《CASTEL》カステル
逆さ読みは《LESTAC》レスタック。
逆さ読みを商品名にしたワイン。
ちなみに山本山は逆さにしても同じですね・・・
さておき、1949年設立のカステル社が社名を賭けて送り出すテーブルワインの紹介です。
地元ボルドーでは最も多く販売されるAOCワインとして親しまれているワインで、ヨーロッパでも最大級の生産者であることから大規模な設備も完備しており、大量生産が可能なことで品質の高いワインをリーズナブルな価格で供給できるというわけです。
あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。
《ワイン名》 バロン ド レスタック ボルドー
《価格》
【1000~1500円】
《ブドウ品種》
・メルロー
・カベルネソーヴィニヨン
《ボディ》ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー
《生産者》カステル社
《特徴》
ザ・ボルドーテーブル赤ワイン
実際フランスで最も多く販売されるテーブルAOCワインです。
高級ワインも多いボルドーにおいて、
「気軽に楽しめるボルドーワイン」
をコンセプトにしており、ボルドーらしい品質を表現しています。
その特徴を【2つ】挙げましょう。
1、樽のニュアンス
ボルドーらしい樽の風味が豊かに感じられます。
2、甘味は控えめのスタイル
カリフォルニアなどのニューワールド系のワインのような果実味主体で果実の甘味を感じる品質というよりは、果実味は中程度で甘さは程良いドライな印象で、ピーマンなどの青さも感じさせるボルドースタイルです。
【外観】
透明感のある濃いルビーレッド
【香り】
チェリーやベリー系果実にカシスなどの果実香に、樽の香りも豊かに感じられます。
【味わい】
ほどよく豊かな果実味に青っぽいベジタブルなニュアンスも感じられ、タンニンも豊かで骨格を感じさせ、ほど良い酸味は味わいをまとめ軽快な後口です。
《飲む時の適正温度》
【12℃~16℃】
赤ワインですが、このクラスのワインはちょっと冷やし気味にしても軽快さが増しスイスイ飲めます。
少し温度を上げれば広がりあるフルーティな味わいを楽しめるでしょう。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から3~5年
若いうちのピュアな風味を楽しむワインですから、熟成には向かないでしょう。
《適正グラス》
【厚めのチューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。
冷やし気味で飲むなら小ぶりのグラスでも良いでしょう。
そして、割れにくい厚めのグラスの方が気軽でいいですね。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
手頃なビーフステーキ
グラタン各種
など、コクの豊かな料理に合わせれば、豊かで心地よい風味の広がるマリアージュを楽しめるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《こんな場合におすすめ》
とても気軽なテーブルワインです。
ビールの代わりに飲むような気持で楽しんでみてはいかがでしょうか。
ほど良い強さの辛口赤ワインですから、チーズやバターを使ったコクのある料理や肉料理などにもよく合い、カジュアルに楽しい食事の時間を過ごせるでしょう。
気軽に友達同士でワイワイやるような場面では、上級ワインよりもこのようなワインがマッチする事も良くあります。
たくさんグラスチン乾杯でもして楽しい時間を過ごすのもいいですね。
《こんな場合には不適切!?》
無いとは思いますが、接待などの重要な場面や贈答品には不適切。
「こんなテーブルワインを用意するなんて非常識だ」と思われますね。
しかし小さなお子さんが、自分のお小遣いを使ってお父さんやお母さんなどにこのワインを選んでくれたとしたら、それは何よりも嬉しい記念品になるでしょうね。
同じワインでも、シチュエーションでこんなにも意味が変わるなんて不思議なもんですね。
その人なりの誠意が伝われば相手は嬉しいのでしょう。
《飲んだ人の口コミ》
【良い口コミ】
「このワインは単体で飲むと浅く感じてしまうが、肉料理と合わせるとすごくいいですね。」
「樽の香りが心地よく強すぎず弱すぎないバランス感覚。デイリーワインなのにちょっと贅沢な気分を味わえる優れ者。また買うぞ!!」
「カリフォルニアワインのような甘味はありませんが、フルボディなアタックはしっかりボルドーという印象です。複雑さや滑らかさは足りませんがこの値段ならばOKでしょう。3年目の2016はバランスも良い味わいです。」
【悪い口コミ】
「私には樽香が強すぎますね。酸味と渋味も強く感じちょっと飲み疲れしてしまいました。」
「結構ドライな味わいなんですね。悪くないですが甘味のあるワインが好みの私には、渋く感じて好みではないです。」
「甘い香りが余韻にに凝る感じが気になる。悪いとまではいきませんが、どちらかといえば好みではない。」
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると
感動的!! 0%
美味しい 33%
普通 64%
良くない 3%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
ややドライなボルドーらしい品質で、好みでは無い方もちらほら見られましたが、価格以上の品質で満足しているが多い傾向が読み取れました。
もちろんテーブルワインで奥深さや洗練度はありませんが、それなりに楽しめる嬉しい価格のボルドー赤という感じですね。
以上です。
バロン ド レスタック。
フランス人が最も口にするテーブルボルドーワイン。
肉料理にこのワインを合わせて、日常のフランス人の気分を味わってみてはいかがでしょうか。
そして・・
「C’est bon(セボン)」
と呟いてください。
少しだけフランス人気分が味わえる・・
かも。。。
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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