ポール・ガローデ モンテリー プルミエ・クリュ クロ・ゴーテ

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「モンテリーはいいよね~。」

という発言、私の経験値不足かもしれませんが、人生の中では一度も聞いた事がありません。

ヴォーヌ・ロマネ、シャンボール・ミュジニー、ジュヴレ・シャンベルタン、モンラッシェ、ムルソーなどの超有名産地に続いて、ニュイ・サン・ジョルジュ、コルトン、ボーヌ、ヴォルネイなどが有名産地として続く印象ですが・・・

さて、モンテリ―はどうでしょう。

「モンテリ―?そもそも知らないよ。」

という方もおられると思います。

レストランや酒屋でも、見かける事はほとんど無く、あったとしても聞いたことない産地のワインを選ぶことも少ないのではないでしょうか。

北斗の拳で言ったら二神風雷拳を使うライガとフウガ、サザエさんだとヒトデちゃんくらいのマイナーぶりでしょうか(笑)。

しかし、ヴォルネイとムルソーという有名産地に挟まれる産地では、そのマイナーイメージの力も加わってか、そこそこ上質なワインが手頃な価格で購入できるという事で、一部の方々をこっそり喜ばせています。

こっそりではありませんか(笑)。

そして私はモンテリ―で多くの方に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、そもそもマイナーで生産量も少ない事もあり非常に口コミ量も少い産地ではありましたが、そんな中で目を引く存在感を放っていたのがコント・ラフォンとポール・ガローデでした。

今回紹介するのはポール・ガローデというわけですが、その中でもプルミエ・クリュのクロ・ゴーテは特に高評価で、紹介すべきと感じました。

それでは簡単にプロフィールです。

モンテリ―に本拠地を置き、当主であるポール・ガローデ氏はモンテリ―の生産者組合会長を25年以上も務める人物で、まさにモンテリ―を代表する生産者。

現在は息子であるフローラン氏も加わり父をサポートしており、派手さは無いが堅実なワインを生むとして評価されています。

以上です。

なかなかこちらから探さなければ出会えない「掘り出し物」感のあるワインだと思います。

このようなワインを知っておくのも、選択肢の幅を広げてくれることでしょう。

《ワイン名》 ポール・ガローデ モンテリー 1er クロ・ゴーテ

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《価格》

4000~5000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>モンテリ―>プルミエ・クリュ クロ・ゴーテ
《生産者》  ドメーヌ・ポール・ガローデ

《特徴》

落ち着きある風味を持った
親しみやすいコスパピノ

このワインの特徴は、華やかな花束を連想させるような派手さはありませんが、落ち着きある風味を持っており、品格を感じるほどのスケールこそ無いにせよ、ほどよい奥深さも感じられる親しみやすい品質にあり、近年価格高騰が起こっているブルゴーニュ・ピノの中においてコスパに優れる点も大きな特徴と言えます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

リュット・レゾネ
化学肥料や農薬を極力使用しない減農薬農法(リュット・レゾネ)を実践することで健全な土壌が育ち、その土地の成分を吸い上げた上質なブドウが実ります
モンテリ―においては、派手さは無くとも落ち着いた風味を持ったワインが生まれる傾向にあります。

完全除梗
ブドウの梗(果実の付いた枝のような部分)は一切使用しません。
そうする事で、より洗練度の高い透明感溢れる品質になります。
ただしDRCなどの極一部のトップ生産者は、ワインの複雑性や熟成能力を高めるために、梗の部分を全て使用する全房発酵を行っています

控えめの樽
樽香が反映しやすい新樽の使用比率を25%~35%程度にすることで、ブドウ本来の風味を感じやすくし、ほどよい樽のニュアンスも感じられるスタイルにしています。

主に以上のような取り組みがありますが、「ブドウの状態に応じたレシピのないワイン造り」をポリシーにしている事もあり、臨機応変にワインを造る点も特徴的で、その根底には土地の特性を反映したバランスの良いワインを造ろうとしている事が感じられます。

 

【外観】
透明感のあるルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
イチゴやラズベリーなどの果実香に、大地を感じさせる落ち着きある香りも感じられ、スパイシーなニュアンスも加わります。

