マーティンボロー ヴィンヤードと並んで満足度が高いと感じたコスパピノ。
平均的なピノよりも濃いめの果実味で、涼しげな酸とのバランスも良く、口コミ(vinica)ではコスパを褒める意見も少なくありませんでした。
ニュージーランドのピノをとりあえず飲んでみたい方は、候補に入れるべき銘柄だと感じています。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》デルタ ピノノワール
《価格と基本情報》
【2600前後】
《ブドウ品種》ピノノワール
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 ニュージーランド>マールボロ
《生産者》 デルタ ワイン カンパニー
デルタ ワイン カンパニーは『最良のピノノワールを作る』事を目的として始ったワイナリーです。
1948年に設立されたデルタファームという農園が、2000年に4人の人物に買収され設立されたのがデルタ ワイン カンパニー。
ワイン誌デキャンターのニュージーランドのピノ ノワール特集では最高評価の5つ星。ロバート パーカー氏にはお買い得さを評価され、著書「世界のベスト ヴァリューワイン」で紹介されており、日本の一般消費者からも高い支持を集めています。
《味わいの特徴》
豊潤さと涼やかさを両立
バランス良いコスパピノ
【外観】
やや濃い目の赤紫
【香り】
ラズベリーやイチゴの甘酸っぱさにカシスやブラックベリーの豊潤な香りが広がり、スミレの華やかさやスパイス、枯葉などのニュアンスも感じられます。
【味わい】
仄かな甘味を伴った豊潤な果実味は親しみやすくミディアムボディの飲み口で、渋味は穏やかで柔らかな印象。涼しげな酸味が味わいを引き締めるバランスも良く、上品な旨味や果実味を残した余韻が続きます。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
ピノノワールは男性的な力強さよりも、繊細で上品な女性的ニュアンスを持っています。
そして土地の個性を反映しやすい特徴もあり、大地の恵みを感じさせる滋味深いニュアンスを持ったワインを生むことも特徴的です。
■産地の特徴■
畑があるマールボロは豊富な日照がありつつ冷涼な産地。
豊富な日照はブドウの熟度を高め豊潤な果実味を生み、冷涼さはキレイな酸をも持ち合わせた涼やかな味わいを生みます。
■熟成■
発酵を終えたワインはステンレスタンク67%、フレンチオーク33%の割合で10ヶ月熟成されブレンドされており、ほんのり樽の風味が感じられるワインに仕上げられています。
《飲む時の適正温度》
【14℃~20℃】
少し冷やし気味にすれば酸味が際立ち上品な飲み口になります。
温度を上げるほど酸は穏やかに感じられ、果実や樽の風味の広がりある味わいを楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~10年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【バルーン型ブルゴーニュグラス】
香りが取りやすく甘味を感じやすいように設計された、バルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
うなぎの蒲焼
鴨鍋
など、適度にコクのある料理や野性味のある味わいを持った素材との相性が良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
ほんのりスパイシーな飲み口で甘酸っぱい味わい。特筆するような奥行きや複雑性は無く、単調なワインだと思います。
【良い口コミ】
ピノらしい広がりある芳香。酸は穏やかで甘味を感じやすくフレンドリーな感じが良いところ。翌日も美味しさを維持しており、コスパも良いのでは?
鰻にメッチャ合う♪鰻の臭みが完全に消されて、これがマリアージュかと実感できました!!
2000円台のワインとしてはアリですね♪スパイスや土っぽいニュアンスも感じられて美味しいです!
3年熟成の2019は煮詰めた果実を思わせる濃い果実味。ピノにしては濃い印象だけど美味しかったですよ♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 40%
普通 54%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
やや濃い目のピノという傾向で、満足度は高めの印象です。
2000円台のワインで感動は稀ですが否定的なコメントもほとんど無く、中々美味しいと感じる方が最多。
味わい傾向としてはピノにしては濃い目の果実味と感じる方がとても多く、コスパを褒める意見も少なくありませんでした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
デルタ ピノノワールは
【価格】
2600前後
【味】
ラズベリーやイチゴの甘酸っぱさにカシスやブラックベリーの豊潤な香りが広がり、スミレの華やかさやスパイス、枯葉などのニュアンスも感じられる。仄かな甘味を伴った豊潤な果実味は親しみやすくミディアムボディの飲み口で、渋味は穏やかで柔らかな印象。涼しげな酸味が味わいを引き締めるバランスも良く、上品な旨味や果実味を残した余韻が続く。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~10年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
やや濃い目のピノという傾向で、満足度は高めの印象。
2000円台のワインで感動は稀ですが否定的なコメントもほとんど無く、中々美味しいと感じる方が最多。
味わい傾向としてはピノにしては濃い目の果実味と感じる方がとても多く、コスパを褒める意見も少なくない。
以上です。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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