サン マルツァーノ コレッツィオーネ チンクアンタの価格と味は?飲み頃に口コミなど詳しく解説

おすすめ【赤】ワイン

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5000~8000円のワインと同等の高評価を受ける赤ワイン。

たくさんの口コミからは、非常に理解しやすい美味しさで万人受けの良さが伝わるもので、2000円台のワインとしては世界的にも指折りの満足感を与えている印象です。

プーリア州らしい果実感主体の味わいですから、ボルドーやブルゴーニュあるいはバローロやブルネッロのような風格や奥行きを求める場合にはおすすめしません。
しかし、カリフォルニアやチリなどニューワールド系の果実感優勢の濃いめのワインが好きな方には、必ず試していただきたい銘柄だと感じています。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》サン マルツァーノ コレッツィオーネ チンクアンタ

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《価格》

2200前後

《ブドウ品種》
ネーグロアマーロ
プリミティーヴォ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   やや辛口
《産地》   イタリア>プーリア州
《生産者》  サン マルツァーノ

プロフィール
サン マルツァーノはプーリア州を代表する人気ワイナリーです。

1962年に19人の栽培農家が協同組合“San Marzano”を設立。
栽培のみを行う組合でしたが2000年頃からワインの製造も開始し、その味わいで人気は上昇しました。
2021年現在では約1200もの栽培農家を抱え、プーリア伝統のブドウ造りの哲学や手法を守り良質なワインを生産し続けています。

今回紹介しているコレッツィオーネ チンクアンタは、サン マルツァーノ社が創業50周年(2012)を記念しリリースした特別な赤ワイン
ラベルには創業の1962~2012年までの年号が全て記載された印象的なデザインになっており、様々なワイン誌やワインコンテストそして一般消費者から高い評価を集める銘柄です。

《味わいの特徴》

濃厚かつエレガント
万人受けしやすい
ハイコスパ銘柄

このワインの特徴は、ほんのり甘味を伴った密度の濃い果実味があり、穏やかな酸味とシルキーなタンニンと共にバランス良く優しい味わいを表現しているところ。
豊潤な果実感主体で柔らかな樽のニュアンスも奥行きを与えており、誰にでも理解しやすいような美味しさががあり、非常に優れたコスパも見逃せない特徴です。

【外観】
中心部が黒に近い深い赤紫色

【香り】
熟したチェリー、カシス、プルーンなどの円熟した果実の豊かな芳香に、レーズンのような落ち着きあるニュアンス。樽に由来するバニラやチョコレートのような優しいニュアンスに、スパイスやハーブの風味も感じられ、それらが一体となった複雑で芳醇な香りが広がります。

【味わい】
凝縮感ある果実味は優しい甘味と適度なコクが広がるフルボディの味わいで、穏やかな酸味とシルキーなタンニンと相まって濃厚ながら優しくエレガントな飲み口。樽に由来するバニラやチョコレートの風味やスパイスのニュアンスは、味わいに複雑性と奥行きを与えており、心地よい果実味と樽の風味を残した余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

生産者が目指す味わい
サン マルツァーノの哲学は「プーリアの完熟ブドウで、新鮮な果実味をしっかりと表現すること」
甘いだけではなく、ピュアでクリーンでバランス感覚に優れたワインを造るために、日々の研究や設備投資を惜しみません。

マルチヴィンテージ
複数年のヴィンテージで造られたワインをブレンドしているためヴィンテージがありません。
若々しくフレッシュでピュアな味わいを持ちつつ、熟成による落ち着きある円熟味を両立したワインが生まれます。

 2012年がファーストリリースで、ボトルの裏にCinquanta+4などの記載があり、+4の場合は2016年に醸造されたワインという事です。

品種の個性
ネグロアマーロプリミティーヴォ50%づつ使用して造られ、それぞれの品種個性は以下の通りです。

ネグロアマーロ
「黒くて苦い」という意味を持つ品種名で、色は非常に濃く濃厚な果実味が特徴的でタンニンも豊富。酸味は控えめなため、果実味主体の力強いフルーティさがあり、わずかな苦味を感じられるワインを生む傾向。

プリミティーヴォ
濃い色調で、ジャムのような甘味を伴った果実のジューシーな味わいが特徴的。
酸味と渋味はほどよくアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向。

気候条件
イタリア南部に位置するプーリア州は典型的な地中海性気候
昼は温暖で乾燥し雨も少ないためブドウはよく熟しますが、夜の冷え込みで適度な酸をも持つようになり、厚みのある果実感と上品な酸を持ち合わせたバランス良いワインが生まれます。
また、昼夜の寒暖差は香り高いブドウが生まれる要因の一つになっています。

50年以上の古木
ワインに使用されるブドウの樹の平均樹齢は50年以上。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)の特徴です。

