スペインの1000円台赤で最もおすすめできると感じた銘柄。
同生産者が別産地で造るラヤと並んで口コミ満足度が非常に高く、私も濃厚で親しみやすい味わいのコスパの良さに納得した一人です。
ラヤと比較するとやや甘味が強めの果実感主体の味わいで、優しい飲み口が魅力的だと感じています。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》アテカ オノロベラ ガルナッチャ
《価格》
【1400前後】
《ブドウ品種》ガルナッチャ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 スペイン>アラゴン
《生産者》 ボデガス アテカ
スペイン各地に9つのボデガ(ワイナリー)を展開し、リーズナブルでコスパの良いワインを生産するヒル ファミリー エステーツ。
そのうちの1つであるボデガス アテカは、アラゴン州サラゴサのアテカ村にあるボデガです。栽培責任者であるホセ氏は元農協の組合員で、畑の知識も豊富で農家とのコネクションも出来上がっている人物。
ヒル ファミリーの当主ミゲル ヒル氏は「ホセを味方にすることは、グラン クリュを手に入れたようなもの」と話しており、成功の大きな一因と位置付けています。
今回紹介しているオノロベラは日本の消費者からもコスパが良いと人気を集める銘柄です。
ワイン名はミゲル ヒル氏の曾祖母オノロと祖母ベラの名を組み合わせたもので、祖父のファン ヒル同様に母方の名もワイン名として残したいという思いによるものです。
《味わいの特徴》
濃厚で親しみやすく
複雑さもありバランスが良い
【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド
【香り】
プルーンやカシスを思わせる円熟した果実香は豊かで、樽に由来するスパイスやチョコレートの香りも加わり複雑さがあります。
【味わい】
凝縮感のあるジューシーな果実味はほんのり甘味があり、滑らかなタンニンと共に飲み応えがありつつも柔らかで親しみやすい味わいを表現。
適度な酸が味わいを上品にまとめるバランスも良く、優しい果実味や樽の風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
100%使用されるガルナッチャ(グルナッシュ)は、カシスやブラックベリ―など熟した果実味主体の豊潤さがあり、酸味と渋味は穏やかで優しいワインを生む傾向です。
■ヴィエイユ ヴィーニュ■
平均樹齢は30~40年(2022年現在)の古木(ヴィエイユ ヴィーニュ)のブドウを使用。
若い樹に比べ土地の成分を吸い上げる能力が高いなど、上質なブドウを実らせるのが古木の特徴です。
■樽熟成■
アルコール発酵を終えたワインは、フレンチオークで2ヶ月熟成。
樽に由来するバニラやスパイスのニュアンスが適度に加わります。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し低めの温度にすれば酸が際立ち引き締まった印象。軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、フルーティーさや樽の風味が広がる味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【中庸~大ぶりグラス】
大きいグラスほど香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されています。
気軽なワインですから中庸なグラスで軽快さを楽しんでも良いでしょうし、大きなグラスで優雅な雰囲気を楽しむの良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
すき焼き
ラザニア
など、やや強めの味わいの料理に合わせると良いでしょう。
パワフルでジューシーなワインの味わいが料理に寄り添い、互いの味わいを引き立てあいます。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
開けたては酸が主張気味で角がある印象だけど、2日目は丸みが出て飲みやすくなった。とはいえガルナッチャ系のワインならアタラヤの方が好みですね。
【良い口コミ】
みんながおすすめするのも納得のコスパ!!スパイシーでほんのり甘味があり、とっても飲みやすい。これはリピート確定ですね♪
熟した果実とバニラの優しい香りから、少し甘めで複雑さのある味わいで余韻もある。4日経過すると樽感も増してまだまだ旨い!まさに安旨!♪
ジューシーな果実感が特徴的なガルナッチャの品種個性が上手に表現されていますね。これで1000円台中盤なら非常に優れていると思います!!
1000円台前半のワインとしては屈指の銘柄と言えるでしょう。凝縮された果実香に温かみのあるスパイス香やスモーキーな樽のニュアンスもあり、少し甘味のある濃厚な果実味と柔らかなタンニンを酸がまとめる。適度な複雑さとバランス感覚を持ったテーブルワインだと思います。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 40%
普通 60%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
親しみやすく複雑さも適度にあり、満足度は非常に高い傾向です。
ほとんどネガティブコメントも見られず、凝縮感のある親しみやすい味わいへの好感が最も多く、コスパを褒める意見が非常に多いことも印象的でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
アテカ オノロベラは
【価格】
1400前後
【味】
凝縮感のあるジューシーな果実味はほんのり甘味があり、滑らかなタンニンと共に飲み応えがありつつも柔らかで親しみやすい味わいを表現。
適度な酸が味わいを上品にまとめるバランスも良く、優しい果実味や樽の風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
親しみやすく複雑さも適度にあり、満足度は非常に高い傾向。
ほとんどネガティブコメントも見られず、凝縮感のある親しみやすい味わいへの好感が最も多く、コスパを褒める意見が非常に多いことも印象的。
以上です。
ガルナッチャらしい果実感満載のワインで、カリフォルニアや南イタリアなどのジューシーな赤ワインが好きな方におすすめです。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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