第61回 南西地方のワインの特徴と主要AOC

産地別ワインの特徴

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「ほー。ここまできたのかね・・。」

あ!お久しぶりです!!

ブルーゴーニュのコート・ドールの時は大変お世話になりました。


「あぁ?いや、ほぉ?俺が世話したんじゃねぇよ。あんた達がついてきただけだぁ。」

相変わらずの威圧的な先生ですが言っていることはやさしいですね。

ほぉ?でなくてもよかったと思いますが(笑)

さて、長くやってきたフランスもひとまず今回が最終回です。

そんな事もあってきっとブルゴーニュの先生が皆さんの様子を見にきてくれたんでしょうね。

今回解説するのはあまり聞かない産地かもしれませんが、ボルドーの東から南にかけて広がる【南西地方】です。

ブルゴーニュとかロワールみたいに名前あってもいいと思うのですが・・
南西地方です。

フォアグラやトリュフの産地としても有名で、ワインはボルドースタイルから個性豊かなものまで造られます。

 

1、南西地方の 基本データ

まずは場所

【ワイン生産量】
・約270万ヘクトリットル
※ロワールと同じくらい。

【ブドウ栽培面積】
・約6万ヘクタール
※ロワールと同じくらい。

【主要品種白ブドウ
セミヨン
酸は穏やかで豊かな果実味です。
ソーヴィニョンブラン
爽やかな辛口です。
ミュスカデル
豊かな甘い香りがあります。
モーザック
厚みのある果実味があります。
プティ・マンサン
厚い甘味を持ち酸もあります。甘味のあるワインを主に造ります。
グロ・マンサン
厚みのある辛口ワインを生みます。

【主要品種黒ブドウ
カベルネソーヴィニヨン
骨太なワインを生みます。
メルロー
濃くやさしい味わいです。
タナ
豊かなタンニンを持ちます。
コット
色濃く滑らかな味わいです。

マルベックの別名なのだ・・・。あ、《ほー》言うの忘れた・・」
ネグレト
酸が少なく、個性的な香りを持ちます。

2、南西地方の ワインの特徴

・ボルドースタイルの【軽快な白、【重めの赤】、【貴腐ワイン】も造りますが、【土着品種からも個性的なワイン】も造っています。

・新しい世代の生産者が高品質なワインを生み出すようになっきている【成長著しい産地】です。

3、南西地方の 主要AOCと特徴

南西地方には多くのAOCがありますが、【代表的AOCを8】を紹介します。

「ほー8かね。試験の者はこの8のAOCの位置と造れるワインのタイプは知るべきだ。残りのAOCも名前と場所くらいは知っておいた方がいいぞ!!」

【1、ペシャルマン】
赤のみ。
・メルロー
主体で、力強く熟成向けの赤ワインを生むことで有名です。

【2、ソーシニャックと3、モンバジャック】
甘口白のみ。
・貴腐ワインまたは過熟したブドウから造られる甘口ワインで知られます。

【4、フロントン】
ロゼを造ります。
土着品種のネグレトを主体にシラー、カベルネソーヴィニヨンをブレンドし、カシスや胡椒などの強い香りを持ったワインを生んでいます。

【5、ガイヤック】
ロゼを造ります。
・多彩な品種から様々なワインを生んでいます。

・土着品種の黒ブドウ《デュラス》から繊細で滑らかなワイン。同じく黒ブドウ《フェル・セルヴァドゥ》から肉厚で豊かなワイン。白ブドウではレン・ド・レルから繊細な花や柑橘類の香りを持つワインが造られます。

【6、カオール】
赤のみ。
コット(マルベック)を主体に《黒ワイン》と呼ばれるほど色が濃くしっかりとした味わいのワインを生みます。

【7、マディラン】
赤のみ。
タナ主体タンニンの強めな熟成向けワインを生みます

「ほー、タナかぁ。タナの語源はタンニンだ。それほどタンニンが豊富なことが特徴的なブドウだぞ。渋味の強い男らしい味わいだ、私のようにな・・ホッホッホ。」

【8、ジュランソン】
甘口白。
《プティ・マンサン》《グロ・マンサン》を主体に厚みのある甘口ワインを生みます《ジュランソン・セック》というAOCでは同品種から厚みのある辛口白ワインを生みますから、合わせて知っておきましょう。

 

■まとめ■

・南西地方では【ボルドースタイルのワイン】から、【土着品種からも個性的なワイン】まで生産される。

若手の生産者が高品質なワインを造るようにもなり、成長過程で注目。

 

以上です。

南西地方はとてもマニアックな品種が多かったですね。
《ネグレト》《デュラス》《フェル・セルヴァドゥ》《レン・ド・レル》《タナ》。
知らなかったですよね!!

しかし今回知ってしまいました。

これはもう飲んでみるしかありませんね!!

さて、この記事を持ちましてフランスは終了です。お疲れ様でした。
先生。ありがとうございました!!

「フランスが終わったくらいで疲れてんじゃねえよ。ワインの学びは旅のようなものだ、目的地に到着することではなくその過程を楽しむものなんだ。元気でな。」

おぉ!!最後に深い言葉いただきました!!
ありがとうございました。
やっぱり威圧的なのに本当はやさしいんですね。
最後は「ほー」言うの忘れてることにも気付いていませんが(笑)

それでは先生の言う通り楽しくワインの学びの旅を続けましょう!!

 

 

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