ランブルスコのトップ生産者が造るエントリークラスの銘柄。
ワイン誌や評論家の評価もさることながら、日本の一般消費者からも高い口コミ評価を集めており、ランブルスコを代表する生産者である事を確信。
特に人気を集めていると感じたのが今回紹介するクエルチオーリのセコでした。
とても親しみやすい味わいはワイン初心者にもおすすめできますし、とりあえずランブルスコってどんなものか試したい方が選ぶべき人気銘柄だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》メディチ エルメーテ クエルチオーリ ランブルスコ レッジアーノ セッコ
《価格》
【800~1200】
《ブドウ品種》ランブルスコ サラミーノ
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 イタリア>エミリア ロマーニャ州
《生産者》 メディチ エルメーテ
メディチ エルメーテはエミリア ロマーニャ州を代表するランブルスコのトップ生産者。
13世紀初頭にはトスカーナ州のフィレンツェ郊外の土地のほとんどを所有していたメディチ家一族。
そんな一族の1人がワイン造りを志しエミーリア ロマーニャ州へ移住したのが始まりで、安ワインとして扱われていたランブルスコの歴史を変えます。
メディチ エルメーテの看板銘柄のランブルスコであるコンチェルトは、2008ヴィンテージでガンベロロッソで最高賞トレビッキエリを獲得。
これはランブルスコとしては初めてのことであり、歴史を変えたと評価され、それ以降コンチェルトは10年以上も連続でトレビッキエリを獲得。
さらには2010年のイタリアの国際的ワイン展「ヴィニタリー」で、エミリア ロマーニャ州最優秀ワイナリーにも選ばれており、名実共にランブルスコを代表する生産者の地位を確立しました。
今回紹介しているクエルチオーリは、メディチ エルメーテにおけるエントリークラスのランブルスコ。
イタリアや日本の評価誌などにも高く評価されており、日本の消費者からも高い評価を集めています。
《味わいの特徴》
バランス型ランブルスコ
軽快でフルーティー
食事にも合わせやすい
このワインの特徴は、フレッシュでフルーティーな果実味と適度な酸やタンニンのバランス良さにあり、軽快でドライな飲み口は料理にも合わせやすいランブルスコであることです。
【外観】
紫がかった濃いめのルビーレッド
細かな泡立ち
【香り】
ラズベリー、ブルーベリー、イチゴジャムなどベリー系果実のフルーティーな果実香に、杉やハーブを思わせる清涼感あるニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
ふくらみのあるフルーティーな果実味は少しの甘味があり、適度な発泡性と酸味がドライで軽快な味わいを表現。後口に少しの渋味を感じる味わいで、全体のバランスに優れています。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに使用されるランブルスコ サラミーノは、豊潤で厚みがあり酸のバランスが良い品種です。
■シャルマ方式■
大きな密閉式タンクを使って醸造するシャルマ方式を実践。
密閉することで酸化しないためブドウのピュアな風味が反映され、フレッシュでフルーティーな味わいを生むのがこの方式の特徴。
また、アルコール発酵はブドウの糖分がアルコールと炭酸に変化する発酵であるため、密閉タンクの中では炭酸の逃げ場が無くなり、発泡性のあるワインが生まれます。
そして、手間がかからず低コストで済むのがシャルマ方式で、価格が抑えられる大きな理由の一つになっています。
スパークリングワインの製法に関する知識はコチラ。
《飲む時の適正温度》
【6℃~8℃】
冷たくするほど酸味が際立ちキレ味の良い飲み口が楽しめます。
軽快さが魅力のスパークリングワインで、温度を上げ過ぎるとキレが弱まり、ぼやけた印象の味わいになってしまうでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
飲み頃は購入から1年以内
※フレッシュな味わいを楽しむワインで熟成には向かないため、購入後できるだけ早く楽しむことをおすすめします。
《適正グラス》
【フルート型グラス】
【小ぶりのグラス】
空気に触れる面積が少なく温度が上がりにくいと同時に、炭酸も抜けにくい形状に設計されたフルート型グラスをおすすめします。
また、少しふくらみのある小ぶりの白ワイングラスで飲んでも、軽快で広がりある風味が楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
生ハム
ハンバーガー
フレッシュで親しみやすいワインには、気軽な料理にピッタリマッチします。軽快な微発泡は口の中をサッパリさせる効果もあるので、コッテリした味わいの料理にもよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的なネガティブコメントは見当たりませんでした。
【良い口コミ】
パルミジャーノやプロシュートに鉄板の相性でグビグビ進みますよ。ベリーやチェリーなどの果実主体の芳香に少しのハーブ。フルーティーな果実味と適度な発泡性で、角の取れた酸味がフレッシュな飲み口を表現し、後口に渋味を感じる。コスパという意味では大満足で、ワイン単体でも良いが料理と合わせるとさらに良い。
ランブルスコって甘いのかと思ってましたが、Secco(セコ)を選べば辛口で食中酒でも行けるんですね。新しい発見ができて良かったです♪
ちなみに甘い順にDolce(ドルチェ)Amabile(アマービレ)Semisecco(セミセコ)でした。
素直に美味しいし凄いコスパ。甘すぎないから料理にも合うし、ワイン単体でも楽しめる♪
ワイン屋さんで一番安いのを選んだけど大正解!!安旨で最高です♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 23%
普通 74%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
1000円前後のワインとしては非常に満足度が高い印象。
奥深さは無いため感動的評価は見当たらず無言の低評価もありましたが、具体的ネガティブコメントは無し。
軽快でフルーティーな飲み口に好感を持つ意見が最も多く、コスパの良さを褒めるコメントが多いことも印象的でした。
メディチエルメーテは数あるランブルスコの生産者の中でも満足度は頭一つ抜けており、そんな中でもエントリークラスのクエルチオーリは特に好評。
気軽なランブルスコを選ぶ時の最有力候補ではないかと個人的には感じました。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
メディチ エルメーテ クエルチオーリ ランブルスコ レッジアーノ セッコは
【価格】
800~1200
【味】
ベリー系果実のフレッシュでフルーティーな果実味。適度な酸やタンニンとのバランスも良く、軽快でドライな飲み口は料理にも合わせやすい。
【飲み頃】
購入から1年以内
※ボトルの裏にL41/20のように数字が表記されており、20は2020年にボトリングの意味で、ボトリングから3年以上経過しているような場合は注意が必要。
【口コミ】
1000円前後のワインとしては非常に満足度が高い印象。
奥深さは無く感動的評価こそないが、軽快でフルーティーな飲み口に好感を持つ意見が多く、コスパの良さを褒めるコメントが多いことも印象的。
気軽なランブルスコを選ぶ時の最有力候補ではないかと個人的には感じた。
以上です。
特別感あるワインと言うよりは、日常を楽しくしてくれるような親しみやすく軽快な味わいが魅力のワインでした。
ちなみに、今回紹介したクエルチオーリの格上で、メディチエルメーテの代表作でもあるコンチェルトも負けないくらい好評。
ランブルスコを代表するトップ生産者のワイン達は安定して人気で、それらを含めた様々なラインナップも下記のリンクで探せますから、参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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