チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ トスカーナ ロッソ

おすすめ【赤】ワイン

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日常をちょっと上品に彩るワンランク上の銘柄。

上級ブルネッロ ディ モンタルチーノの厳しい選果から漏れたブドウを使用され、ブルネッロの片鱗が感じられる銘柄です。

もちろんブルネッロのような奥深さはありませんが、同じ畑で育ったブドウにはカジュアルワインには無い品の良さや適度な深みもあり、価格も手軽さでも多くの方を満足させている事がわかりました。

トスカーナの良質サンジョベーゼを手頃に楽しむ時の候補にすべきコスパワインと言えるでしょう。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ トスカーナ ロッソ

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《価格》

2000円前後

《ブドウ品種》
サンジョベーゼ グロッソ主体(80%)
カベルネソーヴィニヨン
メルロー
シラー
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>トスカーナ州
《生産者》  チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ 

プロフィール
チャッチ ピッコロミニ ダラゴナはトスカーナ州のモンタルチーノの優れた中規模生産者。
始まりは20世紀前半のチャッチ家とピッコロミニ家の婚姻によるもので、ダラゴナは結婚した2人好きなスペインの街「アラゴナ」に由来しています。

アルベルト氏とエッダ夫人は結婚してワインを造ると決めていましたが、アルベルト氏は5年後に他界。
残されたエッダ夫人はワイン造りの知識も無かったため、それまで長年に渡り農夫として共に仕事をしていたジュゼッペ ビアンキーニ氏に相続。
なんと300haの荘園と65もの邸宅の全てを、親族でもないジュゼッペ氏に相続を終えたのは1985年のことでした。

その後、最新の設備の導入や、ブルネッロの最高峰の一つ「カーゼ バッセ」での経験があるロベルト チプレッソ氏を醸造責任者に迎えるなどで品質は向上します。
2004年にはそんなジュゼッペ ビアンキーニ氏も他界してしまいますが、ワイナリーを引き継いだのは息子で元プロ自転車の選手のパオロ ビアンキーニ氏でした。

2021年現在、醸造責任者を担うパオロ氏を中心にワイナリーを運営されていますが、今もなおチャッチ ピッコロミニ ダラゴナの名を変更しないのは、その心は創業者と父と共にあるという想いから。

そんなパオロ氏が手掛けるトップキュベであるブルネッロ ピアンロッソ リゼルヴァ 2010は、ワイン誌ジェームズサックリングで100点満点を獲得するなどして、ブルネッロの最高峰の一つとしての地位を確立。
今回紹介しているトスカーナ ロッソはブルネッロのサードラベルに位置付けられますが、その品質の高さで人気を集めています。

《味わいの特徴》

親しみやすくも
上品さや奥行きのある
バランス型

このワインの特徴は、フルーティーで軽快な親しみやすい味わいの中に、心地よい旨味や複雑な風味も加わることで品の良さや奥深さも適度に感じられるところ。味わい全体のバランスも良いミディアムボディで、良質なサンジョベーゼ グロッソ(ブルネッロ)が手軽に楽しめます。

【外観】
透明感のあるルビーレッド

【香り】
チェリーやラズベリーなど赤い果実の甘酸っぱさや、カシスやプルーンのフルーティな果実香に、バラやスミレの華やかさも感じられ、ハーブやスパイスに樽の香りもほのかに加わり上品な印象。

【味わい】
フルーティーで厚みのある果実味は、細かでほどよいタンニンと相まってミディアムボディの飲み口。キレイで中程度の酸は上品さがあり、果実、花、スパイス、樽、ミネラルなどの風味と、心地よい旨味を伴ったエレガントな余韻があります。

 

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
このワインに使用されるサンジョベーゼ グロッソ(ブルネッロ)は、フレッシュで軽快な味わいを生む傾向のサンジョベーゼと比較して、分厚い果皮がある事からタンニンも豊富。繊細さの中に強さを両立したワインを生みます。
また、20%多品種がブレンドされることで味わいに複雑さが生まれます。

優れた区画
トップキュベであるブルネッロ ディ モンタルチーノは法定基準の収量の3/4まで抑えることで、より優れたブドウだけを選別します。
このトスカーナロッソはその選別から漏れたブドウですが、それでもブルネッロと同じ畑の良質なブドウには変わりなく、そのようなブドウが生まれるテロワール(ブドウを取り巻く環境)の一例は以下の通り。

