プーリアの小規模農家が手掛けるコスパ赤ワイン。
濃いめでジューシーなコスパ赤ワインが多く生産されるプーリアですが、1000円前後で人気を集めるワインの一つが今回紹介する銘柄。
濃いめの味わいながらスルスル飲めるような心地よさもあり、日常消費用にもマッチする親しみやすさが魅力です。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ファーマーズ オブ ワイン レッド ブレンド
《価格》
【1000~1400】
《ブドウ品種》
・ネグロアマーロ
・プリミティーヴォ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 やや甘口
《産地》 イタリア>プーリア州
《生産者》 エノイタリア
エノイタリアはイタリア国内でワイン販売量2位の実績を誇る大手ワインメーカー。※2021年現在 1986年に設立され、イタリアでも2社しか持っていないワインを分析する設備を持つなど、品質へのこだわりも徹底する生産者として知られています。
今回紹介しているファーマーズ オブ ワイン レッド ブレンドは、そんなエノイタリア社がプーリア州の小さな農家とコラボして造られるハイコスパ赤ワインです。
《味わいの特徴》
優しく濃いめの
フルーティーなコスパ赤
このワインの特徴は、ほんのり甘味のある濃いめのフルーティーな味わいで、僅かなタンニンと穏やかな酸味と相まって優しい飲み口であること。
濃いめのワインではありますがスッと飲めるような親しみやすさや軽快さもあり、非常に手軽な価格であることも嬉しい特徴です。
【外観】
深みのあるルビーレッド
【香り】
プラムやレーズンなど凝縮感ある果実香に、イチゴジャムのようなチャーミングなニュアンス。コーヒーやバニラ等の樽のニュアンスも加わります。
【味わい】
凝縮感ある果実味は優しい甘味を伴ったフルーティーな飲み口で、穏やかな酸と僅かなタンニンが感じられる優しい味わい。濃いめの味わいながら軽やかな飲み心地で、樽の風味とフルーティーな風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
ネグロアマーロとプリミティーヴォを50%づつ使用して造られ、それぞれの品種個性は以下の通りです。
【ネグロアマーロ】
「黒くて苦い」という意味を持つ品種名で、色は非常に濃く濃厚な果実味が特徴的。酸味は控えめなため、果実味主体の力強いフルーティさがあり、わずかな苦味を感じられるワインを生む傾向。
【プリミティーヴォ】
濃い色調で、ジャムのような甘味を伴った果実のジューシーな味わいが特徴的。
酸味と渋味はほどよくアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
使用されるブドウの樹の樹齢は30~100年の古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)を使用しています。
若い樹に比べると土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウが得られるのが古木の特徴です。
■ビオロジック農法■
ブドウ栽培は農薬や化学肥料を使用しないビオロジック農法を採用。
土地の天然酵母など様々な生物の営みが反映された土壌は健全で成分豊かになり、そのエキスを吸い上げた充実感あるブドウが育ちます。
《飲む時の適正温度》
【10℃~18℃】
冷やし気味にすれば風味は弱まりますが引き締まった印象になり、軽快さが楽しめます。
温度を上げるほど甘味や風味の広がりある優しい味わいが楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりのグラス】
【大ぶりのグラス】
気軽なワインですから、少し冷やし気味にして小ぶりのグラスで飲んでも軽快さが楽しめます。
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計された大ぶりのグラスを選べば、フルーティーな香りと味わいをバランス良く感じやすくなり、優雅な雰囲気も楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ビーフシチュー
トマト系パスタ
ほんのり甘味のある濃いめの味わいで、バランス良い優しい味わいが魅力のお手軽赤ワインです。
オイルやバターなどを使ったコクのある料理に合わせやすい万能型のワインで、気軽な家庭料理やなどに優しく寄り添ってくれるでしょう。
反対に、カジュアルな飲み口が魅力なので、奥深い味わいの料理にはバランスが悪いですね。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
2年熟成の2018。これぞ赤ワインと言わんばかりの濃いめの味わいで、脂質が多めでスパイシーな鶏肉や牛肉料理なんかによく合いそう。だけど魚や繊細な味わいの料理にはワインが強すぎるので辞めといた方が良さそう。。。
【良い口コミ】
コスパは良いと思います♪2年熟成の2018は濃い味を連想させる香りで、グラスを回すとイチゴの香りも出てきます。飲み口は香りに反して軽快で、フルーティーさが最初に来て穏やかな酸を感じると、少しのタンニンが口に残る優しい味わい。深みはないけどスイスイ飲めるような心地よさが楽しめますね♪
プリミティーボらしい甘味のある豊潤な果実味で、鼻に抜けるコーヒーの風味。酸は穏やかで渋味なく、ボリューム感ある優しい味わいでハイコスパ!紙に巻かれたボトルデザインも気に入りました♪
2年熟成の2019は見るからに濃いめの赤って感じで飲み応えもあるけど軽やかな印象。トマト系料理や肉料理にもピッタリで、手頃なお値段にも好感♪見た目だけで買ったけど、結構使えるワインかな。
これ値段あってる?1年熟成の2019はブルーベリーに干しブドウや樽感満載の芳香から、甘味のある果実味に優しい酸と渋味。余韻に感じるスミレの香りも上品で、総合的にとてもバランスが良いと感じましたね!!
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 30%
普通 67%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
安っぽくてイマイチというコメントもあるかな?と思いましたが、見る限りでは見当たらず、とても満足度の高いコスパワインの印象。
とは言え、プーリア州のワインらしい甘味もあるので、ドライな味わいを求める場合は不向きではないかと思います。
そうは言っても、甘味に対するネガティブコメントが無いということは、決してクドさがなく親しみやすい味わいに仕上げられている印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
エノイタリア ファーマーズ オブ ワイン レッド ブレンドは
【価格】
1000~1400
【味】
ほんのり甘味のある濃いめのフルーティーな味わいで、僅かなタンニンと穏やかな酸味と相まって優しい飲み口。
濃いめながらスッと飲めるような親しみやすさや軽快さもある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
見る限りではネガティブな意見は特に見当たらず、とても満足度の高いコスパワインの印象だが、甘味もあるのでドライな味わいを求める場合は不向きとも思えた。とはいえ、甘味に対するネガティブコメントが無いということは、決してクドさがなく親しみやすい味わいに仕上げられていると感じた。
以上です。
日常を楽しくしてくれるような、親しみやすいハイコスパ赤ワインでした。
かしこまった接待で高級フレンチなどを楽しむのも素敵ですが、家族で気軽にファミリーレストランを楽しむのも素敵ですね♪
ワインは楽しい時間をさらに楽しくしてくれる素敵な飲み物。
あなたにとって素敵なワインが見つかる事をお祈りしております。
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