レ コステ ディ ジャン マルコ アントヌツィ ビアンコ

おすすめ【白】ワイン

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さて、自然派オレンジワインではフリウリ州が元祖で、もちろん品質も優れた生産者が多数いました。
しかしラツィオ州にも見逃せないオレンジワイン生産者が一つ
2004年に始まる新鋭ですがその実力は確かで、研究熱心で年々進化する味わいにも定評があることもわかりました。
私自身もブドウを丸ごとボトリングしたような自然で滋味深い味わいに好感を持っており、多くの皆様の口コミ高評価にも納得できるものでした。

 

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》レ コステ ディ ジャン マルコ アントヌツィ ビアンコ

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《価格》

5000前後

《ブドウ品種》
プロカニコ
グレーコ
・他多数品種

《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   やや辛口
《産地》   イタリア>ラツィオ州
《生産者》  レ コステ ディ ジャン マルコ アントヌツィ

プロフィール
レ コステ ディ ジャン マルコ アントヌツィはラツィオ州を代表する自然派生産者。
 

イタリア人のジャン マルコと、フランス人のクレマンティーヌというカップルが2004年にワイン造りを開始。台木を使わない自根の樹での自然派農法や、知識や技術だけに頼らない感性に任せた醸造を実践しており、自身が造りたいワインを生むために一切の妥協を排除。様々な試行錯誤を繰り返し常に前進する生産者です。今回紹介しているビアンコはレ コステを代表する銘柄で、様々なラインナップの中でも「基準」となる中庸な個性を表します。
日本でも非常に評判が高く、年々進化する味わいでも多くの消費者を楽しませているワインです。

《味わいの特徴》

ブドウが持つ自然な味わいを
そのままボトリングしたような
滋味深くバランス良い味わい

このワインの特徴は、特徴的なオレンジの色調と、大地のエキスを存分に吸い上げたブドウの房を丸ごと発酵したような自然な味わいにあります。
通常の白ワインのようなフルーティーさは抑え気味で、滋味深い旨味、ピュアな酸味、ほろ苦い後口、少しの渋味などがバランス良く融合したドライな飲み口が楽しめます。

【外観】
深みのあるオレンジでやや濁りがある

【香り】
オレンジや熟したグレープフルーツなどの柑橘類に、アンズやリンゴなどの果実香。オレンジピールのような苦味を連想させる香りや、ハーブ、ジンジャー、石灰などのニュアンスも加わった複雑な芳香が適度に広がります。

【味わい】
滋味深い旨味を伴ったピュアな果実味は甘味は抑え気味で、引き締める酸味と少しのタンニンがまとめるドライな飲み口。
後口に感じるほろ苦さをアクセントにしつつ、自然な旨味と酸を残した余韻があります。

 

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ビオディナミ農法
農薬や化学肥料を一切使用しないことはもちろん、天体の動きに合わせて農作業を行うなど、非常に緻密な管理が必要なビオディナミ農法を実践しています。
土地の天然酵母など、様々な微生物などの働きが加わった土壌は健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたブドウはピュアで滋味深いワインを生みます。

ヴィエイユ ヴィーニュ
このワインに使用されるブドウの樹は2021年現在樹齢40年前後。
およそ20~25年以上の樹を古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)と呼び、土地の成分を吸い上げる能力が高く上質なワインを生のが古木の特徴です

マセラシオン
通常の白ワインは最初にブドウを搾り、果汁だけを発酵させます。
しかしこのワインはブドウの皮や種を漬け込んだまま2週間発酵させます。
この漬け込む工程をマセラシオンと呼び、果皮に由来する独特の色調や渋味などがあるワインが生まれます。

※以上の情報は2021年現在調べた結果です。非常に研究熱心で様々な試行錯誤を繰り返す生産者のようですから、進化する味わいを楽しんでみるのも有意義だと感じています。

 

