モリーゼを代表する生産者の超ハイコスパワイン。
マイナー産地モリーゼ州のサンジョベーゼは、軽やかでスッキリしたトスカーナサンジョベーゼとは違い豊潤でフルーティー。
濃いめの味わいながら酸やタンニンが引き締めるバランスの良さもあり、価格以上の味わいだと多くの方々を満足させています。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ディ マーヨ ノランテ サンジョベーゼ テッレ デリ オシ
《価格》
【1400前後】
《ブドウ品種》サンジョベーゼ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや辛口
《産地》 イタリア>モリーゼ州
《生産者》 ディ マーヨ ノランテ
ディ マーヨ ノランテはモリーゼ州を代表する生産者。
1800年代からブドウ栽培を営む家系で、フィロキセラの影響でワイン造りから離れた時期もありましたが1960年に復活し、モリーゼで最も重要な生産者として知られるようになりました。
イタリアを代表するガイドブック「ガンベロロッソ」では、最高賞トレビッキエリを毎年のように獲得しており、モリーゼ州のワイナリーとしては唯一10回以上のトレビッキエリを獲得しています。
《味わいの特徴》
濃厚かつスムース
モリーゼのハイコスパワイン
【外観】
ガーネットを帯びたルビーレッド
【香り】
プルーンやカシスなど円熟した果実の香りに、スミレの華やかさやブラックペッパーなどのスパイスのニュアンスも加わります。
【味わい】
凝縮感のある果実味は少しの甘味がある豊潤な飲み口。豊富でシルキーなタンニンや中程度の酸が、果実味の豊潤さを引き締めるバランスの良さもあり、濃厚ながら軽快な飲み心地です。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■目指す品質■
オーナーのアレッシオは、リッチでも決して重苦しくなく料理にも合わせやすいワインを目指しています。
■温暖な気候■
イタリア南部の温暖な産地でブドウはよく熟すため、豊潤な果実味主体のワインになります。
トスカーナのサンジョベーゼのようなキレの良い酸ではなく、比較的穏やかな酸と豊富でシルキーなタンニンを持ったワインが生まれます。
■有機農法■
農薬や化学肥料は一切使用しない農法を実践しています。
土地の天然酵母など様々な生物の営みが反映された土壌は、健全で成分豊かな状態になり、そのエキスを吸い上げたピュアなブドウが育ちます。
■樽熟成■
発酵を終えたワインは古い大樽で3ヶ月間熟成されます。
樽の風味が反映しやすいのは、新樽>古樽、小樽>大樽で、主張しすぎない程度の樽のニュアンスが感じられます。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度にすれば引き締まった印象になり、軽快な飲み口になります。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実や樽の風味の広がりある味わいを楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【中庸から大ぶりのグラス】
香りが取りやすく温度が上がりやすい大ぶりグラスを選ぶと良いでしょう。
やや低めの温度で軽快さを楽しむ場合は、温度も上がりにくい中庸なグラスにしても良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ポークグリル
ラザニア
など、少々コクの強めの食材、あるいは味付けの施された料理との相性が良く、厚みのあるワインと料理の味わいが互いを引き立て合います。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
松茸には合わないかな。。香りも味わいもワインが負けますね。
【良い口コミ】
1500円としての出来栄えは秀逸で何度も購入してる。豊潤な果実味と豊富でシルキーなタンニンのあるミディアムボディーの飲み口で、心地よい余韻が長く続きます。
温暖な南の産地らしい熟した果実味ですが、クドい甘味も無いので飲みやすい。価格的には素晴らしいでしょう。
イタリア1000円台のトップかも!!トマトソース系料理によく合い、3000円くらいしても私は買いたい。
サンジョベーゼだからキャンティみたいに酸が強めかと思いましたが、とてもマイルドで飲みやすかったです♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 7%
美味しい 25%
普通 68%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
コスパの良さを褒めるコメントが非常に多い印象的な銘柄でした。
1000円台の手軽なワインで奥深さや複雑さはそれほどありませんが、適度な飲み応えとスルスル飲めるような優しさを両立していることが伝わる口コミの数々。
価格を考慮すればイタリアでも指折りの満足感を与えている印象です。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ディ マーヨ ノランテ サンジョベーゼ テッレ デリ オシは
【価格】
1400前後
【味】
凝縮感のある果実味は少しの甘味がある豊潤な飲み口。
豊富でシルキーなタンニンや中程度の酸が、果実味の豊潤さを引き締めるバランスの良さもあり、濃厚ながら軽快な飲み心地。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
1000円台の手軽なワインで奥深さや複雑さはそれほど無いが、適度な飲み応えとスルスル飲めるような優しさを両立していることが伝わる口コミの数々。
価格を考慮すればイタリアでも指折りの満足感を与えている印象。
以上です。
イタリアには1000円台でもとても満足度の高い銘柄が多い印象。
などがその代表格と感じていますが、今回紹介したディ マーヨ ノランテもそれらに匹敵するのでは?と感じています。
日常消費用に、あるいはお店のグラスワインの候補に、ちょっとマイナーなモリーゼ州のワインがあっても面白いですね♪
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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