ニュージーランドのソーヴィニヨンブランの基準値。
日本での圧倒的口コミ量の多さからも、最も飲まれているニュージーランドワインであることがわかりました。
また、味わいもニュージーランドのソーヴィニヨンブランらしさ満載で、最も飲まれているこの銘柄こそが基準値になっている方も少なくないのでは?と感じました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》シレーニ セラー セレクション ソーヴィニヨン ブラン
《価格と基本情報》
【1700前後】
《ブドウ品種》ソーヴィニヨンブラン
《ボディ》 ライト~ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ニュージーランド>マールボロ
《生産者》 シレーニ エステート
シレーニ エステートはニュージーランドを代表する生産者のひとつであり、2019年現在ニュージーランドワインの日本への輸入量No.1を誇っています。
ワイナリー名の「シレーニ」はローマ神話に登場し”おいしいワイン、食事、そして素晴らしい仲間“との生活を楽しんだとされている「シレーニ神」に由来しており、その言葉がワイナリーのモットーにもなっています。
1998年のファーストリリース以来、様々なワイン誌やコンクールなどで高い評価を受けており、その一例は以下の通りです。
・2005年インターナショナル ワイン チャレンジで、
「ベストバリュー白ワイン」
「ベストニュージーランド白ワイン」
「ベスト ソーヴィニョン ブラン」
以上3つの賞を獲得。
今回紹介しているセラー セレクション ソーヴィニヨン ブランはシレーニを代表する人気銘柄で、その評価実績の一例は以下の通りです。
・サクラアワード2017でダブルゴールド(2016VT)
・ワイン王国55号で5ッ星
《味わいの特徴》
NZのSBの基準値
爽快でトロピカル
軽快な飲み口
【外観】
グリーンがかった淡いレモンゴールド
【香り】
グレープフルーツ、青リンゴ、ミントなどのフレッシュで爽やかな香りに、ライチやパッションフルーツのようなトロピカルなニュアンスも加わった清らかな芳香が広がります。
【味わい】
フレッシュでフルーティーな果実味はピュアで透明感があり、味わいを引き締める豊富な酸と少しの苦味がスッキリ軽快でドライな後口を表現しています。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
100%使用されるソーヴィニヨンブランは、柑橘類のフレッシュさやハーブのような青いニュアンスを持った風味が特徴的です。
また、フランスのソーヴィニヨンブランと比べると酸はやや穏やかで、パッションフルーツなどトロピカルな風味が感じられるのがニュージーランドの特徴です。
■低温発酵■
ソーヴィニヨンブランのフレッシュな果実の風味を残すために、樽の風味が付かないステンレスタンクで低温発酵(15℃以下)されます。
※反対に高めの温度(20℃以上)で発酵すれば肉厚でリッチな味わいになります。
《飲む時の適正温度》
【6℃~10℃】
しっかり冷やせば酸味が際立ち、スッキリ軽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば穏やかな印象になり、トロピカルな風味の広がりが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶりor中庸で膨らみのあるグラス】
温度が上がりにくい小ぶりのグラスで飲めば、軽快で上品な味わいが楽しめます。
温度が上がりやすく香りも取りやすい膨らみのあるグラスで飲めば、広がりある味わいが楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
寿司各種
地鶏のタタキをレモンと塩で
バランス良く爽快なワインの味わいは魚介類や和食との相性も良く、互いの味わいを引き立てます。
ソーヴィニヨンブラン特有のハーブ香は、香草焼きなどハーブを使用した料理にもよく合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
ボトル差?なのかトゲトゲしさを感じますね。手頃で美味しいシレーニの印象だけど、このソーヴィニヨンブランはイマイチだな。。。
ソーヴィニヨンブランの芝生的な青臭い感じがどうも苦手。良いワインなのはわかるんだけどねぇ。
【良い口コミ】
トロミとアルコール感のある飲み応えのある白。。。の、逆。スッキリ軽快でグビグビ飲めるような味わいが良いところです!♪
美味しいです。涼しげな柑橘やハーブといったソーヴィニヨンブランらしさも持ちつつ、ニュージーランドらしいトロピカルなニュアンスが優勢で、初夏の草原を彷彿させる味わい。
手頃で美味しいNZのSBの代表的銘柄。単体でも料理に合わせても美味しく、良いワインだと素直に思えます。
シレーニ選んどけば大丈夫ですね!♪これぞ爽やかでキレの良いソーヴィニヨンブランという味わいですね♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 37%
普通 57%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
まずはニュージーランドのソーヴィニヨンブランの中でも圧倒的に口コミ量の多い銘柄で、それだけ多くの方に飲まれている事がわかりました。
ソーヴィニヨンブラン特有の青っぽさが苦手な人にはやや不評。
とは言え、スッキリ軽快かつトロピカルなニュアンスが広がるNZらしい味わいで、価格も含めて味わいへの満足度が高いコメントが最も多い印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
シレーニ セラー セレクション ソーヴィニヨン ブランは
【価格】
1700前後
【味】
グレープフルーツ、青リンゴ、ミントなどのフレッシュで爽やかな香りに、ライチやパッションフルーツのようなトロピカルなニュアンスも加わった清らかな芳香。
フレッシュでフルーティーな果実味はピュアで透明感があり、味わいを引き締める豊富な酸と少しの苦味がスッキリ軽快でドライな後口を表現している。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~5年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
ソーヴィニヨンブラン特有の青っぽさが苦手な人にはやや不評。
とは言え、スッキリ軽快かつトロピカルなニュアンスが広がるNZらしい味わいで、価格も含めて味わいへの満足度は高いことが伝わるコメントが最も多い印象。
以上です。
ニュージーランドのソーヴィニヨンブランを知るなら、価格も手頃で良質なシレーニをまずは試してみるのも良いと感じました。
そして、その味わいを基準に他の生産者と比較してみるのも楽しそうですね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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