かなり珍しいカベルネの泡。
産地だけでもマイナーで、どこ?なモルドバですが、さらに赤ワインの主要品種であるカベルネから造られるスパークリングは世界的にもかなり稀。
そして、ただ珍しいだけでなく実際飲まれた方々の口コミの満足度を確認し、紹介すべきお手軽スパークリングだと感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ラダチーニ ブラン ド カベルネ ソーヴィニヨン ブリュット
《価格》
【1300前後】
《ブドウ品種》カベルネ ソーヴィニヨン
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 モルドバ
《生産者》 ラダチーニ ワインズ(アルバストレレ ワインズ)
ラダチーニ ワインズはモルドバを代表する大規模ワイナリーです。
1998年に外資のシンジケートが設立したのがアルバストレレ ワインズで、その一つのブランドがラダチーニ ワインズのようです。※情報が曖昧ですみません。。。
所有する畑は1000haと広大で、20ヶ所に醸造所を持つ規模感。
今回紹介しているブラン ド カベルネ ソーヴィニヨン ブリュットは、日本の一般消費者からも優れたコスパで高い人気を集める銘柄です。
《味わいの特徴》
豊潤かつ軽快
バランス型
コスパスパークリング
【外観】
淡めのレモンイエロー
豊富な泡立ち
【香り】
青リンゴ、レモン、マスカットなどの爽やかさに、黄桃やアンズのような熟した果実の香りも加わり、フレッシュかつフルーティーな芳香が豊に広がります。
【味わい】
適度に厚みのある果実味は少しの甘味とコクがあり、豊富な泡とキレのある酸味が味わいをスッキリとまとめる味わい。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
力強い赤ワインを生むことで有名なカベルネ ソーヴィニヨンですが、スパークリングワインに使用されることはかなりレアケースです。
基本的にはスッキリとした味わいに仕上がっていますが、カベルネらしい肉厚な果実味も垣間見えます。
■モストフロール■
ブドウを搾り果汁を得る工程は通常2度行われますが、1回目に絞った果汁(モストフロール)だけを使用します。
果皮の色素を出さないために優しくプレスした「1番搾り」だけを使用したワインは果実の風味が豊かになり、ピュアで透明感のある味わいが生まれます。
■シャルマ方式■
大きな密閉式タンクを使って醸造するシャルマ方式を実践。
密閉することで酸化しないためブドウのピュアな風味が反映され、フレッシュでフルーティーな味わいを生むのがこの方式の特徴。
また、アルコール発酵はブドウの糖分がアルコールと炭酸に変化する発酵であるため、密閉タンクの中では炭酸の逃げ場が無くなり、発泡性のあるワインが生まれます。
そして、手間がかからず低コストで済むのがシャルマ方式で、価格が抑えられる大きな理由の一つになっています。
※スパークリングワインの製法に関する知識はコチラ。
《飲む時の適正温度》
【5℃~10℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ちキレの良い飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、フルーティな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~4年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【フルート型グラス】
空気に触れる面積が少ないため、温度が上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
美しい泡立ちも見られますし、グラスの美しい外観によっても華やかさは引き立ちます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
若鶏のタタキをレモンと塩で
カマンベールチーズフライ
など、比較的カジュアルでアッサリめの料理との相性が良いですが、爽やかな泡と酸は味わいをスッキリさせる効果もあるため、どのような料理にも無難に合わせられる適応力があります。
また、皮目をパリッと焼いた地鶏や天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感には【シュワッ】としたスパークリングワインは相性が良いですね。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
このワインに対する具体的ネガティブコメントは見当たりませんでした。
【良い口コミ】
カベルネでも普通に美味しいスパークリングができるんですね!♪フレッシュかつトロピカルな香りも素敵で、カベルネの泡の可能性を感じました。
場所もピンとこないモルドバの泡だけど、これが中々美味い。カベルネの厚みのある果実感があり、適度な甘味も感じられるバランス良い辛口って感じですね。
大きめの泡。青リンゴ系の香りも時間経過で皮ごとのグレープフルーツに変化。スッキリとした味わいの中に少しのコクもあり、カベルネだと言われればそんな感じもしてきます。お値段を考慮すれば満足できる一本です。
色々な果実味がいっぱいに広がりつつ軽やかな飲み口。ん~やっぱこの泡好きやわ~~~♪♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 10%
美味しい 33%
普通 57%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ほど良い厚みとバランスの良さがあり、安さの割には美味しいという意見がとても多い銘柄でした。
奥深さは無くとも、カベルネソーヴィニヨン由来の厚みのある果実味があり、甘すぎず辛すぎないバランスも良好。
時間経過による変化を楽しめた意見も少なくなく、1000円前後のワインには珍しい感動的評価を与える方がチラホラ見られたことも印象的でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ラダチーニ ブラン ド カベルネ ソーヴィニヨン ブリュットは
【価格】
1300前後
【味】
青リンゴ、レモン、マスカットなどの爽やかさに、黄桃やアンズのような熟した果実の香りも加わり、フレッシュかつフルーティーな芳香。
適度に厚みのある果実味は少しの甘味とコクがあり、豊富な泡とキレのある酸味が味わいをスッキリとまとめる味わい。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~4年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
ほど良い厚みとバランスの良さがあり、安さの割には美味しいという意見がとても多い銘柄。
奥深さは無くとも、カベルネソーヴィニヨン由来の厚みのある果実味があり、甘すぎず辛すぎないバランスも良好。
時間経過による変化を楽しめた意見も少なくなく、1000円前後のワインには珍しい感動的評価を与える方がチラホラ見られたことも印象的。
以上です。
1000円台の泡と言えばカバやプロセッコも良いですが、マイナー産地のカベルネの泡もかなりトリッキーで面白いと感じました。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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