シャトー ランシュ バージュ

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世界の有名ワイン

メドック格付け第5級にありながら、その実力は2級に匹敵すると言われ、実際価格も同格あるいはそれ以上で取引されるワインの紹介です。

砂利質に恵まれた土壌では、砂利質土壌に最も適するとされるカベルネソーヴィニヨンが栽培され、その良質なブドウを使用したワインは濃厚で品格ある味わい。
常に人気の高い実力派シャトーと言えます。

今回はそんなシャトー・ランシュ・バージュの
・価格
・味わい
・当たり年と飲み頃
・口コミ
について解説していきましょう。

あなたのワイン選びの一助になれば嬉しく思います。

《ワイン名》
シャトー
ランシュ バージュ

2010
ビッグヴィンテージ
パーカー96点
21780円税込・送料無料

《価格》

【およそ150005万円】
※ヴィンテージによって価格は変動します。

《ブドウ品種》
カベルネソーヴィニヨン主体
メルロー少し
カベルネフラン微量
プティヴェルト微量
※ヴィンテージによって使用比率は変動します。

《ボディ》フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>ボルドー>メドック>ポイヤック
《生産者》シャトー・ランシュ・バージュ

《特徴》
力強い果実味と豊富なタンニン
品格ある味わい

ランシュ・バージュの特徴的なところは、カベルネソーヴィニヨンらしい豊かな果実味と豊富なタンニンと酸味にあり、それらの要素が高次元で融合していることです。

メドック格付け第1級の5大シャトーの内、3つがポイヤック村に属していますが、ランシュバージュはその3つ(ムートン、ラフィット、ラトゥール)の全てに隣接する「バージュの丘」と呼ばれる最高の立地条件に畑を所有している事が、良いブドウを収穫できる理由と言えます。

そんなカベルネを主体に造られるワインは、タンニン豊富で厚みがあり力強い味わいで、

「貧者のムートン・ロスチャイルド」

と評されてもいます。

貧者と言うのもどうかと思いますが、ムートンのようなスケールの大きな味わいを手頃な価格で飲めるワインということです。

長期熟成にも向き、熟成させるほど力強い味わいというよりは、タンニンや酸味が溶け込み穏やかでなめらかになったエレガントな品質にもなります。

本格派ボルドーを体感してみたい方、特別な日に飲むワイン、贈り物で使いたい方におすすめしたい実力派ボルドーです。

 

【外観】
若いうちは深い赤紫色
熟成が進むほどレンガ色に近づきます。

【香り】
若いうちはベリー系果実やチェリーに、杉・インク・バニラなどのニュアンスが加わります。
熟成が進むほど果実香は落ち着きある甘やかさが現れ、革製品や土、煙草といった熟成香も加わります。

【味わい】
若いうちはベリー系果実やカシスなどの豊かでフレッシュな果実の風味が感じられ、豊富なタンニンは骨格を形成し、酸味が味わいを引き締めます。
熟成が進むほど果実味は円熟味を増し甘やかさがあり、タンニンなどの成分が溶け込みしなやかになった質感と共に、エレガンスを感じさせる品質に成長していきます。

熟成度合いによっても香り・味わいは変わるため、平均的な風味の指標にしてもらえると良いでしょう。

《飲む時の適正温度》

16℃18℃
その豊かで洗練された香りと味わいを感じるには、このくらいの温度帯が最も広がりある風味を楽しめるでしょう。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《当たり年と飲み頃》

飲み頃はブドウ収穫年から
【およそ5年~50年】
良いヴィンテージのワインほど、飲み頃になるのが遅く長期熟成にも向きます。
難しいヴィンテージほど、比較的早くから楽しめ飲み頃の期間は短くなります。

※ヴィンテージによって飲み頃にも差がありますから、ヴィンテージチャートも貼っておきましょう。
第36回【ワインの産地別ヴィンテージチャート】
一般的にメドックの当たり年は、
1953・1959・1961・1982・1990・1995・2000・2005・2009・2010・2015
が特に良かったとされています。

パーカーポイントが特に高かった年
1989 99点

ランシュ・バージュ[1989]
1990 95点
2000 95点
2009 98点
ランシュ・バージュ 2009 
2010 96点

パーカーポイントが低かった年
1983 86点
1994 88点
1997 86点
1998 87点
2001 88点
2002 88点
2004 88点
2007 88点
2012 88点
2013 87点
※ワイン全体から見れば低い点ではありませんが、飲み頃を過ぎている可能性もありますから注意が必要です。
※1982以降でここに載っていないヴィンテージは90~94点の傑出した品質です。

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【チューリップ型ボルドーグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計されたボルドーグラスを選ぶことで、バランス良く味わいを感じ取れる事でしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


