【出産祝い】【結婚祝い】あるいはその【内祝い】にピンポイントで活躍できるワイン。
アルザスのシンボル「コウノトリ」のポップなデザインは可愛らしく、スペシャルデリバリー(特別な配達)は赤ちゃんに限らず幸運を運ぶ意味合いが込められています。
信頼できるワイン口コミサイトvinicaでの口コミ量は少なめで、味わいへの満足度という意味では平均的な印象でしたが、赤ちゃんや幸運を運ぶ思いを込めてこのワインを選ぶのは素敵だと思い、紹介させていただくことにしました。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》フレデリック マロ スペシャルデリバリー
《価格》
【2800円前後】
《ブドウ品種》リースリング
《ボディ》 ミディアムボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 フランス>アルザス地方
《生産者》 フレデリック マロ
フレデリック マロは、アルザスで5世代にわたってワインを造る歴史ある生産者。2020年現在当主であるドミニク マロ氏は、アルザスのシンボルである「コウノトリ」に、赤ちゃんだけでなく美味しいアルザスのワインを運んでほしいという思いで、このブランドを作成。可愛らしいコウノトリのエチケットは、マロ氏の姉のデザインです。
というのも、マロ家は1983年に設立された「コウノトリ導入センター」の運営者。「3つがい」だけとなってしまったコウノトリを、センターで何百にも増やした実績がある「真のコウノトリ愛護家」なのです。そんなフレデリック マロのワインは、フランスの3ッ星レストランを始め、数多くのレストランで採用される実績も持っており、品質においても信頼がおける生産者です。
《味わいの特徴》
辛口リースリングらしい
華やかさ爽やかさ
適度なコクを持つ
このワインは、フローラルで爽やかな香り。フレッシュでフルーティーな果実味を、キレイな酸が引き締めるリースリングらしさが感じられる味わいで、豊富なミネラル分や適度なコクは味わいに奥行きも与えています。
そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■リースリングの個性■
辛口に仕上げられた場合、青リンゴや白い花のような爽やかでフローラルな香り。フルーティーな果実味をキレの良い酸味が引き締める味わい傾向になるのがリースリングの特徴です。
■ビオロジック農法■
農薬や化学肥料を使用しないビオディナミ農法を実践。土地の天然酵母など様々な生き物の働きが加わった、健全で成分豊かな土壌が育まれ、その成分を吸い上げたブドウは、豊かな成分を持ち雑味の無いピュアなワインを生みます。
■土壌の特徴■
粘土石灰質を含む土壌は、石灰質に由来する豊富なミネラル分を持っており。鉱物的な凛としたミネラル感は、味わいに気品や奥行きを与えてくれます。
【外観】
グリーンがかった淡いレモンゴールド
【香り】
青リンゴや柑橘類を思わせる果実香に、白い花のフローラルなニュアンスもハッキリと感じられ、リースリング特有のぺトロール香(石油香)は控えめです。
【味わい】
甘味は控えめのピュアな果実味は適度なボリューム感。シャープな酸味が味わいを引き締めドライな飲み口を表現し、凛とした鉱物的なミネラル感は味わいに幅を与えます。後口にほんのり苦味をアクセントに残しつつ、軽やかな余韻が心地よく続きます。
《飲む時の適正温度》
【6℃~12℃】
よく冷やせば酸やミネラルが際立ち引き締まった印象になり、爽やかで軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど酸は穏やかな印象になりますが、果実味などの風味が広がり、広がりあるフルーティーな味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃と当たり年》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~8年
※一般的傾向から推測
【当たり年】
アルザスのヴィンテージチャート以下の通りです。
※あくまで一般的傾向です。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5
《適正グラス》
【小ぶりのグラス】
【ふくらみのあるシャルドネグラス】
冷やし気味にして軽快さを楽しむ場合、温度も上がりにくい小ぶりのグラスを選ぶと良いでしょう。
少し温度を上げて広がる風味や味わいを楽しむ場合は、香が取りやすく温度も上昇しやすいシャルドネグラスを選ぶと良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
真鯛のカルパッチョ
地鶏のタタキをレモンと塩で
スッキリしていてコクもあるバランス型辛口白ワインで、ミネラル豊富な魚介類や鶏肉や豚肉など、適度なコクのある素材を使用した料理との相性が良いでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【悪い口コミ】
3年熟成の2014は甘くないリースリングってことでおすすめされた。たしかに辛口ではあるけど、辛口の白ワインなら他の品種でもっと良いのがたくさんあるかなって思ってしまった。私にはリースリングが合わないのか、なかなか良いのに出会えません。このワインも悪い訳ではないんですけどね。
【良い口コミ】
4年熟成の2010はミネラリー。ドライでスッキリした味わいだけど複雑さもあります♪
エチケットデザインはふざけてる印象だが、味わいはなかなか良いじゃないか。4年熟成の2016。
ぺトロール香(石油香)が強すぎないところがいいですね♪5年熟成の2014は、リンゴや柑橘類の優しい香りに、わずかなペト香。甘さはほとんど感じられず、引き締める酸と凛としたミネラルが心地よいので料理にスッゴイ合う。これは大好物の部類だ♪♪
アルザスリースリング好きの私にとっては期待を超える満足度。3年熟成の2016は青リンゴ主体に柑橘類が加わった香りで、ぺトロール香(石油香)は弱い。切れ味の良い酸は爽やかな飲み口ですが、ミネラルやスパイスも感じられるので複雑さも感じられる。余韻だってちゃんとありましたよ!!
という皆様の声でした。
その他にもいくつかの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 4%
美味しい 20%
普通 76%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
口コミが少なく比較的手軽なワインで、特筆するような奥深さは無く感動される方は極少数。否定的なコメントも少なく、バランスの良いドライな飲み口にそこそこの好感を持った方が多い傾向。私自身も経験済みで、リースリングらしいフローラルで軽快な飲み口に好感を持ったことを覚えています。
個人的には繰り返し何度も購入しようとまでは思いませんでしたが、ポップなデザインの「コウノトリ」は、結婚祝いや出産祝い、あるいはその内祝いなどにピッタリ。味わいへの満足度は正直平均的かな?という印象ですが、「コウノトリ」が「スペシャルデリバリー」(特別な配達)をするという意味合いこそが、他のワインには無い特別な魅力だと感じました。
ちなみに私の義理の姉夫婦は、なかなか子宝に恵まれませんでしたが、この願いを込めてこの「コウノトリ」を贈ったところ、めでたく可愛い娘さんを授かることができました!!プレゼント後10年くらい後に。。。(笑)
まとめ
それでは最後に情報整理です。
フレデリック マロ スペシャルデリバリーは
【価格】
2800円前後
【味】
白い花や青リンゴのフローラルで爽やかな香り。フレッシュでフルーティーな果実味を、キレイな酸が引き締めるリースリングらしさが感じられる味わいで、豊富なミネラル分や適度なコクは味わいに奥行きも与えている。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から3~8年
※一般的傾向から推測
【当たり年】
アルザスのヴィンテージチャート以下の通り。
※あくまで一般的傾向。
5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年
2012年 3
2013年 3
2014年 3
2015年 3
2016年 4
2017年 5
【口コミ】
口コミが少なく比較的手軽なワインで、特筆するような奥深さは無く、感動される方は極少数。否定的なコメントも少なく、バランスの良いドライな飲み口にそこそこの好感を持った方が多い傾向。
「幸せはなるものではなく、感じるものだ!!そもそも幸運は自分でつかみ取れよ!!」
と、激怒される長渕剛的思想をお持ちの方には向いていません。。。。
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