ドメーヌ・プリューレ・ロック ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエクリュ クロ・デ・コルヴェ 

おすすめ【赤】ワイン

 

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ヴィレーヌと共にDRCの共同経営者かつマダム・ルロワの甥である人物のドメーヌ。

この肩書だけでもただ者ではない事は用意に想像がつきます。

1988年にドメーヌを創設し、1992年からはDRCの共同経営者を務めるのがアンリ・フレデリック・ロック氏。

比較的新しいドメーヌではありますが、ルロワとの血縁に加え造り出すワインの品質の高さも加わり、瞬く間に人気ドメーヌに上り詰めました。

2018年に他界してしまったロック氏ではありますが、2010年から共同経営者として携わってきたヤニック・シャン氏がドメーヌを引き継いでいます。

ただ私がこのブログで紹介するワインは、あくまで一般消費者の方々に多く選ばれ、そして実際飲まれた方の口コミ評価の高かったものを選んでおり、そのような血統やDRCの経営者である事は無視して選んでいます。

という事を踏まえて、プリューレ・ロックのワインは紹介すべきと感じ、数あるラインナップの中でもプルミエクリュでモノポール(単独所有畑)のクロ・デ・コルヴェは特に評価が高い傾向が感じられました。

非常に特徴的な風味を持った品質は、ロック香がするといったような表現をする消費者も多く、主流のブルゴーニュといった感じではありませんが、違った魅力満載のワインと言えるでしょう。

因みにラベルに描かれている独特のロゴは、エジプトのある古文書に由来しており、左側にある緑色の包丁を立てたような模様はブドウの樹、下の3つの赤い丸はブドウの実、右上の黄色い楕円は神、その下の黄色い楕円は人を表しているといいます。

これは、自然(神)と人間の両方の力によってワインを造り出すというロック氏の理念を表しているという事です。

《ワイン名》 プリューレ ロック ニュイ サン ジョルジュ プルミエクリュ クロ・デ・コルヴェ

《価格》

【およそ50000~60000円

《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ニュイ・サン・ジョルジュ>プルミエクリュ クロ・デ・コルヴェ
《生産者》  ドメーヌ プリューレ ロック

《特徴》

ありのままの滋味深さ
大地の恵みを感じる品質

プリューレロックのワインは、豊かな大地の恵みによって育ったピノノワールのありのままの風味が存分に感じられるところで、パワフルではないにせよ、その深い味わいは滋味深く、他に類を見ない風格を感じます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ビオディナミ農法
無農薬・有機肥料で天体の動きも考慮したビオディナミ農法の採用で、微生物の働きなどにより健全で成分豊かでニュイ・サン・ジョルジュの特性をよく表現した土壌になり、その成分を存分に吸い上げた上質なブドウが育ちます。

野生酵母
酵母を添加するのではなく、自然に生息する野生酵母の働きで発酵させます。そうする事で、より自然の風味が際立った純粋で特徴的なブドウの風味が感じられます。

全房発酵
一般的にはブドウの粒のみを発酵させるのが主流ですが、粒の付いた枝のような部分を梗(こう)と呼び、その部分も含めて全て発酵させます。

それによって、滑らかなタンニンが得られ長期熟成に耐える事や、梗由来の独特の苦味や風味が加わり、複雑な味わいになります。
※この全房発酵は非常に難易度の高い手法としても知られ、適切に行わないと青臭さ・酸味・ギスギスしたタンニンが出てしまいます。
そのためには、梗の部分までしっかりと熟している状態にさせなくてはならず、菌の付きやすい梗を無農薬で健全に保つには非常に管理が緻密でなければなりません。
そのためこの手法を実践しているのは、DRCなどの極一部のトップ生産者のみというわけです。

ミルランダ―ジュ
これが最も特徴的と言えるのではないでしょうか。

ミルランダ―ジュとは結実不良の小さなブドウの粒の事で、ヤニック氏は”このブドウこそがロックのワインの神髄である”と言い切っており、より糖度や風味の豊かな果実が得られます。

新樽100%
樽のニュアンスが反映しやすいい新樽の使用比率を100%にする事で、ブドウ由来の豊かな風味に加え樽の風味も感じられルワインに仕上がります。

 

【外観】
やや濁りのあるルビーレッド
熟成が進むほどレンガ色に近づいていきます。

【香り】
大地の恵みを感じさせるような、腐葉土やキノコなどの独特のニュアンスがあり、樽に由来する芳ばしさも加わり、時間経過と共にバラやベリー系果実の華やかさも広がりを見せます。

【味わい】
澱引きも濾過もしない事でやや濁りのある外観からもわかるように、土壌の成分を十分に吸い上げたありのままのピノノワールの味わいを表現しています。

比較的穏やかなタンニンと美しい酸味を持っており、強すぎる事のない味わいではありますが、じんわりと感じられるような奥深い旨味は独特の風味と混ざり合う事で、滋味深い純粋なピノノワールの魅力が広がり、長い余韻へと導いてくれます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
その独特で複雑な香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち軽快さのある飲み口になりますし、温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、甘味や風味の広がりある味わいを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃はブドウ収穫年から
【およそ5年~30年
一般的傾向や飲んだ方の評価傾向から推測すると、これくらいではないかという個人的見解です。

良いヴィンテージのワインほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなります。

一般的にブルゴーニュ赤のヴィンテージチャートは以下のようになっています。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年


1987年 4
1988年 5
1989年 4
1990年 5

1991年 3
1992年 2
1993年 4
1994年 2
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 3
1999年 4
2000年 3

2001年 3
2002年 4
2003年 3
2004年 2
2005年 5
2006年 3
2007年 2
2008年 3
2009年 5
2010年 5
2011年 3
2012年 4
2013年 3
2014年 4
2015年 5 

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑な香りと、スケールを感じさせる味わいを持った秀逸なワインです。
香りが取りやすく、温度が少しずつ上がる事で甘味を感じやすいように設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛のタタキ


鴨鍋

など、上質でコクのある味わいの料理に合わせる事で、複雑なワインの味わいが料理を引き立て、また、料理がワインを引き立て、複雑な風味の広がる極上のマリアージュが楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

全てのワインを深く愛し、チャレンジ精神旺盛で「みんな違ってみんないい」というポジティブシンキングをお持ちの方には、このワインの特徴的な部分とその高次元の品質に類い稀な喜びをもたらすのではないかと考えます。

またそのような方への贈り物にしても、特徴的で別格の品質は驚きと喜びを与えてくれる事でしょう。


《こんな場合には不適切!?》

王道ブルゴーニュというか、主流のピノノワールの華やかで美しく優雅な味わいを求める方には、ちょっと個性的で思っていたのと違うという味わいに感じてしまうかもしれません。

ですから、ブルゴーニュピノが好きと言う方にこのワインを贈るのは少しだけリスキーな気もします。

しかし特徴的なその味わいに、新しい発見があり貴重な体験となる可能性も十分に秘めたクオリティではあると感じますから、そのような個性を理解して選ばれる事をおすすめします。

《飲んだ人の口コミ》 ※2017年~19年に飲んだ人の口コミです。

悪い口コミ

「芳ばしい香りに強めの酸、余韻の赤果実の香りがまだ若いと言っている。5年目の2012。」


「こ・これは・・この独特さはなんだ・・どぶろくのニュアンスさえ感じる。ミルランタージュとはこのようなものなのか?わからん・・。8年熟成の2011。」

良い口コミ

「9年熟成を経た2010。ビッグヴィンテージですね💛まだまだ生き生きとしたフランボワーズのような瑞々しさで、甘酸っぱさを感じます。余韻にはほんのりチョコレートのような風味が心地よい。思ったより軽やかな質感で、おいしくて感激しています。」


「5年熟成の2013ですが、今回はポンソと飲み比べです。全房発酵そして自然酵母による発酵だけに、香りも独特でビオって感じがします。味わいも非常に複雑で深いものがあり、ポンソよりも断然コチラが美味しかったですね。」


「ミルランダージュ(結実不良)で実の小さいブドウ100%で造られるワインですね。結実不良と言うとネガティブワードに聞こえてしまいますが、香りと味わいの成分が凝縮されたブドウであり、ヤニック氏も『このブドウこそがロックのワインの真髄』と言っています。その味わいはさすがで、凝縮された果実味と鉄分を感じさせるミネラリーな味わい、そして骨格あるタンニンが高次元でバランス感覚を保っており、非常に優れたワインだと感じました。4年熟成の2014でした。」


「8年熟成の2011にはやられたね。ウッディと言うか漢方と言うか、お香のような香りが支配的で果実の香りはしないんだぜ。濁りピンクの色調ってのもまた面白い。とにかく格別に楽しいワインだ。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    30%
美味しい     55%
普通       15%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

これはかなり独特のワインである事は、実際飲まれた方々の口コミからもビシビシ伝わってきました。

その独特さに魅了される方も多いですが、王道のブルゴーニュピノのエレガンスを感じたい方は選ぶべきではなく、経験豊かな方にこそ独特の風味が理解でき、楽しめるワインなのかな?と、勝手ながらに想像させていただきました。

酸化防止剤も無添加という事で、ボトルごとに味わいに差があるという傾向も結構感じられましたから、そう意味で安定的ではなく、リスキーなワインであるとも言えるでしょう。

逆に言えばスリルを楽しめます(笑)

 

以上です。

これはかなり特徴的でポテンシャルの高いワインである事が伝わってきたのではないでしょうか。

最も特徴的なのがミルランダージュのブドウだけを使うという事。

私の知る限りではこの手法を行う生産者を他に知りません。

プリューレロックを口にするという事は、新たなワインの魅力の扉を開くという事なのかもしれません。

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っています。

 

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比較的若いワインですから、熟成の選択も良いと思います。

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