ドゥラモット ブリュット

実践編

 

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優れたヴィンテージにしか生産されず、2020年現在ドンペリ・エノテーク、クリュッグ・クロ・デュ・メニルに次いで高額取引(8万~)され、「幻のシャンパーニュ」とも呼ばれる【サロン】。

そんなサロンの姉妹メゾンであり、サロンが造られない年は全てそのブドウを引き受ける生産者

とてもバランスが良くシャンパーニュらしい上品さのある品質は、多くの飲み手を納得させています。

 

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さて、私は生産者も銘柄も数知れないシャンパーニュにおいて、多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミで高評価の銘柄はどれかという事を、信頼できる口コミが見られるVinicaを使ってリサーチしてみました。

その結果日本で購入可能で主要な約100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するドゥラモット ブリュットは、いくつかのラインアップを持つドゥラモットの中でも、比較的手頃な価格帯のシャンパーニュの中で目を引く存在だったというわけです。

サロンを思わせるほどのスケールはありませんが、上品かつバランスの良いシャンパーニュは多くの好感を集めており、あらゆる料理にも適応する自在性も魅力の一つだと感じるものでした。

それでは始めましょう。

《ワイン名》 ドゥラモット ブリュット

 

《価格》

4000~5000

《ブドウ品種》
シャルドネ
ピノ・ノワール
ムニエ
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  ドゥラモット

【ここで簡単にプロフィール

1760年、創業者フランソワ・ドゥラモットによって歴史がスタートしたシャンパーニュメーカー。

優れた年(100年の内に30数回)しか生産されない「幻のシャンパーニュ」とも呼ばれるサロンの姉妹メゾンとしても有名で、サロンが生産されない年はそのブドウのすべてがドゥラモットに使用される。

《味わいの特徴》

上品でエレガント
適度な深さも持ち合わせた
バランス型シャンパーニュ

このワインの特徴は、どの成分が際立つ事はありませんが、適度な果実感に美しい酸味、凛としたミネラル感やほんのりトースト香にほろ苦さも感じられる複雑性にあり、並のスパークリングワインとは一線を画す上品さや複雑性が感じられる、バランス型シャンパーニュと言えます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

3種のブドウ
シャルドネ50%
ピノノワール30%
ムニエ20%
以上の品種と使用比率で造られるシャンパーニュで、シャルドネは美しい酸や味わいに繊細さ、ピノ・ノワールは味わいに厚みやコク、ムニエは優しい果実味や華やかさを与え、それらが融合することで、バランスと複雑性を持った品質になります。

長期瓶内熟成
ノンヴィンテージのシャンパーニの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月ですが、その期間を大きく上回る30〜36ヶ月の長期熟成を経ており、旨味や奥深さを生みだす澱との接触期間を長くしています。
ただしどの生産者も規定よりも長く熟成期間を設けている場合がほとんどです。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
きめ細かで豊かな泡立ち

【香り】
青リンゴや柑橘類にラフランスの爽やかでフルーティな果実香が広がり、白い花の華やかさやほんのり蜜の甘やかさ、トーストの芳ばしいニュアンスもほのかに感じられます。

【味わい】
ボリューム感のある果実味は仄かな甘味を伴い適度なコクも感じられ、豊富
な泡と美しくキレの良い酸が味わいをまとめます。
少しの苦味を伴った後口は心地よく、果実やトーストの香りを伴ったエレガントな余韻が続きます。

《飲む時の適正温度》

℃~12℃
しっかり冷すと酸味や凛とした味わいが際立つことで、キレ味の良い爽快な飲み口が楽しめます。
少し温度を上げれば風味が広がり、果実感や複雑な風味の広がりある味わいが楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃は【購入後1年以内
買った時が飲み頃のシャンパーニュですから、購入後1年以内に飲んでしまった方が良いでしょう。
適切な保存で2年程度は楽しめますが、保存が悪かったり熟成させすぎると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになってしまいます。

※出荷された年を記載してあれば、そこから約2年程度が飲み頃とおおよその判断が付くので親切だと個人的には思うのですが、そうなってはいないようですね。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。


