ブルーノ ロッカ バルバレスコ

おすすめ【赤】ワイン

 

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小規模ながら優れたラインナップを持つ生産者。

優れたバルバレスコを選ぶなら、ガヤラ スピネッタは別格の印象ですが価格も比例。

中価格帯で目を引く評価を集めていたのがブルーノ ロッカのバルバレスコでした。

口コミの量こそ少ないですが、造詣の深いワインラバーの方々を納得させており、紹介すべき確かなバルバレスコだと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》ブルーノ ロッカ バルバレスコ

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《価格》

6000~7000円

《ブドウ品種》ネッビオーロ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>ピエモンテ州
《生産者》  ラバヤ ディ ブルーノ ロッカ

プロフィール
ブルーノロッカは家族経営の小さなワイナリーですが、バルバレスコを代表する生産者のひとつ
 

1834年から様々な農作物を造る農家として始まり、1958年からはブドウ栽培中心へと移行。
1981年からはブルーノ氏が当主になったことをきっかけに、ワインの醸造を開始します。
ブルーノ氏が当主になった当時は、バルバレスコにテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を表現する概念は皆無でした。
しかし、何度もブルゴーニュに行き栽培と醸造を学んだ同氏は、「ビオロジック」「収量制限」「バリック(小樽)の使用」など、様々な手法を駆使し土地の個性を表現したバルバレスコを生むようになります。

所有する畑のひとつ「ラバヤ」は、昔から高品質なブドウが育つことで知られており、バルバレスコを代表する畑です。今日では世界的ワイン誌「ワインアドフォケイト」でも、90点を超える評価を何度も受ける銘柄達を生んでいます。

《味わいの特徴》

充実し清潔感ある
上級バルバレスコ

このワインの特徴は、厚みのある果実味や骨格あるタンニンや豊富なミネラル感など充実した成分を持ちつつ、雑味の無いピュアな味わいや美しい酸からは上品さや清潔感も感じられるところ。
そして、スパイスや上品な樽のニュアンスなどが加わることで複雑性も高く、上級バルバレスコの風格が感じられます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
バローロに使用されるネッビオーロは、ピノノワールに近い透明感のある色調。そして強めの酸と収斂(しゅうれん)性のあるタンニンが特徴的で、適度な果実味と出汁の効いたような旨味が感じられます。
長期熟成で酸やタンニンはワインに溶け込むことでしなやかさが増し、タバコ、トリュフ、革製品など複雑な風味を伴った深い味わいが現れてきます。

優れた畑のブレンド
バルバレスコを生む畑の中でも、特に優れると評価される畑「ラバヤ」をはじめ、5つの銘醸畑の上質なブドウをブレンドして造られるバルバレスコです。
豊富な日照や石灰質土壌など恵まれた環境を持つ畑で、豊富な果実味やミネラルなど充実した成分をワインにもたらします。
そして、それぞれの畑の個性がブレンドされることで複雑性も高まり「イタリアワインの女王」とも形容されるバルバレスコらしさが表現されています。

自然派農法
栽培において農薬や化学肥料は使用しません。
そうすることで土地の自然酵母など、様々な生物の営みが反映された健全で成分豊かな土壌が育まれ、その土地の成分を吸い上げたブドウは、ピュアで充実したワインを生みます。

収量制限
剪定などで収穫量をあえて抑えることで、残されたブドウに成分を凝縮させます。

バリック(小樽)を使用
大樽に比べタンニンや酸を穏やかにする効果があり、比較的若いうちから楽しめるワインを生むのがバリック(小樽)の特徴。
しかしブルーノ氏はバリックの香は嫌いであることもあり、3年以上乾燥させ香りを抑えたバリックを使用。
ほのかな樽香を効かせながら、比較的若くしても楽しめるバルバレスコを生んでいます。

【外観】
透明感のあるガーネット
熟成するほど淡いレンガ色に近づきます

【香り】
ラズベリーやプルーンなどの生き生きとした果実香に、レーズンのような落ち着きあるニュアンス。バラの華やかさやスパイス、上品な樽の風味も感じられ、複雑で気品ある香りが広がります。

【味わい】
充実感のある果実味は清潔感があり、上品な甘味とコクが広がるミディアムボディ。キメ細かで豊富なタンニンが骨格を、美しい酸と凛としたミネラル感が気品ある味わいを表現し、複雑な風味とタンニンを残した長い余韻があります。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸やタンニンが際立ち引き締まった印象。
温度を上げるほど酸やタンニンは穏やかな印象になり、甘味や複雑な風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から5~20年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、ピエモンテ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
複雑で上品な香りと深い味わい持ったワインです。
香りが取りやすく、甘味を感じやすい形状に設計された、ふくらみのあるバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


うなぎのかば焼き


鴨鍋

複雑で深みがあり気品が感じられるバルバレスコです。
合わせる料理も上質で深みのある味わいを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理ともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ
このワインの悪い点を指摘する、具体的コメントはありませんでした。

良い口コミ

バローロの弟分とも呼ばれ格下のイメージも否めないバルバレスコですが、そんな事は失礼だと気付かされる。7年熟成の2011は非の打ち所がない味わいとでも言いましょうか。中価格帯のワインとしては特筆すべき存在感を放っています。詳細はさておき、ネッビオーロのファンが必ず試すべき銘酒なのです!!


4年熟成の2015は透明感のある美しい深紅。生き生きとした酸を伴った果実味は心地よい甘味を伴いますが、力強いタンニンがしっかりと構造を形成。バラの花束のような広がる香りに、スパイスやハーブのニュアンスも加わり複雑。女性的な優雅な香りやエレガントな質感と味わいでありながら、男性的なタンニンや金属的な凛としたミネラルも共存。時間と共に変化する味わい、そして、さらなる熟成も楽しみな上級ワインです。


5年熟成の2014。美味しいからリピートです。香りのボリューム感は抑え気味ですが、果実やスパイスに樽のニュアンスからは品の良さがうかがえる。味わいはフレッシュかつ骨太。後口から余韻にかけて充実ぶりを体感できます。熟成後も楽しみですが、現段階でも素晴らしいですね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    17%
美味しい     60%
普通       23%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

口コミ量が少ない事にもよりますが、否定的コメントはほぼ無し。

大半の方が好感を持っており、若くても熟成させても満足度は高い。

そして一万円を下回るワインにしては感動的評価も多い傾向でした。

このバルバレスコ以外の銘柄も口コミ量こそ少ないですが好評な傾向。知名度こそ高くないのかもしれませんが、優れたバルバレスコの選択肢に持っておくべき生産者と感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ブルーノ ロッカ バルバレスコ

価格
6000~7000円


厚みのある果実味や骨格あるタンニンや豊富なミネラル感など充実した成分を持ちつつ、雑味の無いピュアな味わいや美しい酸からは上品さや清潔感も感じられる。そして、スパイスや上品な樽のニュアンスなどが加わることで複雑性も高く、上級バルバレスコの風格がある。

飲み頃
ブドウ収穫年から5~20年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2005年 4
2006年 4
2007年 
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 4
2013年 4
2014年 3
2015年 3
2016年 5
2017年 3

口コミ
否定的コメントはほぼ無し。
大半の方が好感を持っており、若くても熟成させても満足度は高い。
一万円を下回るワインにしては感動的評価も多い傾向。

以上です。

あまり知られていない優れた銘柄を見つけると嬉しいものです。

小さなワイナリーが手掛けるこのバルバレスコは、そんな掘り出し物感あるワインのひとつだと感じました。

あなたはどのように感じましたでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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