ヴェネト州の新鋭が手掛ける「愛」をテーマにしたハートラベルの赤ワイン。
ほんのり甘味のある優しい飲み口ですが、しつこさの無い甘味は上品さもあると口コミ(vinica)評価も中々。
ハートラベルでバレンタイン等でも活躍してくれそうですが、客観的で個人的な口コミ解釈としては、品質も価格を上回る印象を受けましたので紹介しようと思いました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》アンタネ アモーレ エテルノ ロッソ
《価格》
【1400~1900】
《ブドウ品種》
・コルヴィーナ
・メルロー
・シラー
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 イタリア>ヴェネト州
《生産者》 レ ヴィッレ ディ アンタネ
レ ヴィッレ ディ アンタネはヴェネト州のヴェローナにある新しいワイナリー。1900年代初頭からブドウ栽培農家を営んでおり、いつかワイナリーを持つことを目指していた家系でしたが、ルチアーノ・サンカッサーニ氏が友人のダヴィデ・デガーニ氏と共に念願のワイナリーを2011年に設立。有機農法を行うなど、環境に配慮したワイン造りをする生産者として知られています。
今回紹介しているアモーレ エテルノは、イタリア語で「永遠の愛」を意味しており、ヴェローナが舞台となったロミオとジュリエットにも因んで、愛をテーマに造られている銘柄。
サクラアワード2019では金賞を獲得する実績も持っています。
《味わいの特徴》
ピュアで豊潤
適度な深みを持った
親しみやすい味わい
このワインの特徴は、豊潤な果実味を主体に適度な深さも感じられる優しい味わいにあり、濃厚ながらピュアな果実味はクドさのないバランス感覚にも優れています。
【外観】
深いルビーレッド
【香り】
チェリー、ラズベリー、野イチゴ、プルーンなど、ほんのり甘い果実香を主体に、バラやスミレの華やかさや森林のような落ち着きあるニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
豊潤でピュアな果実味は少しの甘味を伴ったミディアム~フルボディの飲み口。ほどよいタンニンはキメ細かでまろやかな口当たりで、穏やかな酸と相まって優しい飲み口を表現。ほんのり苦味をアクセントに残しつつ、ピュアで上品な果実の風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに主体的に使用されるコルヴィーナは、色は濃く果実味豊かで酸は適度。タンニンの少なめで少しの苦味を感じさせるワインを生む傾向です。
また、同じく豊潤な果実味ながら異なる個性を持つメルローとシラーがブレンドさせることで、味わいに複雑性が生まれます。
■ビオロジック農法■
太陽光パネルの利用や最新技術の導入し環境に配慮したワイン造りを行う生産者です。
栽培においては農薬や化学肥料を使用しないビオロジック農法を実践。
土地の天然酵母など様々な微生物の働きが加わった土壌は、健全で成分豊かな状態になり、その成分を吸い上げたブドウは、ピュアで味わい深いワインを生みます。
■樽は使わない■
ステンレスタンクで醗酵し、ステンレスタンクで熟成されます。
樽を使用しないため当然樽の風味は付きませんが、ブドウ本来のピュアな香りと味わいがストレートに感じられるのがステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度にすれば酸が際立ち、軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や複雑な風味が広がり、ふくらみある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいを感じやすくなります。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマト系のパスタ
ポークグリル
など、比較的コクのある料理との相性が良く、優しい果実味が寄り添うマリアージュが楽しめます。
比較的手頃な部類に入るワインで、気軽な家庭料理などに合わせても、ちょっとリッチな気分が味わえます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的なネガティブコメントは見当たりませんでした。
【良い口コミ】
4年熟成の2016は、甘味を連想させる香りだけどドライな飲み口でバランス良い。熟したイチゴに藁のような香りも加わった涼しげな芳香。酸は少なく穏やかだが甘味も控えめでバランスが良く、旨味やミネラル感もあり味わい深さもそこそこ。後口に感じられる苦味も面白い。
「愛」をテーマにしているだけに優しい味わい。カシスやイチゴジャムを思わせる甘い芳香から、豊富ながら滑らかなタンニンは主張しすぎず、穏やかな酸と相まってマイルドな重口の味わいを表現している。
はいジャケ買い♪バレンタインだもん。
味わいはしっかりしてるのにシルキーでキレがあり、しつこさが無い!♪3年熟成の2018はスイスイ飲めて、とても美味しいと感じました!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 33%
普通 67%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
味わいは中々好評で、そのハートラベルの効果もあり、バレンタイン用などプレゼントとしても人気の銘柄でした。
それほど奥深さはなく感動するような方はいませんが、見る限り否定的な意見もゼロ。
ほんのり甘みのある濃いめの味わいながら、クドさのない上品さも両立した味わいに納得、あるいは好感を持った方が多い銘柄でした。
コスパに優れた親しみやすい赤ワインという印象で、普段使いも良いですが、バレンタイン用等で候補に持っておきたい銘柄だと感じる結果となりました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
アンタネ アモーレ エテルノ ロッソは
【価格】
1400~1900
【味】
豊潤な果実味を主体に適度な深さも感じられる優しい味わいで、濃厚ながらピュアで上品な果実味はクドさがなく、バランス感覚にも優れている。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
味わいは中々好評で、そのハートラベルの効果もあり、バレンタイン用などプレゼントとしても人気の銘柄。
それほど奥深さはなく感動するようなコメントは無いが、見る限り否定的な意見もゼロ。
ほんのり甘みのある濃いめの味わいながら、クドさのない上品さも両立した味わいに納得、あるいは好感を持った方が多い。
以上です。
愛をテーマにした優しい赤ワインでした。
ちょっとした好意を込めて気軽なプレゼントに。
愛ってどんな感じだったっけ?と、若い頃を思い出したい40代以上の方々。
※結婚生活が10年を超えた私の勝手な妄想です(笑)
という訳で、私はちょっと思い出してみたいので、帰り道のフランテで購入してみたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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