和牛ステーキを赤ワインソースで


クリーム系パスタにトリュフを乗せて

など、上質な素材などを使用しコクの深い味わいの料理と合わせる事で、奥深く複雑な風味の広がりを体感できる、上質なマリアージュを楽しめるでしょう。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

 


《こんな場合におすすめ》

ボルドーの有力ワインで、知名度もそこそこで品質も高いワインでもあります。
大切な方への贈り物にしても、上質で品格ある味わいのランシュバージュならば喜んでもらえるでしょう。
特にワインが好きな方でしたら、5大シャトーのような有名どころではないが、5級でありながら2級に匹敵するという絶妙な選択が、興味をそそられ喜んでもらえる可能性も大いにありそうです。

また上質な味わいを持つランシュバージュは、結婚記念日や誕生日、あるいは還暦祝いなど特別な日に飲むワインにも良いですね。
きっとその味わいも加わって素敵なひとときを過ごせるでしょう。

 


《こんな場合には不適切!?》

とても上質で品格あるワインですから、軽率な飲み方はやめましょう。
なんでもない日にワインの味がよくわからない人達との宴会で、分厚いグラスでランシュバージュを飲んでしまったら残念です。
そんな事をする人はこの記事を読む方にはいらっしゃらないでしょうが。

それから、淡い味わいの料理に合わせるのも料理の味わいが感じにくくなりますからやめた方が良いですね。
白身の刺身や天ぷらに合わせると、ワインの味わいばかりが強調されるでしょう。

大切な場面で、上質なコクの深い料理と共に楽しんでいただけたらいいですね。

《飲んだ人の口コミ》
2018年~19年に飲んだ人の口コミです。

良い口コミ

「5級の中でもやはりランシュバージュは別格だ。熟した果実香にインク・レザー・腐葉土といった熟成香に満たされ、複雑で奥深い味わいでなめらかな質感でエレガンスを感じる。1998は素晴らしい出来だ。」


「2013はヴィンテージチャート上あまり良くないので、早飲みがいいかな?と思って開けちゃいました。熟成感こそありませんが、しっかりとした果実味で十分に楽しめるワインでした。」


「2014という事で若すぎるかな?と、思いましたが、硬い印象もなくスッと口に流れる感じ。果実味が強調されるわけでもなく昔ながらのボルドーなところがまた良い。ランシュバージュさすがです。」


「なんという贅沢。ランシュ・バージュ1990と1989の飲み比べだ。1990は素晴らしい品質。そして1989はさらに凄い。ランシュバージュがこれほどとは驚きの体験だったね。」

悪い口コミ

「1959という事で60年近く適切に熟成させたものです。色はキレイ。味わいはフラット・・奥深さない・・。時間経過してもう一度・・。フラット・・・。面白くないワインでした。」


「記念日にランシュバージュ2011。3時間前に抜栓しましたがまだ硬さがあります。デキャンタージュで少し開きましていい香りがします。悪くないですがもう少し複雑味が欲しいかな。」


「室温で3年熟成させたがまだ硬いのである。2011。悪いわけではないのでゆっくり楽しもう。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると

感動的!!    23%
美味しい     67%
普通        7%
良くない      3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

若くて硬いという口コミは少々見られましたが、かと言って悪いワインとは言っておらず、適切な熟成を経たワインはおおよそ好印象で、30年くらいの古酒を飲まれた方は感動している方が多かったですね。

という事で、若くてもボルドーらしくしっかりとした品質が楽しめ、熟成させればより奥深く複雑で官能的なワインに成長していく傾向なのだという事が伝わってきました。

 

以上です。

ランシュ・バージュの力強い味わいが想像できましたでしょうか。

熟成によってエレガントさが現れた品質は完全に5級のレベルを超えています。

このようなワインは非常に興味深く、5大シャトーのような知名度が無いところがまたマニアック心をくすぐりますね(笑)

知れば知るほどこの世界は深いですね。

あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。

 

 

【シャトー・ランシュ・バージュの最安値の価格帯

シャトー ランシュ・バージュ 2012
14697円税込・送料別
平均的な年でランシュバージュにしては評価の低いPP88点です。
早めに飲んでも良いでしょう。
飲み頃は2030までとされています。

 

加藤敦志

投稿者: 加藤敦志

加藤敦志と申します 名古屋のふぐ・季節料理を扱う楽楽楽(さんらく)八事店の店長で ソムリエやらせてもらっています。 あなたに役立つワインの知識・おすすめワイン・ワイン関連商品などいっぱい紹介します!! さらにくわしいプロフィールはhttps://wine-no-susume.com/profile/です

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