ドン ペリニヨン P2

実践編

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Plénitudes(プレニチュード)=熟成のピーク

ドンペリニョンには熟成のピークが3度訪れる事はご存知でしょうか。

今回紹介するのは2度目のピークを迎えたドンペリです。

かなり高額シャンパーニュの部類に入りますが、分析能力に長けた皆様を納得させる品質は知るだけの価値があり、特別感溢れる場面にこそ相応しい秀逸なシャンパーニュであると感じています。

それでは始めましょう。

《ワイン名》 ドン ペリニヨン P2

さて、冒頭でお話した3度の熟成ピーク。
その答えは8年目、16年目、25年目ですが、熟成期間も違う事でそれぞれ違った名、そして価格で販売されます。

8年物=通常のドンペリ
16年物=ドンペリP2(2002からPlénitudes2)
25年物=ドンペリニヨン P3

という事で、今回はP2の解説記事というわけですが、他のラインナップも気になる方は最後でも解説しています。

ちなみに、8年物のドンペリを適切に8年熟成させても、P2の味わいと同じにはなりません。
上記の熟成期間は澱と共に熟成させた期間を表しており、澱を除いてからの熟成とは効果が違うというわけです。
もしその2つを飲み比べたら、通常のドンペリの方が円熟した果実感や蜜の甘やかさが強く、P2は若々しさを保ち、ポテンシャルを感じさせる味わいと感じるでしょう。

《価格》

【およそ40000~70000円

《ブドウ品種》
シャルドネ
ピノ・ノワール
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  モエ・エ・シャンドン社

【ここで簡単にプロフィール

ドンペリの名の由来は、オーヴィレール大修道院の修道士ドン・ピエール・ペリニョン。
最高のシャンパーニュを生むことに生涯を掛けた人物で、1715年に生涯を終えるまでに、
・黒ブドウから白ワインを生みだす技術。
・ピノノワールとシャルドネをアッサンブラージュ(ブレンド)させる手法。
・瓶内二次発酵。
・ガラス製ボトルにコルク栓。
などを誕生させ、現在のシャンパーニュ造りの礎を築いた。
そんなドン・ピエール・ペリニョン亡き後、オーヴィレール修道院とブドウ畑を引き継いだのがモエ・エ・シャンドン社。
1936年からリリースすることとなった最上級のシャンパーニュに、「ドン・ぺリニョン」の名を入れたという経緯で、現在も最高のシャンパーニュを造る意志を受け継ぎ、最高峰の知名度と品質を守り続けている。

《味わいの特徴》

溢れる芳香性
緊張感と包容力
熟成で魅惑的品質に

このワインの特徴は、様々な果実やナッツ類やトーストにスモーキーさなどの溢れんばかりの芳香性が感じられ、凛としたミネラルや美しい酸は緊張感を覚えるような気品があると同時に、充実した果実感や旨味に複雑な風味は包容力も合わせ持った品質にあります。
熟成が進むほど成分は溶け合い、緊張感も徐々に解きほぐされたような円熟味や、上質な甘やかさを伴った複雑な風味も広がる魅惑的品質へと成長していきます。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

優れた年の優れたブドウ
P2に限らずドンぺりは全てですが、気候条件などに恵まれ優れたブドウが収穫された年だけ生産されます。
洗練された充実感溢れるブドウは熟成能力も十分で、出荷後は熟成を経る事で円熟した果実味やトーストに蜜などの複雑なニュアンスも強まっていきます。

長期瓶内熟成
通常のドンペリの8年の倍、16年の瓶内熟成期間を設けたシャンパーニュです。
因みにノンヴィンテージのシャンパーニュの瓶内熟成の規定は最低15ヶ月で、ヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)で36ヶ月である事からも、その長さは圧倒的と言えます。
これは旨味や奥深さを生む澱との接触期間を長くする狙いがありあり、規定よりも遥かに長い熟成を経る事で類い稀な味わい深さが生まれます。

 

【外観】
輝くレモンゴールド
熟成させるほど深いゴールドそして琥珀色変化していきます。
クリーミーで豊かな泡立ち。

【香り】
柑橘類や白桃のフレッシュな果実香に白い花の華やかさ、上質な蜜の甘さにナッツ類やブリオッシュの芳ばしいニュアンスが優雅に広がります
熟成するほど熟した果実やドライフルーツ円熟した香りに、ブリオッシュのような甘く芳ばしい魅惑的芳香性が現れます。

【味わい】
微細な泡はシルキーな口当たりで、充実感のある果実味がトーストやナッツの風味と共に広がり、塩気を感じる凛としたミネラルは緊張感のある気品と共に奥深いコクを感じさせ、美しい酸は味わいをまとめます。
熟成させるほど成分は溶け合う事で円熟味が増し、熟した果実感やブリオッシュやカラメルの甘く芳ばしいニュアンスも強まり、類い稀な妖艶さを持った品質へ成長していきます。

《飲む時の適正温度》

℃~14℃
よく冷やせば酸味や凛としたミネラル感が際立ち、上品さや気品に満ちたスレンダーな美しさが感じられます。
温度を上げるほど充実した果実感やトーストなど複雑な風味が広がり、芳醇で優雅な味わいを楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃はブドウ収穫年から約18~40年
出荷直後の18年程度の熟成物はポテンシャルは感じるものの、まだ熟成感はそこまで出ておらず、若々しい気品に満ちた品質。
熟成が進むほど円熟した果実感や、トーストや蜜のニュアンスも強まった魅惑的品質へと成長していきます。

