さて、産地別特徴シリーズもヨーロッパ各国、ニューワールドと呼ばれる国々、そして日本と解説して参りました。
あらためてワインの世界が奥深く終りの無いものだと感じました。
そして、そんな無数に存在するワインを比較的簡単に手に入れることができる現在のありがたさも感じました。
というわけで一通り世界各国の産地は紹介したわけですが、世界にはまだワインを造る国はたくさんあります。
それらの国々はこれからにも注目の産地ですからぜひ知っておきましょう!!
それでは早速カナダです。
★101回目の先生★
【好きな言葉】SAY YES
「あきらめちゃいけないよ。あきらめずに何度も何度もチャレンジしたら、自分の事もちょっとだけ好きになれたよ。」
これはこれは。
まさに101回目に登場(その前にも少し出てますが)して名言を残した先生ですね。
チリでは先生に殴られていたような・・。
さておき何度もチャレンジする姿は人々の心に響きますね。
さて、なかなか見かけない(見たことない?)
カナダワインです。
「僕は知りましぇん!!」
先生!!いきなり知りませんって!!(笑)
(本当は知っているでしょう)
家族経営の小規模生産者が多く、手作業による少量生産のワインは国際品評会でも評価されるようになりました。
1、カナダワインの 基本データ
【ワイン生産量】
・約60万ヘクトリットル
※世界23位 フランスの80分の1くらい。
【ブドウ栽培面積】
・約1.2万ヘクタール
※世界27位 フランスの60分の1くらい。
【主要品種白ブドウ】
・ヴィダル 熟した果実の風味を持つことで有名です。
※その他シャルドネ、リースリング、ピノグリといった国際品種も多く造られます。
【主要品種黒ブドウ】
・カベルネフラン、メルロー、ピノノワール、バコノワールなど。
「バコノワール?だね。交配品種で、ベリー系の風味を持った口当たりの良い味わいのワインを生み、オンタリオ州で多く造られている。って本に書いてあったよ。」
2、カナダワインの 特徴
【エレガントな味わい】
冷涼なカナダでは、シャルドネ、リースリング、カベルネフラン、ピノノワールなどの国際品種から、爽やかな酸を持ち涼しさを感じさせるエレガントなワインを主に造ります。
【アイスワインが有名】
カナダと特有のヴィダルなどから造られるアイスワインでも有名です。
桃やトロピカルフルーツのような香りを持ち、複雑で官能的な味わいです。
※アイスワインとは、あえて冬まで収穫を待ち、凍って水分が抜け糖度が高くなったブドウを使う甘口ワインです。
《2つの主要産地の特徴》
全体像と合わせて知りましょう
【1、オンタリオ州】
最大の産地です。
5大湖の1つオンタリオ湖周辺にあり、エレガントで繊細さのあるワインを生みます。
【2、ブリティッシュコロンビア州】
太平洋側の産地です。
エレガントさと力強さを持ち合わせたワインを生みます。
3、カナダワインの 格付け(品質分類)
カナダには、《ブドウ醸造業者資格同盟VQA》があり、《特定栽培地域DVA》があります。
ラベルにVQAシールを貼るには様々な規定をクリアしなくてはいけません。
★ザックリいきましょう。
VQAシールが貼ってありより狭い区画を表示しているほど上質くらいの認識でよろしいかと思います。
4、カナダの
おすすめワイン(ワイナリー)
それでは、いくつか紹介しましょう。
【ザ・アイスハウス・ワイナリー】
オンタリオ州のアイスワイン専業のワイナリーで、モンドセレクションでは3度金賞を受賞されています。
アイスワインはこの生産者から知ってみてもいいですね。
【コンゼルマン・エステート・ワイナリー】
オンタリオ州のワイナリーで、エレガントさのある赤・白ワインやアイスワインを造っています。
【ミッションヒルファミリーエステートワイナリー】
ブリティッシュコロンビア州の有力ワイナリーで、厚みも感じられる上質な赤・白ワインを生みます。
■まとめ■
・生産量は少ないですが、エレガントさのあるワインと、上質なアイスワインで知られ世界的評価も高まっている。
・VQAシールが貼ってあり、狭い区画を名乗っているほど上質の傾向。
以上です。
ヴィダルやバコノワールはカナダワインでしか楽しめませんから是非口にしておきたいですね。
また、軽快でエレガントなワインが好みの方にはオンタリオ州、もう少し厚みを求める方にはブリティッシュコロンビア州のワインを試してみてはいかがでしょうか。
ね。先生。
「それは・・・」
「僕は知りましぇん!!飲んだことないので、僕は知りましぇん!!」
・・これは!!
本当に知らなかったのかも!?(笑)
でも・・。いいんです。
飲んで知ればそれでいいじゃないですか!!
知らない事を素直に言えるなんてなんとも潔くて逆に素敵です。
何度も何度もチャレンジしていく方ですからこれかに期待していますよ。
「ありがとうございます。うれしいです!!」
とても正直でまっすぐで心の綺麗な方なんですね。
これからもよろしくお願いします。
コメント