エルカビオテンプラニーリョロブレの価格と味は？当たり年や飲み頃や口コミなど、ソムリエが詳しく解説

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濃厚で親しみやすいラマンチャのコスパ赤ワイン。

パーカーの高評価や神の雫掲載されている事もさることながら、一般消費者の口コミ内容からも満足度の高さが窺い知れました。

リオハやリベラデルドゥエロのテンプラニーリョとは一味違った味わいで人気を集めるコスパワインです。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》エルカビオテンプラニーリョロブレ
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《ワイン名》エルカビオテンプラニーリョロブレ

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《価格》

【2000前後】

《ブドウ品種》テンプラニーリョ（センシベル）
《ボディ》　　ミディアム～フルボディ
《甘辛》　　　辛口
《産地》　　　スペイン＞ラマンチャ
《生産者》　　ボデガスマスケヴィノス

【プロフィール】
ボデガスマスケヴィノスはラマンチャで注目すべき優良ワイナリーのひとつです。

ドイツ人女性醸造家であるアレハンドラ氏は世界各地でワイン造りの修行後、スペインで醸造家のゴンサロとマイに出会い、3人でワインコンサルタントとして活躍。
そして自分たちのワインを造るという夢を叶えるべく、1998年にゴンサロの故郷であるラマンチャでワイナリーを設立しました。

そうして始まったマスケヴィノスのワインは世界的にも高い評価を獲得。

今回紹介しているエルカビオはワイナリーを代表する人気銘柄で、その評価実績の一例は以下の通りです。
・パーカーポイント90点前後の高評価を毎年のように獲得。
・パーカーが選ぶスペインのトップバリューワイン１００に選出。
・ワイン誌リアルワインガイドで安旨大賞。

《味わいの特徴》

飲み応えがありつつ
まろやかで親しみやすい

【外観】
深みのある赤紫色

【香り】
カシス、ブルーベリー、ブラックチェリーといった熟した果実の豊潤さに、樽に由来するバニラやチョコレートの風味も加わり、ふくよかな香りが広がります。

【味わい】
熟したブドウに由来する濃厚で円熟した果実味は、豊富でシルキーなタンニンと穏やかな酸と相まって、飲み応えがありつつマイルドで親しみやすい飲み口。豊潤な果実や樽の風味を残した余韻が続きます。

それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

■品種の個性■
このワインに100％使用されるテンプラニーリョ（この地域ではセンシベルと呼ばれます）はスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味を持ち酸も豊富。（下記の気候条件もあり平均的なテンプラニーリョよりも酸は穏やかです。）
タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
熟成にも向いており、葉巻や革製品などのニュアンスが加わり深い味わいになります。

■気候条件■
乾燥し年間降水量も300～500ミリ程度（500～800ミリが適正）で、豊富な日照が得られるラマンチャ。
豊富な日照でブドウは完熟し雨が少ない事で凝縮感が高まるため、パワフルな果実味があり酸は穏やかなワインを生む傾向があります。

■新樽で熟成■
熟成は新樽100％で行われています。
古樽よりも樽のニュアンスが反映されやすいのが新樽で、バニラ、チョコレート、スパイスなどの樽の風味がしっかり反映されますが、ブドウのパワフルな風味とのバランスが保たれています。