《飲む時の適正温度》

8℃16℃
冷やし気味にすれば酸やタンニンが際立ち軽快な印象。
温度を上げるほど酸やタンニンは穏やかな印象になり、甘味や複雑な風味の広がりが感じやすくなります。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

ブドウ収穫年から2~8年
※一般的傾向や口コミから推測

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《適正グラス》

【ふくらみのあるグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。ブルゴーニュグラスなど口元がすぼまったグラスを選択すれば、より甘味を感じやすくなります。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


エビと野菜の中華炒め


地鶏のグリル

白ワインですが、果皮に由来する渋味や独特の風味があります。
合わせる料理も強めの味わいがあるものが適切で、中華料理やエスニック、また野性味あるジビエとの相性も良いでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ

いつものビアンケットが無かったので代わりに2年目のビアンコ2018。冷えてたからかビアンケットよりも硬い印象で、温度が上がると良くなっていく感じ。


今日のビアンコは澱が多くて少々クセがある感じですね。スルスル飲める感じは変わりませんが、自然派ワインは個体差があることは知っておくべき。

良い口コミ

7年熟成の2013は、オレンジやグレフルの柑橘類にアンズの香り。口に含むとドライアプリコットや蜂蜜レモンの味わいが広がり、ギュッと詰まった旨味がとにかく豊富で力強くもスマートで深みのある味わい。そして仄かに感じる紅茶やハーブの風味を感じると、ほろ苦さを僅かに残した後口。これだけの強さなのでフライにレモン汁タルタルなど、強めの味わいの料理にもよく合います。いや~しみじみ美味しいワインでした。


コレコレ♪すっぱ旨~い!♪


単純に好きです。細かい解説はさておき、この味がとにかく好きなんです!!


ずっと飲んでいたくなるワイン。3年熟成の2016はいい感じに濁った色調で、オレンジピール、シナモンなどのスパイス香がほんのり刺激。密度のある落ち着いた飲み口は飲み応えがあり、余韻も長く良いワインです。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    30%
美味しい     47%
普通       20%

良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

ハイレベルなオレンジワインで、自然派ワインラバーの方々を楽しませている印象です。

ネガティブな要素と言えば自然派ゆえにボトル差も多少あることと、平均的な白ワインのような味わいではないこと。

とは言え、オレンジワイン特有の滋味深くピュアな味わいにハマる方も少なくなく、感動的な評価やそれに近い満足感を得た方が多いことがとても印象的でした。

私自身もこの銘柄を飲んだ時の力強くもスッと馴染むような味わいに好感を持っており、ずっと飲んでいられるような心地よさを感じる口コミにも共感できました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

レ コステ ディ ジャン マルコ アントヌツィ ビアンコ

価格
5000前後


特徴的なオレンジの色調で、大地のエキスを存分に吸い上げたブドウの房を丸ごと発酵したような自然な味わい。
通常の白ワインのようなフルーティーさは抑え気味で、滋味深い旨味、ピュアな酸味、ほろ苦い後口、少しの渋味などがバランス良く融合したドライな飲み口。


飲み頃
ブドウ収穫年から2~8年
※一般的傾向や口コミから推測

口コミ
ハイレベルなオレンジワインで、自然派ワインラバーの方々を楽しませている印象。
自然派ゆえにボトル差で多少残念な思いをした意見も少々。
とは言えオレンジワイン特有の滋味深くピュアな味わいにハマる方も少なくなく、感動的な評価やそれに近い満足感を得たコメントが多いことがとても印象的。

以上です。

今回は客観的で個人的な口コミ内容の解釈で一番満足度が高いと感じたビアンコを紹介しました。

ですが、レ コステの手掛けるワイン達はどの銘柄も一定して高い満足度を獲得している傾向です。

常に目指すワインを追求し研究を続けているようで、年々進化する味わいを追って見るのも楽しそうですね。(ボトル差もあるようですから、一期一会感も満載!?)

というわけで、非常に在庫の少ないビアンコも含めた様々なラインナップは以下のリンクでも紹介されていますから、参考になれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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