収量制限
剪定や間引きなどで収穫量はあえて抑えます。(30hl/ha程度)
残された良質なブドウに成分が集中することで凝縮感溢れるワインが生まれます

樽熟成
醸造されたワインは新樽の小樽で12ヶ月熟成後、ステンレスタンクで18ヶ月熟成、さらに瓶内で6ヶ月熟成されてから出荷されます。
樽の風味が反映しやすいのは、
新樽>古樽
小樽>大樽
で、しっかりと樽の風味が感じられますが、果実の充実感ある風味とのバランスが保たれています。

またネグロアマーロにはスパイス香やフレッシュさが反映されるコーカサスオーク。
プリミティーボにはバニラやココナッツやクローヴのような柔らかなニュアンスを生むフレンチオークを使用しています。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
やや低めの14℃程度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。上品な飲み口が楽しめます。

温度を上げるほど酸は穏やかな印象になり、香り、甘味、旨味が広がる味わいが楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

醸造された年から5~10年
※一般的傾向や口コミから推測

複数年のヴィンテージのブドウをブレンドして造られるワインでヴィンテージがありません。
2012年がファーストリリースで、ボトルの裏にCinquanta+4などの記載があり、+4の場合は2016年に醸造されたワインという事です。

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《適正グラス》

【ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度も上がりやすいボルドーグラスが良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


牛肉の赤身のステーキ


うなぎの蒲焼

など、コクのある素材や強めの味付けをされた料理によく合い、互いの味わいを引き立て合うマリアージュを楽しめるでしょう。
ワイン単体でも楽しめる充実感がありますが、ブルーチーズなどともよく合い、チーズの強めの塩分がワインの旨味や甘味を引き立てます。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ

甘味のある果実味でコクもあり美味しいけど、2000円台後半はちょっと高い気もする。


いつも楽しめる鉄板銘柄ですが、香りのピークは抜栓後1時間ですね。早飲みはおすすめしません。


悪くないけど、濃いので若干飲み疲れします。。。

良い口コミ

濃いめの果実感がありバランスも良い♪そしてコスパが嬉し♥カリフォルニアのカベルネなんかが好きな人にピッタリなんじゃないかな?


プリミティーボ特有の黒系果実の甘味だけでなく、チェリーなど赤い果実の酸がキレイにまとめてくれるバランスに好感。濃いワインなんだけど明るく陽気で軽快さもあり、料理にもとてもよく合いました。

困る表情のイラスト1(男性)
2012年に+4で2016年醸造ですから今が2021で5年熟成ですか。いつも美味しくてコスパも良いので何度も繰り返しています♪優しい甘味がありつつ酸やタンニンなどの存在感のある味わいに満足。


非常にわかりやすく誰が飲んでも美味しいと思えるよううな味わい。2016年に醸造された+4はジューシーで厚みのある果実感に、穏やかな酸と角の取れたタンニンと相まって優しい飲み口で、樽やスパイスの風味もマイルドさを引き立てる。価格設定も手頃で、人気が出るのも納得できますね!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    17%
美味しい     43%
普通       40%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

2000円台のワインとしては非常に満足度が高い銘柄でした。

ネガティブコメントはかなり少数派で、濃いめでバランス良く理解しやすい美味しさに対する好感は非常に高く、コスパを褒める意見も多く見られました。

数値だけを見れば5000~8000円のボルドーの格付けワイン等と変わりない評価を受けており、世界的に見てもコスパワインの代表格と言える銘柄だと感じました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

サン マルツァーノ コレッツィオーネ チンクアンタ

価格
2200前後


ほんのり甘味を伴った密度の濃い果実味があり、穏やかな酸味とシルキーなタンニンと共にバランス良く優しい味わいを表現している。
豊潤な果実感主体で柔らかな樽のニュアンスも奥行きを与えており、誰にでも理解しやすいような美味しさを持つ。


飲み頃
醸造された年から5~10年
※一般的傾向や口コミから推測

複数年のヴィンテージのブドウをブレンドして造られるワインでヴィンテージが無い。
2012年がファーストリリースで、ボトルの裏にCinquanta+4などの記載があり、+4の場合は2016年に醸造されたワインという事。

口コミ
2000円台のワインとしては非常に満足度が高い銘柄。
ネガティブコメントは少数派で、濃いめでバランス良く理解しやすい美味しさに対する好感は非常に高く、コスパを褒める意見も多く見られた。
数値だけを見れば5000~8000円のボルドーの格付けワイン等と変わりない評価を受けており、世界的に見てもコスパワインの代表格と言える。

以上です。

ボルドーワインやブルネッロのような渋味や奥深い複雑性を求める場合にはやや不向きとも感じましたが、カリフォルニアやチリなどニューワールド系の果実感優勢の濃いめのワインが好きな方には、必ず試していただきたい銘柄だと感じました。

興味の湧いた方は是非お試しください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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