  • 昼の温暖な気候と豊富な日照でブドウが熟し、豊潤な果実味を生む。
  • 反対に夜の冷え込みで上質な酸をもたらす。
  • 重厚なワインを生むガレストロ(石や砂利を含む粘土質土壌)があり、特に鉄分とマグネシウムが豊富。

有機農法
農薬や化学肥料使用しない有機農法の実践で、土壌の天然酵母などの微生物の活動が活発化。
健全で成分豊かな土壌が育まれ、土地の個性を反映したピュアで滋味深いワインが生まれます。

大樽熟成
日常的に楽しめ、あらゆる料理に合わせられるワインを目指しています。
樽の風味が付きやすい新しい小樽ではなく、適度に反映される20年使用している大樽を使用することで、ブドウの繊細なニュアンスを隠さない程度の樽の風味が反映されます。

 

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば酸が際立ち軽快な飲み口に。
温度を上げるほど穏やかな印象で、甘味や複雑な風味の広がりが楽しめます

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~6年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、モンタルチーノのヴィンテージチャートも載せておきます。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2013年 5
2014年 3 
2015年 5 
2016年 5 WA87点
2017年 3
※ココだけトスカーナ全体の評価
WA=ワインアドフォケイト

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
心地よい香りと親しみやすい味わいを楽しむには、香りが取りやすく、甘味を感じやすいバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


パスタ全般

親しみやすいフルーティさの中に、適度な複雑性と奥行きが感じられるワインです
適度なコクを持った様々な料理に寄り添い、互いの味わいを引き立て合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

ネガティブな口コミ

悪くないけど、個人的にはもう少し果実味がほしいかな。

良い口コミ

これ旨い!高くないし日常消費に持って来い!♪

 
1000円台でこのレベルなら、多くの人に勧めるべき。4年熟成の2016はブルネッロを思わせる複雑な風味で、柔らかな質感があるミディアムボディ。このテイストが気に入れば、さらに深いブルネッロへと進んでみると良いでしょう


サンジョベーゼによくある締め付けるような酸もなく、華やかな香りと穏やかな味わいで、後口に感じる優しい甘味が心地よい。4年熟成の2011は手頃で親しみやすいけど品の良さがあり、とてもコスパ良いと思います♪


4年熟成の2016は中程度の果実味と柔らかなタンニンと酸があるミディアムボディで、塩っぽさや鉄分を感じるミネラル感にほんのりバニラやチョコの樽感も加わる。とてもバランス良くて余韻も長く、価格に比例しない奥行きや風格を感じるね。

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     3%
美味しい     43%
普通       54%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

コスパの良さで多くの方を満足させている事が印象的な銘柄でした。

2000円前後のワインという事で、スケール感や充実感はさほどありませんが、適度な深みやカジュアルワインには無い品の良さを感じる方が多い傾向。

軽すぎず重すぎないスルスル飲める系のミディアムボディで、大人っぽい落ち着きのあるブルネッロ ディ モンタルチーノの愛娘。
勝手ながらに、そんな可愛らしさを持ち合わせた銘柄だと感じる結果となりました。

まとめ

それでは最後に情報整理です。

チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ トスカーナ ロッソ

価格
2000前後


フルーティーで軽快な親しみやすい味わいの中に、心地よい旨味や複雑な風味も加わることで品の良さや奥深さも適度に感じられる。
味わい全体のバランスも良いミディアムボディで、良質なサンジョベーゼ グロッソ(ブルネッロ)が手軽に楽しめる。

飲み頃
ブドウ収穫年から3~6年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
参考までに、モンタルチーノのヴィンテージチャートも載せておきます。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2013年 5
2014年 3 
2015年 5 
2016年 5 WA87点
2017年 3
※ココだけトスカーナ全体の評価
WA=ワインアドフォケイト

口コミ
コスパの良さで多くの方を満足させている事が印象的。
2000円前後でスケール感や充実感はさほどないが、適度な深みやカジュアルワインには無い品の良さを感じる方が多い傾向。
軽すぎず重すぎないスルスル飲める系のミディアムボディで、大人っぽい落ち着きのあるブルネッロ ディ モンタルチーノの愛娘のような銘柄だと感じた。

以上です。

非常に現実的な価格帯で、日常をちょっと彩るステキなワインだと感じました。

ムッチリ系やガッチリ系が好みの方にはおすすめできませんが、ブルゴーニュのピノノワールやバローロやバルバレスコなど、出汁が効いたような上品な旨味を持ったエレガント系ワインを好む方におすすめできると感じました。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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