カーヴ デュアール ブルグイユ

おすすめ【赤】ワイン

 

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このブログでは多くの方に選ばれ、そして評判の高いワインを各地区ごとに紹介していますが、今回のワインはちょっと異質です。

なぜなら、あまり飲まれていなく、口コミ量も少ないワインだからです。

それでもこのワインを紹介しようと思った理由は【2つ】です。

.15年以上の熟成カベルネ・フランには中々出会えるものではない事。
.少ない口コミながら、その品質への口コミ内容が興味深く感じられた事。

驚くような優雅さを持ったワインではありませんが、手頃な価格でこのような古酒に出会える事も少ないでしょうから、この記事が何かの参考になれば幸いです。

 

《ワイン名》 カーヴ デュアール ブルグイユ

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《価格》

4000~3万円
古酒になるほど高額になる傾向で、1950年代のワインが3万程度しますが、それほどの熟成に耐えるとも考えにくいと思いますから、個人的にはおすすめしません。

《ブドウ品種》カベルネ・フラン
《ボディ》  ライト~ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ロワール地方>トゥ―レーヌ地区>ブルグイユ
《生産者》  カーヴ・デュアール

プロフィール
1850年創業の「カーヴ・デュアール」は、ロワールでは知らない人がいないくらい有名な「古酒専門ネゴシアン。自社で畑を持たず、ロワールの厳選した古酒を瓶買いして自社のカーヴに保存するスタイルです。

《味わいの特徴》

しなやかで落ち着きある
長期熟成ワイン

このワインの特徴は、長期熟成によって成分が溶け合ったしなやかな飲み口と、円熟した果実味やキノコや土に紅茶のような落ち着いたニュアンスが感じられる点にあります。

そのような味わいはカベルネ・フランの特徴とも言え、力強さよりも繊細さがあり、熟成で葉巻や土といった落ち着いた風味が加わる点がこの品種の特徴的な部分です。

【外観】
深みのあるガーネット。
熟成が進ほどレンガ色に近づいています。

【香り】
熟したベリー系の果実香に、ドライフラワー・キノコ・クローヴ・土・紅茶・鉄などの落ち着いた熟成香も感じられます。
熟成期間が長いほど果実香は減り、熟成香が強まっていきます。

【味わい】
熟成によって成分の溶け合った質感は繊細でしなやか。上品な果実味とコクのある味わいで、酸やタンニンは角がなくスムースな飲み口、土やキノコに紅茶の風味を残した余韻があります。

 

《飲む時の適正温度》

12℃18℃
低めの温度すれば酸味やフレッシュ感が際立ち軽快な飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、複雑な風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から約15年~40年
2020年現在、最も若いヴィンテージは2005が販売されています。
熟成酒に対するコメントを拝見する限り、40年くらいが限度ではないかと個人的には感じました。
とはいえネット上では、なんと1950年代のワインも販売されているので何とも言いにくいのですが、枯れたニュアンスが好きな方はチャレンジしてみるのも良いのかもしれません。

【当たり年】
熟成古酒ですから本当は当り年も解説したかったのですが、ロワールの赤ワインに対するヴィンテージチャートが見当たらず、紹介できず申し訳ございません。

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
熟成感漂う香りと味わいを持ったワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


鴨鍋

など、適度なコクと野性味ある味わいの料理に合わせる事で、円熟した落ち着きあるワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑で落ち着きある風味の広がるマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

具体的に悪い点を指摘する口コミは見当たりませんでした。

良い口コミ

28年熟成の86は地味な感じ。だが、そこがまた良いところんだよね。


1986年は32年熟成。深みのあるレンガ色の外観。タバコにキノコや漢方を思わせる香りから、ドライな果実味に適度なタンニンがあり、酸が味わいをまとめます。全く若々しさは無く、いい意味で枯れた感じがある大人っぽいドライなワインですね。


古酒の香りや渋い感じは苦手だったんですけど、このワインは嫌味の無い飲み心地で美味しいですね。31年熟成の1986は酸も穏やかでトゲがなく、タンニンも適度でアルコール感が無いので、スルスル飲めてしまいます。飲みすぎ注意ですね~~。


11年熟成の2005は、カシスやベリー系果実など熟した果実のボリューム感があり、豊富な酸が味わいを引き締めます。枯葉や土っぽさに紅茶のニュアンスは落ち着きある熟成感を表現していますね。美味しいですよこのワイン。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!      0%
美味しい     35%
普通       65%

良くない       0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

そもそも口コミが非常に少ない事もあってか、否定的なコメントは一つも見当たりませんでしたが、無言の普通評価をされる方も多い印象です。

コメントを見る限り、ブルゴーニュの上級ワインの古酒のような優雅さは無いようですが、酸やタンニンもすっかり溶け込み、土っぽさや紅茶の風味が垣間見える落ち着いた品質への好感度は高い傾向でした。

優雅な熟成酒を求める方には、やや力不足かもしれませんが、手頃な価格で長期熟成酒を楽しめる点は魅力的で、選択肢の一つにこのようなワインがあっても面白いのではないかと思います。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

カーヴ デュアール ブルグイユ

価格
4000~30000円
※古いほど高額


しなやかで落ち着きある長期熟成ワイン

飲み頃
ブドウ収穫年から約15年~40年
※個人的見解です

口コミ
口コミが非常に少ない事もあり、否定的なコメントは一つも見当たらないが、無言の普通評価をされる方も多い印象。
ブルゴーニュの上級ワインの古酒のような優雅さは無いが、酸やタンニンもすっかり溶け込み、土っぽさや紅茶の風味が垣間見える落ち着いた品質への好感度は高い傾向。

いかがでしたでしょうか。
興味深い熟成酒でした。
若々しさや力強さ、あるいは優雅さを求める方にはおすすめできないワインですが、落ち着きある繊細さを感じてみたい方には試してみる価値があるワインだと感じています。
人で例えるなら、ちょっと品の良い40代のお母さんくらいの感じでしょうか。
たまに変な例えをします。(笑)
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

コメント

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