エティエンヌ・ソゼ モンラッシェ グラン・クリュ

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世界で最も優れた白ワイン産地は?

シャブリ・グランクリュコルトン・シャルルマーニュも素晴らしいですが、ワインにある程度の造詣を持った方ならば、この質問に迷わずモンラッシェを挙げるのではないでしょうか。

モンラッシェはグランクリュであり、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがる畑です。

そんなモンラッシェを生み出す数ある生産者のワインは、どれも秀逸で高い評価そして価格を誇るものばかりですが、その中でも特に日本の一般消費者の方々に多く飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高いワインはどれだろうという客観的視点から調べてみた結果、エティエンヌ・ソゼのモンラッシェは自然と浮上し、外す事の出来ないワインだと感じました。

 

ここで、簡単に経緯を解説します。

ピュリニー・モンラッシェにおいて、ルフレーヴと並んで双璧をなす偉大な生産者として知られるエティエンヌ・ソゼ。

1925年、創始者であるエティエンヌ・ソゼ氏はドメーヌを設立。

年々規模を拡大し1950年頃には12haまで畑の規模を拡大。

1975年、2代目当主になったのはエティエンヌ・ソゼ氏の娘の娘である孫娘ジャニーヌ氏と結婚したジェラール・ブート氏

ブート氏は、ディション大学で醸造を学びプス・ドールで経験を積み、大学で出会ったジャニーヌさんと1974年に結婚し、翌年亡くなったソゼ氏のドメーヌを引き継いだというわけです。

しかし、1991年エティエンヌ・ソゼは栽培から醸造までを一貫して行うドメーヌとしての看板をおろすことになります。

それは、ソゼ氏の娘が嫁いだジャン・マルク・ボワイヨに財産相続として畑を要求され、結果12haあった畑は9ha程度に減少したことが要因。

元々の顧客に対してのワインを賄うため、ブドウを買い付けてワインを製造するネゴシアンスタイルを選んだというわけです。

通常ならば、ワインをドメーヌ物とネゴシアン物に分け、ドメーヌ物の価値を高めるという手法が多いと思われますが、そのような事はせず自前のブドウでは生産量が足りない部分を仕入れたブドウで補うスタイルを選び、潔くドメーヌの看板を下ろしたことは、律儀な夫婦の人間性が感じられるエピソードです。

とは言え、日ごろから目の届く範囲にありブード氏の栽培理念に賛同し信頼のおける栽培農家によるブドウのみを仕入れており、その品質は落ちるどころかむしろ上昇しています。

 

以上がソゼの簡単な経緯です。

「脱帽し、ひざまづいて飲むべし」

文豪デュマはそう称えます。

今回紹介するモンラッシェは100%仕入れたブドウから造られるワインですが、ブート氏の理念を深く理解した農家の優れたブドウであり、ブート氏によって醸造される類い稀なエレガンスを持ったワインは、多くの人々を格別の味わいで魅了しているのです。

《ワイン名》 エティエンヌ・ソゼ モンラッシェ

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《価格》

10万~14万円

《ブドウ品種》シャルドネ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>ブルゴーニュ>ピュリニー・モンラッシェ>モンラッシェ
《生産者》  エティエンヌ・ソゼ

《特徴》

豊かさ・品格・美しさ・バランス
全てを持った
世界最高峰の白ワイン

このワインの特徴は、充実した果実味に非常に豊富で品格溢れるミネラル、洗練された美しい酸味に絶妙な樽感、深いコクなどの様々な成分が高次元で融合することでバランスの良い味わいを表現している点にあり、賞賛すべき要素の全てを兼ね備えた世界最高峰の白ワインと呼べるでしょう。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

至極のテロワール
世界で最も優れた白ワインを生む畑と呼ばれるモンラッシェには、気候や土壌など、シャルドネにとって最高のテロワール(ブドウを取り巻く自然環境の全て)が整っており、リッチでありながら繊細で硬質なミネラル感は気品に満ちたエレガンスを表現しつつ、柔らかな質感を持ち合わせた別格のワインが生まれます。

ビオディナミ農法
無農薬・有機肥料で天体の動きも考慮したビオディナミ農法の採用で、微生物の働きなどにより健全で成分豊かな土壌が育ち、その成分を吸い上げた複雑で洗練されたピュアなブドウが得られます。

絶妙な樽使い
樽の効かせ方が巧いと言われるソゼは、樽のニュアンスが反映されやすい新樽の使用比率は50%弱
若いうちは樽が前面に出る場合もありますが、熟成するほどワインに溶け込み、絶妙な複雑味を醸し出すようになります。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成が進むほど濃いゴールド、そして琥珀色へと近づいていきます。

【香り】
グレープフルーツやリンゴにアンズに蜂蜜などの爽やかかつ豊潤な香に、ナッツ類や樽に由来するバニラ、豊富なミネラルを予感させる金属や石灰のニュアンスも加わり、品格と優雅さを感じる香りが広がります。

