高級すぎずカジュアルすぎないバランス良いロゼ。
プロヴァンスらしい淡めの綺麗なロゼの色調は気分を盛り上げますし、料理にも合わせやすいバランス型の味わいで、非常に好感が高いワインである事は口コミ(vunica)からも伝わってきました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》 ル カプリース ド クレモンティーヌ ロゼ
《価格》
【2300~3000円】
《ブドウ品種》
・グルナッシュ
・サンソー
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>プロヴァンス地方
《生産者》 シャトー レ ヴァランタン
シャトー レ ヴァランタンは1998年に初リリースされたプロヴァンスの人気生産者です。実業家であったジル ポンス氏ですが、ワインへの情熱によって醸造家に転身。プロヴァンスの優れたブドウ育成環境に魅せられた彼は、畑を取得しワイン造りを開始します。畑の前所有者は栽培したブドウを売っていたため醸造設備が無かった事や、畑の手入れがされていなかった事もあり、設立当初は大変だったとジル氏は語っています。シャトー名は息子のヴァロンタンと娘のクレモンティーヌに由来しており、初リリースも2月14日、つまり「ヴァレンタインデー」でした。様々な苦労はあったものの、ビオロジック農法や収量制限など良質なワインを生むための取り組みを実践し頭角を現します。
・数々のフランスの5ッ星レストランでのオンリスト。
・フランスのワインガイド誌【ラ・ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス】の『地中海の偉大なワイン』のドメーヌ100選に選出。
などがその一例で、今回紹介しているカプリース ド クレモンティーヌは「テラスでくつろぐように楽しむワイン」として造られたものです。
《味わいの特徴》
フルーティーでエレガント
フードフレンドリーな
バランス型ロゼ
このワインの特徴は、イチゴや柑橘類のようなフレッシュでフルーティーな果実感を、凛としたミネラルやキレイな酸がまとめるバランスの良い味わいにあり、強すぎず弱すぎない味わいは様々な料理に寄り添う万能性があるところです。
そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■優れたテロワール■
ブドウを取り巻く自然環境(テロワール)が優れており、以下のような点が挙げられます。
・乾燥した気候と豊富な日照は、湿度による病害のリスクが少なくブドウは健全に熟します。
・涼しい海風によりブドウの成熟速度は穏やかになり、キレイな酸も持ち合わせたエレガントなワインを生むブドウが得られます。
・水はけの良いシスト土壌(ミルフィーユのような岩の層)は鉱物的なミネラル感をブドウに与え、水はけの良さで水分が適度に渇望し、その結果ブドウの果実の成分の凝縮感が高まります。
■ビオロジックを採用■
農薬や化学肥料を一切使用しない農法(ビオロジック農法)の実践で、酵母などの働きも加わった健全で成分豊かな土壌が育まれます。
■収量制限■
収穫量をあえて低く保つことで、残されたブドウに成分を集中させる方法を実践。
1haあたり45hlはこの産地の平均水準を下回る値です。
【外観】
淡いサーモンピンク
【香り】
イチゴやチェリーのチャーミングさに、ピンクグレープフルーツの爽やかさ。バラの優雅さも適度に感じられます。
【味わい】
イチゴやラズベリーを思わせる軽快な甘酸っぱさが感じられ瑞々しい印象。凛としたミネラル感と綺麗な酸は味わいをドライにまとめ、果実の風味を残した心地よい余韻があります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~10℃】
しっかり冷やせば酸やミネラルが際立ち、キレのある軽快な飲み口。少し温度を上げれば香りや果実味が広がり、ふくらみある味わいを楽しめます。
冷たい状態から少しづつ温度を上げていくのも楽しいですね。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~5年
若いうちのフレッシュな味わいを楽しむワインですが、数年の熟成で落ち着きある味わいも楽しめるでしょう。
《適正グラス》
【小ぶりor膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、酸味やミネラル感が際立ち、軽快で上品な味わいが楽しめます。
中程度の大きさで膨らみのあるグラスで飲めば温度も上昇しやすく、広がる風味を楽しめるでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマトのブルスケッタ
地鶏のグリルをレモンと塩で
など、比較的淡白な料理から中間程度の強さのコクを持つ料理と合わせると良いでしょう。
バランスの良いフードフレンドリーなロゼは、様々な料理に寄り添う万能性があります。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
このワインの悪い点を指摘する具体的コメントはありませんでした。
【良い口コミ】
イチゴやチェリーのフレッシュな風味は、大人というよりは若い乙女寄りかな。少しの甘味がある果実味でスッと飲めてしまう心地よさ。適度な旨味もあっていい感じ。白ワイン寄りの良質ロゼです!!
このワイン結構単体でも行けるかも。そして料理との合わせやすさにおいても非常に優れる。このワインをレストランで見つけたら迷わず選んでしまうだろう。
奥深いわけではありませんが、決して軽すぎる事もないロゼ。どんな料理にだって合わせられそうな味わいが素敵です♪
なんだかこの甘酸っぱい余韻が好きなんですよね!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0 %
美味しい 27%
普通 70%
良くない 3 %
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
軽快でバランス良く、料理の味わいの邪魔をしないところが魅力のロゼワインといった印象です。
比較的手頃な価格で奥深い味わいがあるわけではないので、感動的コメントをされる方はいませんが、否定的なコメントも特になく、バランスの良い味わいに好感を持った方が大半でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ル カプリース ド クレモンティーヌ ロゼは
【価格】
2300~3000円
【味】
フルーティーでエレガント、フードフレンドリーなバランス型ロゼ。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1年~5年
【口コミ】
比較的手軽なワインで感動的コメントはないが、否定的なコメントも特になく、バランスの良い味わいに好感を持った方が大半。
いかがでしたでしょうか。
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