ちょっと変わったドイツのお手軽人気ワイン。
ピノノワールから造られる少し甘めの白ワインは珍しいですが、飲み応えがありつつスルスル飲めるような親しみやすさで口コミ満足度も上々。
1000円台のワインとしての満足度は非常に高く、おもしろい選択肢になり得る銘柄だと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ヘレンベルク ホーニッヒゼッケル ブラン ド ノワール ファインヘルプ
《価格》
【1800前後】
《ブドウ品種》シュペートブルグンダー(ピノノワール)
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 やや甘口
《産地》 ドイツ>ファルツ
《生産者》 ヘレンベルク ホーニッヒゼッケル
ヘレンベルク ホーニッヒゼッケルはファルツでハイコスパワインを生産する協同組合。1903年に設立され1964年に2つの組合が統合した時、それぞれが所有していた代表的な畑名(ヘレンベルクとホーニッヒゼッケル)を合わせた組合名となりました。
《味わいの特徴》
ほんのり甘味とキレイな酸
ボリューム感があり
親しみやすい味わい
【外観】
淡めのサーモンピンク
【香り】
ピンクグレープフルーツやオレンジなどの柑橘類の爽やかさに、蜜りんごや黄桃のような熟した果実のフルーティな果実香が豊かに広がり、石灰を思わせるミネラル香も垣間見えます。
【味わい】
厚みのある果実味は飲み応えがあり、ほんのり甘味が広がる親しみやすい味わい。適度な酸味が味わいを上品に引き締めるバランスに優れ、フルーティー風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■ブラン ド ノワール■
ブラン ド ノワールとは、黒ブドウから造られる白ワイン。
皮や種ごと醸造する赤ワインとは違い、最初にブドウを搾り果汁だけを発酵させる白ワインの工程で造られます。
シャンパーニュでも多く見られるブラン ド ノワールですが、一般的に厚みがあり飲み応えのある味わいが生まれる傾向で、最初に搾った時に皮から出る少しの色素がオレンジがかった色調を生みます。
■ファインヘルプ■
ドイツではワインの甘口、辛口の基準となる表記が【3つ】あります。
※ただし表記は任意です。
1、trocken(トロッケン)
辛口
2、halb trocken(ハルプトロッケン)
やや辛口
3、feinherb(ファインヘルプ)
甘さの感じられる辛口
このワインはファインヘルプで、ほんのり甘味を感じられる辛口ワインに仕上げられています。
■ステンレスタンクでの熟成■
熟成はステンレスタンクを使用しており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
よく冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、優しい甘味とフルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
海老と野菜の中華炒め
フルーツトマトのカプレーゼ
優しい甘味のあるワインは、ほんのり甘味のある料理との相性が良いでしょう。
また、ピリッと辛味の効いた中華やエスニック料理の味わいを優しく包み込むペアリングも楽しいですね。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
イワシのマリネに合わせたら生臭みが増長してしまった。臭みの無いつまみ系や、ワイン単体で飲む方がベターですね。
【良い口コミ】
爽やかさと飲み応えを両立していてドンドン飲めちゃう感じで、厚い季節に活躍しそうな味わい♪最初は石灰的なミネラル感が強い印象も、時間経過でフルーツトマトやピンクグレープフルーツのようなフルーティーさが増していく変化を辿ります。これは好きなやつです♪
淡い桜色のキレイな外観と白桃やハーブの心地よい芳香。ほんのり甘い果実味と適度な酸のバランスも良く、1600円なら満足です!!
気品や奥深さを求めるものではないですが、適度に厚みがあり優しい甘味と軽快な酸があります。手軽に楽しむ変化球ワインとして活躍してくれそうですね。
4年の熟成でほぼオレンジ色になり、蜜りんごや黄桃など円熟した果実の香りが広がります。厚みのある味わいでドライな印象ながら甘みも感じられ飲み応え十分。1000円台で楽しめるなら十分にありですね!♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 10%
美味しい 45%
普通 45%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
とても満足度の高い銘柄だと感じました。
否定的な意見はほぼなく、優しい甘味がありつつキレイな酸がまとめる厚みのある味わいへの好感がほとんどで、コスパの良さを褒める意見が多いことも印象的。中にはツボにハマった方も見受けられ、1000円台のワインとしては珍しい感動的な評価をされる方がチラホラ見られたことも印象的でした。
スッキリドライなワインを求める場合は不向きと言えますが、満足度の高いコスパワインと言えるでしょう。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ヘレンベルク ホーニッヒゼッケル ブラン ド ノワール ファインヘルプは
【価格】
1800前後
【味】
厚みのある果実味は飲み応えがあり、ほんのり甘味が広がる親しみやすい味わい。
適度な酸味が味わいを上品に引き締めるバランスに優れ、フルーティー風味を残した余韻がある。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
否定的な意見はほぼなく、優しい甘味がありつつキレイな酸がまとめる厚みのある味わいへの好感がほとんどで、コスパの良さを褒める意見が多いことも印象的。
中にはツボにハマった方も見受けられ、1000円台のワインとしては珍しい感動的な評価をされる方がチラホラ見られたことも印象的。
以上です。
ほんのり甘味があるので、お酒が得意でない方やワイン初心者の方にも勧めやすいですし、ピノノワールから造られる白という珍しさで、知識豊富なワインラバーの方にも楽しんでもらえる銘柄だと感じました。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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