熟成するほど円熟を思わせる、甘露で魅惑的なニュアンスが強まっていきます。

【味わい】
凝縮された果実味に強靭なミネラルと美しい酸味があり、品格とスケールを感じさせる同時に洗練されつくした繊細さ緻密さは、一切の雑味が無く抵抗なく舌の上を流れるようなエレガントさがあります。

そしていつまでも続くような余韻は至福のひとときを飲み手に与えます。

《飲む時の適正温度》

8℃14℃
冷やし気味にすれば酸味が際立ちエレガントさのある飲み口になります。

温度を上げるほどボリューム感ある風味の広がりを楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~25年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
良いヴィンテージのワインほど飲み頃になるのが遅く、長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど比較的早くから楽しめ、飲み頃の期間は短くなる傾向です。

一般的にブルゴーニュ白のヴィンテージチャートは以下の通り。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

1984年 1
1985年 3

1986年 3
1987年 3
1988年 3
1989年 5
1990年 4
1991年 2
1992年 4
1993年 2
1994年 
1995年 4
1996年 5
1997年 3
1998年 2
1999年 3
2000年 3
2001年 3
2002年 4
2003年 2
2004年 4
2005年 4
2006年 3
2007年 4
2008年 4
2009年 3
2010年 5
2011年 4
2012年 3
2013年 4
2014年 
2015年 3
2016年 4
2017年 5

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《適正グラス》

【ふくらみのあるシャルドネグラス】
少し温度を上げることで広がる風味を楽しめますから、香りが取りやすく温度も少しずつ上がるように設計された、ふくらみのあるグラスを選ぶことをおすすめします。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》

※スケールと気品に満ちた品質ですから、しっかり向き合ってワイン単体で楽しむというアプローチも良いでしょう。


ラムチョップをレモンバターソースで


地鶏のグリル

など、上質でコクのある味付けをした料理などと合わせることで、洗練された気品溢れる風味とコクの広がりある至極のマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

間違いなく世界でもトップクラスの格別な白ワインです。

生涯記憶に残るような別格の味わいは、特別な感謝を込めての贈り物や、大切な方と特別な時間を過ごすためのワインとして相応しいのではないでしょうか。

ワインに深い造詣のある方ほど、このワインのスケールを感じ取る事ができるのではないかと考えます。


《こんな場合には不適切!?》

不適切とは違ったアプローチですが、価格も品質も通常の白ワインの次元を超えていますから、状態の良いものを適切なタイミングで楽しみたいものです。

長期熟成させる場合適切な保存は必須と言えるでしょう。

 

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ
マイナスイメージを感じさせる口コミはありませんでした。

良い口コミ

「これはもうなんて表現すればいいんだ・・。とにかく旨すぎて身震いしてしまうぜ!!20年熟成の99は間違いなく俺史上過去最高だ。」


「17年の熟成を経たビッグヴィンテージ02です。ラフランスや蜜りんごの果実味に、ストーンを感じるミネラル感に豊かなコク、そして洗練された美しい酸。これらの要素が混然一体となり格別の味わいを表現し、時の経過を感じさせないピュアなフレッシュさを感じます。全く非の打ち所のないエレガンスの極みです。」


「果実に由来する甘露な味わいにアミノ酸の旨味。豊富なミネラルと完璧ともいえる程良い酸。そしていつまでも続くような余韻に体ごと包み込まれるようだ。11年熟成の08。ソゼには全くやられっぱなしだ(笑)。」


「なるほど、『脱帽し、膝まづいて飲むべし』とはよく言ったもんだんね。あまりの素晴らしさに、みんな黙ってしまうほどだしね(笑)。11年熟成の08は別格であり、これから先こんなワインに出会うことの方が困難だろう。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    83%
美味しい     10%
普通        7%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

このワインを口にする方は、やはり経験豊かで分析力にも優れたワインラバーの方々ばかりであり、そのような方々をかなりの高確率で感動させているという事で、言葉では全てを表現しつくせないようなワインの底知れぬパワーを感じました。

若い段階での口コミ量は少ないですが、評価も高く格別のようで、10年以上の熟成を経た多くの口コミからは、飲み手を黙らせてしまうほどの感動を与える傾向が感じられ、世界最高の白ワインにこのワインを選ぶ方がいてもおかしくないと感じる結果となりました。

 

以上です。

ソゼの類い稀な味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

味わいを言葉で表現するという事の難しさを改めて再確認する回となりました。

このクラスのワインの場合は毎回言葉のチョイスに苦労します。。。

しかし、言葉で全部伝わってしまったら面白くないと思う私もおりまして、実際口にする事でしか感じる事ができないのがワインの醍醐味とも言えるのではないでしょうか。

最上級の時間を過ごすための白ワインを選ぶ時、このワインを選択肢に入れておくことをおすすめしたいと思います。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなる事をお祈りしております。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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