップ生産者です。
1966年にパオロ ボゾーニ氏によって設立され、2021年現在は息子のディエゴ ボゾーニ氏がエノロゴ（醸造家）として活躍しています。
今回紹介しているヴェルメンティーノ エチケッタ ネーラはルエナを代表する銘柄。
イタリアを代表するガイドブック「ガンベロロッソ」では、2008ヴィンテージから13年連続でトレビッキエリを獲得。
同じくガンベロロッソで、2018ヴィンテージが全22000本のワインの中から、年間最優秀白ワインに選ばれる実績もあります。
さらに詳しいワイナリー情報はトスカニー様のページでも確認できます。
《味わいの特徴》
華やかな芳香
飲み応えと上品さを両立
【外観】
淡めのイエローゴールド
【香り】
グレープフルーツやオレンジなどの柑橘類にラフランスなどの果実香。白や黄色の花の華やかさに蜂蜜の芳香もしっかりと感じられ、それらが一体となった豊かで上品な香りが広がります。
【味わい】
凝縮感のある果実味は適度な甘味があるフルーティーなテイストで、豊富な酸が味わいを引き締めることでドライで上品な飲み口を表現。塩気を感じるようなミネラル感も味わいに深みを与えており、ほのかな苦味を舌に残しつつ長い余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに100％使用されるヴェルメンティーノは、柑橘類や白い花などの香りを持ち、味わいはサッパリからしっかりまで生産者によって様々ですが、ルエナはしっかりめ。
そして軽快な酸味と塩っぽいミネラル感が特徴的な品種です。
■最良のブドウを選別■
所有する畑は昼は海風が吹き夜は山から冷たい風が吹き、昼夜の寒暖差は香り高いブドウを生む要因になっています。
そんな恵まれた環境の畑の中でも、最も優れた畑のさらに良いブドウだけを選別しており、香り高く厚みのある味わいが生まれます。
《飲む時の適正温度》
【６℃～１２℃】
よく冷やせば酸味や凛としたミネラルが際立ち軽快で上品な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、ふくらみのある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から２～６年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ブイヤベース
地鶏のグリルをレモンと塩で
など、ミネラル豊富なワインの味わいは魚介類との相性も良く、適度に厚みがるので鶏肉や豚肉などとの肉料理ともマッチします。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントは見当たりませんでした。
【良い口コミ】
予想を上回る美味しさでコスパが良い。2年熟成の2018は熟度の高い柑橘類に強めの蜜のニュアンスが加わった芳香。味わいは凝縮された果実の甘味と適度な酸があり、ミネラルも豊富。後口に感じる苦味も心地よく、長い余韻があります。
まだワインの知識や経験が浅い頃に飲んで美味しかったワインを再び。2年熟成の2019はとっても華やかな香りで酸もしっかり。塩っぽいミネラル感が印象的。今の私にも美味しい素敵なワインだと確認できました♪
夏に飲むならスッキリ爽快なワイン。ソーヴィニョンブランも良いけど、このヴェルメンティーノの方が私は好みかな。2年熟成の2019はしっかり冷やして飲むのがおすすめ！！
このワインめっちゃ良い！♪花や果実に蜜の香りがすんごい良くて、甘味もあるんだけど酸が引き締め、最後にほろ苦さがまとめる感じ。厚みのある複雑な味わいですね～～。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的！！ ３％
美味しい ５３％
普通 ４４％
良くない ０％
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
かなり満足度が高い印象です。
唸るような深いワインではありませんが、適度な厚みと上品な飲み口を両立したバランスの良さを褒める意見が多く、ネガティブコメントも特に見当たりませんでした。
しっかり冷やせばキリッと上品な飲み口で、温度が上昇するほどリッチな果実感が現れる。
ミネラル豊富な味わいは魚介類などとの相性に優れるフードフレンドリーな白ワインといった印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ルナエ コッリ ディ ルーニ ヴェルメンティーノ エチケッタ ネーラは
【価格】
3000～4000
【味】
凝縮感のある果実味は適度な甘味があるフルーティーなテイストで、豊富な酸が味わいを引き締めることでドライで上品な飲み口を表現。
塩気を感じるようなミネラル感も味わいに深みを与えており、ほのかな苦味を舌に残しつつ長い余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から２～６年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
かなり満足度が高い印象。
唸るような深いワインではないが、適度な厚みと上品な飲み口を両立したバランスの良さを褒める意見が多く、ネガティブコメントも特にない。
以上です。
シャルドネともソーヴィニョンブランとも違った魅力を持ったヴェルメンティーノ。
塩っぽいミネラル感が特徴的で魚介類との相性も抜群ですから、選択肢の幅を広げてくれる優良銘柄だと感じました。
あなたはどのように感じましたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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