熟成が進むほど円熟を感じさせるドライフルーツなどの落ち着きある甘やかさが現れ、腐葉土に生肉に紅茶といった熟成香も広がりを見せます。

【味わい】
透明感のあるフレッシュな果実味が広がり、甘味・渋味・酸味・アルコール感などの成分が互いを支え合うようなバランスの良い飲み口に、ほどよいコクも加わり、心地よい余韻へと導いてくれます。

熟成が進むほどタンニンや酸はワインに溶け込むことでしなやかな印象になり、円熟を感じさせる甘やかな果実味と出汁の効いたような旨味に、熟成香も加わった味わいは複雑さがあり、長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
その心地よい香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち軽快さのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~15年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5
2016年 4
2017年 4

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
心地よい香りと、エレガントでバランスの良い味わいを持った良質なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


生ハム


鴨鍋

など、ほどよいコクのある味わいの料理に合わせる事で、エレガントで心地よい風味の広がる上質なマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ちょっと珍しい掘り出し物をお探しでしたら、このようなワインを選択肢に入れても楽しそうです。

そしてワインに造詣の深い方にこそ、このモンテリ―の意外性は興味深く感じていただける可能性もありそうですから、ちょっとした手土産などに選んでも力を発揮してくれそうです。

親しみやすい味わいは、様々な料理に寄り添うしなやかさもあるワインです。

 


《こんな場合には不適切!?》

ワインの知識豊富な方にこそ、モンテリ―の意外性は伝わるのであり、あまり興味が無いような方にブルゴーニュ・ピノを贈ったりする場合は、ヴォーヌ・ロマネのような有名産地が良い場合もありそうです。

「ロマネ・コンティの近くのワインです。」

と言って渡せば、

「ロマネ・コンティのやつね。わかるわかる!!」

と、なるかもしれません(笑)。

しかしモンテリ―では「モ・ン・セ?・リエ?」など、??がたくさん出現しそうです(笑)。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「4年熟成の09は美味しいですよ。しかしこのレベルのワインはもう少し安い価格でも存在するんじゃないかな。」

良い口コミ

「特筆すべき点こそ無いが、そこそこ充実感もありつつスッと飲めるような親しみやすさがあるね。5年熟成の2011は選んでいいと思う。」


「4年熟成の2012は素晴らしいですね~💛華やかで甘やかな香りから、酸は穏やかでイチゴやチェリーのほどよい甘味を感じる味わいで、私にはかなりツボなバランス感覚。これで5000円程度なら、もう大満足💛」


「高騰が著しいブルゴーニュにおいて、モンテリ―は常識的な価格で十分に満足できる品質だよ。7年熟成の11はほどよい熟成感もあり気に入った。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    10%
美味しい     40%
普通       50%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

そもそもモンテリ―というややマイナーイメージの強い産地と言う事もあってか、そこまで多くの口コミはありませんでした。

品質の傾向はスケールを感じるほどではありませんが浅すぎるわけでもなく、好感の持てるようなバランスの良い品質にそこそこの満足度を獲得している印象で、価格も考えれば非常に優れていると感じた方も見受けられました。

モンテリ―のワインを探す方も少ないとは思いますが、もしお探しでしたら他の生産者に比べて高い口コミ評価を得ているこのワインは候補に入れるべきだと感じる結果となりました。

 

以上です。

やや情報が少なく、味わいのイメージがどちらかと言えば掴みにくいワインではありましたが、モンテリーでは最有力生産者で間違いなく、試して損は無いであろうワインだと感じました。

有名産地の有名生産者によるワインを楽しむのももちろんいいですが、マイナー産地の有力生産者を選べば、どんな味わいなんだろうというワクワクも含めて楽しめるのではないでしょうか。

北斗の拳で例えるなら、ケンシロウの北斗百裂拳もいいですが、ウイグル獄長の蒙古覇極道もマニアには魅力的です。

たまに世代がわかる例えをします(笑)。

さておき、このワインにはそのような魅力(ウイグル獄長のようではありませんが)を持っているのではないでしょうか。

さて・・。

私はこの話の着地地点を今見失いましたので、無理矢理終わりにします。

おわり。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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