当たり年は【ありません
いくつかのヴィンテージのワインをブレンド(アッサンブラージュ)して造られるもので、年による品質の差は少ないという事です。
当たり年を意識するのは、単一年のブドウだけで造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合のみという事です。

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《適正グラス》

【フルート型グラス】
温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。(空気に触れる面積が少ないから。)

そしてシャンパーニュの華やかさは美しい泡立ちが見える事や、グラスの美しい外観によってもさらに引き立ちます。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


真鯛のカルパッチョ


地鶏のグリル

など、爽やかでほろ苦さも持ったドゥラモット ブリュットは食前酒にしても食欲を掻き立てますし、適度な強さの味わいの料理との相性が良いですが、豊富な泡と美しい酸は口の中をサッパリさせる効果もありますから、様々な料理にマッチする万能性があります。
また、皮目をパリッと焼いた地鶏や天ぷらなど【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュはよく合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「スッキリしてるからどんな料理にも合わせられるね。だだ少しだけアルコール感が馴染んでないというか、一体感が浅いように感じたんだよね。」


「また買う事は無いでしょう。抜栓直後はほんのり蜜のニュアンスがあり飲み心地も良かったのですが、徐々に酸が主張するようになり飲みにくい。そんなわけで5時間程度放置したわけですが、酸は落ち着きコクも出たのになぜか飲みにくい。なぜ!?理由がわからず腑に落ちない一本でした。」


「あれ?思ったよりも甘いな~。旨味やコクではなく甘味・・。個体差か?いまいち。」

良い口コミ

「豊かで細かな泡立ち。柑橘類に青リンゴのフレッシュさに、ピーチやラフランスのフルーティな果実香が広がり、トースト香も感じられる。フレッシュでほんのり甘味を持った飲み口は力強さがあり、適度で美しい酸がバランスを取り、心地よいほろ苦さも加わった長い余韻が訪れる。良いと思います。」


「青リンゴのニュアンスに、石灰を思わせるミネラル感、ほのかに感じるトースト香はシャンパーニュなんだって思わせてくれます。果実のボリューム感も適度でキレも良いですから、和食にだって合わせやすいですねっ🎵」


「奥深さや複雑性は程々で驚くような感動は無いが、シャンパーニュらしい上品さが感じられる。泡は細かく柑橘系のフレッシュさに蜜の香りも加わり、香り同様スッキリとしつつほんのり甘味の感じられる味わい。中々いいと思うよ。」


「クリーミーな舌触りでふくよかな飲み口、ほろ苦さの伴った後口があります。4000円台でこの味わいなら文句ありませんよ。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    3%
美味しい    41%
普通      53%

良くない     3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

比較的手頃なシャンパーニュという事で、感動するような方は極少数。

個体差が原因にもあるかもしれませんが、良くないと感じる方も極少数。

一番多かったのは、スケールを感じるほどではないけど、適度な果実感やコクに複雑性があり、キレイな酸がまとめるバランスの良い品質に、普通評価あるいは価格以上の品質に好感を覚える方々でした。

上品なシャンパーニュらしさの感じられる品質は一定の満足感を得ており、甘すぎず辛すぎず、重すぎず軽すぎず、上級すぎずカジュアルすぎないバランス感覚を持った銘柄だと感じる結果となりました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

ドゥラモット ブリュット

価格
4000~5000円


上品でエレガント、適度な深さも持ち合わせたバランス型シャンパーニュ。

飲み頃と当たり年
飲み頃は購入後1年以内
当たり年の概念は無い。


口コミ
スケールを感じるほどではないけど、適度な果実感やコクに複雑性があり、キレイな酸がまとめるバランスの良い品質に、普通評価あるいは価格以上の品質に好感を覚える方が多い。

という事でした。
サロンと同じブドウを使用し、そして同じ醸造チームが手掛けるというのがドゥラモットの宣伝文句のようですね。
宣伝文句はさておいても、実際に飲まれた方も評価は高いという事で、試してみるだけの価値を十分に持ったバランス型シャンパーニュだと思います。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

 

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