ラマンチャの超コスパ赤ワイン。
700円前後のお手軽ワインですが決して薄っぺらくもなく、適度な飲み応えと親しみやすい味わいで人気。
コスパの高さを褒める口コミも非常に多く、多くの方の日常消費用としても活躍している事が窺い知れたワインです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》グラディウム テンプラニーリョ
《価格》
【700前後】
《ブドウ品種》テンプラニーリョ(センシベル)
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 辛口
《産地》 スペイン>ラ マンチャ
《生産者》 ボデガス カンポス レアレス
ボデガス カンポス レアレスはラ マンチャの有名ワイナリーのひとつで、際立つコスパの高さで知られる生産者です。
地元協同組合と生産者の協力の下1988年に設立され、2022年現在4000haの広大な畑を所有し、バルクワインと自社元詰めワインを生産。
ボトル換算で2500万本が製造可能ですが、自社ブランドのワインとして造られるのは僅か200万本のみで、選りすぐりのブドウによるハイコスパワインを生んでいます。
今回紹介しているグラディウムも手掛ける銘柄のひとつで、その評価実績は以下の通りです。
・ワインアドヴォケイトで2007と2010ヴィンテージが87点。(1000円以下のワインとしては高得点です。)
・ワイン誌リアルワインガイドで2008ヴィンテージが旨安ワイン総集編3位を獲得。
《味わいの特徴》
濃いめで親しみやすく
コスパに優れる
【外観】
濃いめの赤紫
【香り】
熟したプルーンやカシスのフルーティーさに、ジャムのようなチャーミングさも加わった果実香は豊かで、ブラックペッパ―などのスパイスのニュアンスも適度に感じられます。
【味わい】
豊潤でフルーティーな味わいは適度で丸みのあるタンニンと共に親しみやすいミディアムボディの飲み口で、適度な酸が味わいをまとめるバランスも良く軽快な後口があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
このワインに100%使用されるテンプラニーリョ(この地域ではセンシベルと呼ばれます)はスペインを代表する品種。
深い赤色の色調でカシスなどの黒い果実の豊かな風味やスパイスのニュアンスを持ち酸も豊富。
タンニンは適度でアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生む傾向です。
■気候条件■
雨が少なく年間日照4000時間の豊富な日照が得られる畑のブドウを使用しており、熟したブドウに由来する豊潤な果実味を持ったワインになります。
また、畑を囲むようにある森が温度を上昇させすぎないため、適度な酸も持ち合わせたバランス良いワインを生みます。
■ブドウの選別■
畑とワイナリーで2度の選果を行っており、健全なブドウだけを使用することで雑味の無いピュアな味わいが生まれます。
■マセラシオンカルボニック■
《マセラシオン=醸し》
《カルボニック=炭素》
を意味し、ブドウを潰さずそのままタンクに入れて発酵させ、密閉したタンクで発酵させる製法が採用されています。
密閉タンクで発酵する事で炭酸ガスが充満し圧力がかかり、通常の発酵よりも色や香りが多く抽出できる特徴があります。
ボジョレーヌーヴォーなどで使われる製法で、豊かな果実感が保たれる特徴があります。
《飲む時の適正温度》
【12℃~18℃】
低めの温度にすれば引き締まった軽快な飲み口。
温度を上げるほど穏やかな印象になり、果実の風味の広がりある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~6年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【小ぶり~中庸グラス】
気軽なワインですから冷え気味にして小ぶりのグラスで軽快さを楽しんでも良いでしょうし、中庸なグラスで広がる風味を楽しむの良いでしょう。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
ビーフシチュー
目玉焼きハンバーグ
フルーティーでカジュアルな飲み口が心地よい赤ワインで、少々コクのある家庭料理やファミリーレストランのデリバリーなど、気軽な料理に合わせると楽しいマリアージュになるでしょう。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
マイルドで飲みやすい味だけど特徴が無くで深みは無い。安いからこんなもんかな。
香りがイマイチかな。。。
【良い口コミ】
かなり安いけどフルーティーでスパイス感も楽しめる♪これならまた買おうかな~~♪
ベリー系果実にバナナやヨーグルトも感じられる強めの芳香。優しい果実味に滑らかなタンニンがあるミディアムボディの飲み口で、甘味をまとめる酸のバランスも良い。これが1000円以下で楽しめるなんて凄い!!
安い割にちゃんとタンニンも感じるし、アルコール感も主張してこないからワインだけでもいけるね。
とてもフルーティーで皆に親しまれるような飲みやすさがありますね。5日かけて飲みましたが日に日に果実味が濃くなっていく感じがして、結果5日目が1番良かったです。かなりコスパ優秀です。
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 0%
美味しい 30%
普通 70%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
安いのに中々美味しいとコスパを褒める意見が非常に多いワインでした。
深みはなく一部でネガティブコメントもあるものの少数で、適度の飲み応えのある親しみやすい味わいを褒める意見が大半で、何よりもその安さに満足する意見が多い銘柄でした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
グラディウム テンプラニーリョは
【価格】
700前後
【味】
豊潤でフルーティーな味わいは適度で丸みのあるタンニンと共に親しみやすいミディアムボディの飲み口で、適度な酸が味わいをまとめるバランスも良く軽快な後口。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から1~6年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
安いのに中々美味しいとコスパを褒める意見が非常に多いワイン。
深みはなく一部でネガティブコメントもあるものの少数で、適度の飲み応えのある親しみやすい味わいを褒める意見が大半で、何よりもその安さに満足する意見が多い。
以上です。
1000円以下で満足度が高いワインはチリなどに多い傾向ですが、一味違ったラ マンチャのコスパ赤もおもしろい選択肢になりそうです。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
コメント