【当たり年】
そもそもブドウの質が高かった年しか生産されません
まだ歴史の浅い銘柄で、2020年現在では以下のヴィンテージが発売されています。

1998
1999
2000
2002

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【ふくらみのあるフルート型グラス】
美しいグラスのフォルムに加え優美な泡立ちを見れます。
また空気に触れる面積も小さいため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。
そして類い稀な芳香性を楽しむには、細身のフルートグラスより膨らみのあるフルートグラスがより最適ですし、あえてブルゴーニュグラスを選んでも優雅な風味は高まるでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


天ぷら各種をレモンと塩で


アワビバター

など、洗練された充実感や奥深さを持ったP2には、特に上質で適度な強さの味わいを持った料理が合いますが、爽快な発泡性と美しい酸は口の中をスッキリさせる効果もあるため、強い味わいの料理にも適応する力があります。
また、揚げたての天ぷらなどのように【パリッ】【サクッ】とした食感の料理には【シュワツ】としたシャンパーニュは相性が良いですね。
とは言え、このクラスのシャンパーニュですと、しっかり向かって単体で楽しむというアプローチも素晴らしいですね。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「18年目の02はまだ熟成が浅いかな。すぐ飲むならボランジェの方が好みだね。」

良い口コミ

「19年熟成の2000は深い黄金色で勢いのあるクリーミーな泡立ち。香りの広がりには驚きました。リンゴにナッツそしてブリオッシュの甘く芳ばしい香りに満たされ、味わいは香りと反転してエレガントでスッキリした印象。ほんのり甘味のある味わいを適度な酸がまとめ、時間が経つほど蜜やブリオッシュの風味が広がりだします。素晴らしいシャンパーニュを飲めたことに感謝。」

「おいおい・・そんなにもかよってくらいの芳香性だ。17年熟成の02は俺の心を一瞬でさらってしまう美魔女のようだったなぁ~。(笑)」


「19年熟成の2000という事で、P2としては若いと言えますね。とは言え若々しくも熟成したドンペリ特有のブリオッシュの風味も広がりだし、十分に楽しめた。玄人向けの品質と言うか、品質を見極める力がある方にはこの素晴らしさがわかるでしょうね。私はわかるもん。(笑)」


「19年熟成の2000は思ったほどの熟成感はありませんが、ただ者ではない感満載で素晴らしいことは間違いないですね。様々な果実香にブリオッシュの風味、そしてこの煙草を思わせるスモーキーさが私にはツボです。フレッシュな果実味にカスタードのニュアンスも加わったボリューム感のある味わいは心地よく広がります。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!   23%
美味しい    74%
普通       3%

良くない     0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

1998がP2としてはファーストヴィンテージという事で、長期熟成をさせた物への口コミが無い事が残念でしたが、熟成感は浅いもの奥深さや複雑な風味を伴った品質への評価は非常に高く、大半の方が優れた品質に納得しているという印象でした。

そして、改名前のエノテークの長期熟成に対する口コミでの感動も考慮すれば、このP2を熟成させればさらに官能的な品質に成長するであろうことは、比較的簡単に想像できることでもありました。

価格はもちろん高額ですが、ワインを深く愛する熟練ワインラバーの皆様を楽しませるこのシャンパーニュは、とりあえず知っておくだけでも妄想が広がり?(笑)有意義ではないかとも思う結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

ドン ペリニヨン P2

価格
およそ40000~70000円


溢れんばかりの芳香性が感じられ、凛としたミネラルや美しい酸は緊張感を覚えるような気品があると同時に、充実した果実感や旨味に複雑な風味は包容力も合わせており、熟成が進むほど成分は溶け合い、緊張感も徐々に解きほぐされたような円熟味や、上質な甘やかさを伴った複雑な風味も広がる魅惑的品質へと成長する。

飲み頃と当たり年
飲み頃はブドウ収穫年から約18~40年。

当たり年は全て。
ブドウの質が高かった年しか生産されない
まだ歴史の浅い銘柄で、2020年現在では以下のヴィンテージが発売されている。
1998

2000
2002

口コミ
熟成感は浅いもの奥深さや複雑な風味を伴った品質への評価は非常に高く、大半の方が優れた品質に納得しているという印象。

という事でした。

P2の味わいのイメージは広がりましたでしょうか。

何かを成し遂げた時、最上級の感謝を込めての贈り物、大切な方との特別な時間に楽しむなど、大切な場面にこそ相応しい格別なシャンパーニュであると感じます。

あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしております。

 

 

それでは最後に、ドンペリのラインナップ簡単に解説して終わりにします。

ドンペリのその他のラインナップ

ドンペリには特別な物を除けば以下の6つの種類があります。


1.ドンペリニヨン P3
Pはプレニチュード(熟成のピーク)を意味し、25年目にして3度目の熟成ピークを迎えたドンペリの最高峰。
約30~70万

2.ドンペリニョン レゼルヴ ド ラベイ
熟成は20年ドンペリゴールドと呼ばれます。
ゴールドのエチケットが印象的で、フランスと日本限定で販売されています。
約8~25万

3.ドンペリニヨン エノテーク
16年熟成で通称ドンペリブラックあるいはプラチナ。
下記のP2ができた1998以降は生産されておらず、その希少性と熟成による品質向上で価格は高騰中。
約5~40万

4.ドンペリニヨン P2
ここで登場です。
1998年以降ドンペリニヨンエノテークから名称変更されたもの。

下記のスタンダードが8年の熟成であるのに対し、2度目のピークとされる16年の熟成を経るわけです。
約4万~7万

5.ドンペリニョン ロゼ
ピンドンと呼ばれ、ピノ・ノワールの出来が良い年のみ生産されます。
最低10年熟成
約3~5万

6.ドンペリニヨン ヴィンテージ
最もスタンダードで多く出回っている銘柄。8年熟成。
約2万前後

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