2000円前後で長期熟成酒が楽しめると人気を集める銘柄。
20年を越える古酒が手軽な価格で販売されることは稀で、口コミからは唸るような奥深さこそ無いものの、手軽に熟成感が楽しめると満足度はとても高い傾向でした。
気軽に楽しめる古酒として選択肢に持っておきたい赤ワインだと感じています。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ノストラーダ ゴールドラベル グランレゼルヴァ
《価格》
【2000前後】
《ブドウ品種》
・カベルネソーヴィニヨン
・ガルナッチャ
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 スペイン>カンポ デ ボルハ
《生産者》 アルティガ フステル
アルティガ フステルは2002年にカタルーニャに設立されたワイナリーです。創設者であるマルティー ケール氏は、ニューヨークのレストランでチーフ ソムリエを努めていましたが「飲む人のニーズに合ったリーズナブルで高品質なワイン造り」を目指すようになり、そんな夢を叶えるべくスペインの優れた若手生産者達と少数チームを結成し始まったのがアルティガ フステル。
詳しい情報がありませんでしたが、新しいシステムのネゴシアン(自社畑を持たずワインやブドウを仕入れて販売するスタイル)で、今回紹介しているノストラーダ ゴールドラベルは、アラゴン州のDOカンポ デ ボルハ の名門ワイナリーであるボデガス リュベルテの古酒を仕入れて販売しているもののようです。
20年を超える長期熟成酒が手軽な価格で楽しめると、日本の一般消費者からも高い支持を集める銘柄です。
《味わいの特徴》
長期熟成による円熟感
ミデアムボディの味わいで
複雑でしなやかな飲み口
【外観】
レンガ色を帯びた透明感のあるガーネット色
【香り】
カシスやプルーンの円熟した果実香に、タバコ、コーヒー、クローヴといった樽の香りも感じられ、革製品やドライフラワーや腐葉土のような熟成香も加わり、それらが一体となった複雑な香りが適度に広がります。
【味わい】
円熟した果実味は仄かな甘味と心地よい旨味があり、ワインに溶け込んだシルキーなタンニンと相まってしなやかな飲み口。豊富な酸が味わいを上品にまとめるバランスも良く、優しい旨味や複雑な風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
樹齢の高い古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)のブドウを使用しています。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高く、成分の充実した上質なブドウを実らせるのが古木の特徴です。
■長期熟成■
丁寧な手摘み収穫後、選別された良質のブドウだけを使用しており、発酵を終えたワインはバリック(小樽)で4年間熟成後、大樽に移されさらに13年の熟成を経てからボトリングされます。
カベルネソーヴィニヨン60%、ガルナッチャ40%で、どちらの品種も若いうちは濃厚でパワフルなワインを生む傾向ですが、熟成により成分が溶け合いしなやかで上品な味わいに変化。
革製品や腐葉土のような熟成のニュアンスも加わり、樽の風味も加わった円熟したワインに成長します。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象になり、上品な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味が広がる味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から18~25年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【ブルゴーニュグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたブルゴーニュグラスを選ぶことで、バランス良く香りと味わいを感じ取れます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
鴨鍋
地鶏のグリルをベリーソースで
など、ほどよいコクのある料理に合わせる事で、円熟感あるワインの味わいが料理に寄り添い互いを引き立て合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
1995は23年熟成。2000円なので妥当かもだけど、長期熟成に期待しすぎたかな?
22年熟成の95は薄いな~~。期待しただけに少し残念。
20年熟成の1999は樽と果実の心地よい香りからミデアムボディの飲み口。柔らかなタンニンと旨味があり好きな感じですが、時間が経過するほど酸が尖ってくる感じがするのはネガティブ要素かな。。
【良い口コミ】
19年熟成の1999は冷やすと苦味が出るらしく、常温で飲みましたが確かに旨い!
軽めの味わいではあるけど、2000円で熟成感が楽しめるという意味では大変コスパが良いと思います!!
21年熟成の1995は最初酸が主張気味で薄い印象でしたが、しばらくすると熟した果実の甘味や葉巻のような熟成香が現れバランスが整いました♪日常消費で楽しめる大変ありがたい熟成古酒ですね!
静かに落ち着いて楽しめる熟成酒。22年熟成の1995は、まだまだ潤いのある果実味で滋味深さもあり、熟成で溶け合った成分は非常にしなやかな飲み口。これで2000円なら満足ですね!♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 50%
普通 47%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
長期熟成酒が手軽に楽しめる事で、とても満足度は高い傾向です。
ボトル差も多少あるのか、薄っぺらさや劣化気味といったネガティブコメントも多少見受けられましたが、古酒の複雑でしなやかな飲み口を楽しんでいる方が大半。
唸るような深さは無く感動的評価こそありませんが、2000円前後の価格も考慮すれば十分に満足できると感じた方がとても多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ノストラーダ ゴールドラベルは
【価格】
2000前後
【味】
円熟した果実味は仄かな甘味と心地よい旨味があり、ワインに溶け込んだシルキーなタンニンと相まってしなやかな飲み口。
豊富な酸が味わいを上品にまとめるバランスも良く、優しい旨味や複雑な風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から18~25年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
長期熟成酒が手軽に楽しめる事で、とても満足度は高い傾向。
ボトル差も多少あるのか、薄っぺらさや劣化気味といったネガティブコメントも多少見受けらたが、古酒の複雑でしなやかな飲み口を楽しんでいる方が大半。
唸るような深さは無く感動的評価こそ無いが、2000円前後の価格も考慮すれば十分に満足できると感じた方がとても多い。
以上です。
2000円前後の古酒で多少リスクもあるワインだと思いますが、それを上回るメリットの方が多いのではないでしょうか。
あなたはどのように感じましたでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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