アンリ ジロー エスプリ ナチュール

実践編

 

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ピノ・ノワール主体でしかも手頃、それでいてちゃんと美味しいシャンパーニュありませんか。」

今回は、そんなやや難易度の高い要望に応えるシャンパーニュの紹介です。

ピノらしいコクや深さの感じられる品質は、評論家はもちろん一般消費者の方々からも高い好感を獲得しています。

ちなみに、ナチュールと言っても自然派ワインではなく、自然と共存しシャンパーニュ造りに取り組むという意味合いがあるという事です。

 

さて、シャンパーニュを手掛ける生産者は数知れませんが、その中でも実際多くの日本の消費者の方々に飲まれ(口コミされ)、そして口コミ評価の高い銘柄はどれか。

そのような好奇心の元、私は信憑性の高い口コミが見られるVinicaを使って調べてみました。

その結果日本で購入可能で主要なおよそ100の生産者の中でも、特に高評価を獲得していると感じたのは25の生産者達

今回紹介するアンリ ジロー エスプリ ナチュールは、アンリ・ジローのラインナップの中でも最も手軽なものですが、ピノ・ノワール主体で造られるこのシャンパーニュは、ピノ・ノワールらしい厚みとバランス感覚を持った品質で、多くの飲み手の好感を集めていました

高額な上級シャンパーニュのようなスケールはありませんが、適度なボリューム感や複雑性のある品質は価格以上の満足度があると感じたわけです。

それでは始めましょう。

 

《ワイン名》 アンリ ジロー エスプリ ナチュール

《価格》

5000円前後

《ブドウ品種》
ピノ・ノワール
シャルドネ
《ボディ》  ミディアムボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   フランス>シャンパーニュ地方
《生産者》  アンリ ジロー

【ここで簡単にプロフィール

創業は1625年。
フランソワ・エマール氏がアイ村に畑を手に入れたことが始まり。

アンリ・ジローにとって、この優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を持ったアイの畑を持つことが出来た事は、高品質なシャンパーニュを生む大きな要因。

1863年に始まるブドウ害虫のフィロキセラの被害は、シャンパーニュ地方にも壊滅的ダメージを与たが、当時の当主レオン・ジローはアメリカの苗木を接木するという、当時最先端の技術を導入し復興を成し遂げるなど、様々な苦難や進化を遂げ、現在は12代目のアンリ・ジローによって、その歴史や精神を受け継いでいる。

ロバート・パーカー氏からも、知名度こそ低いがその品質は高く、ノンヴィンテージのシャンパーニュの中でも最高峰の一つであると評されるほど。

《味わいの特徴》

芳醇で厚みのある風味
キレの良い酸も持ち合わせた
バランスの良い品質

このワインの特徴は、豊かな果実香に加えバニラやバタートーストの芳醇な香りなどが加わり、味わいも厚みのある果実味やコクが感じられる点にありますが、美しく豊富な酸味は味わいにキレも与えており、芳醇さと上品さを両立したバランスの良さがあります。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

ピノ・ノワール主体
このシャンパーニュはピノ・ノワール80%シャルドネ20%の比率で造られます。
味わいに厚みや力強さを与えるピノが主体のため、厚みのある果実味やコクのある味わいになりますが、美しい酸やシャルドネに由来する上品さも感じられるバランスの良さがあります。

優れたテロワール
シャンパーニュ地方の中でも特に優れたテロワール(ブドウを取り巻く自然環境)を持つアイ村
そんなアイ村の最高ランクの畑であるグランクリュのブドウを使用しており、成分の充実した質の高い果実が得られます。

アルゴンヌの森産樫の樽
自然と共存しシャンパーニュを造るという信念もあり、使用される樽はシャンパーニュ地方にあるアルゴンヌの森の樫を使っています。
この樽はグレープフルーツにバニラやココナッツの香りをもたらす特徴があります。

 

【外観】
輝く淡いレモンゴールド
豊かで細かな泡立ち。

【香り】
白桃やラフランスに柑橘類のフルーティな果実香を主体に、ほんのり蜜の甘やかさや樽に由来するバニラやブリオッシュなどのニュアンスも感じられます。

【味わい】
クリーミーな泡は優しい口当たりで、熟した果実の豊潤さは仄かな甘味を伴い、適度なコクも奥行きのある味わいを表現し、上質な酸が味わいをまとめます。
厚みがありながらスッキリとした味わいはバランスが良く、果実感や樽に由来するクッキーのような芳ばしさを残した余韻へと導かれます。

《飲む時の適正温度》

℃~12℃
しっかり冷すと酸味や凛としたミネラル感が際立ち、キレのある爽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど酸は穏やかな印象になり、果実感や複雑な風味の広がる味わいが楽しめます。

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

飲み頃は【購入後1年以内
飲み頃で販売されていますから、1年以内に飲んでしまった方が良いでしょう。
適切な保存すれば2年程度は楽しめますが、保存が悪かったり熟成させすぎると風味は抜け、どこか枯れた印象の味わいになってしまいます。

※出荷された年を記載してあれば、そこから約2年程度が飲み頃とおおよその判断が付くので親切だと個人的には思うのですが、そうなってはいないようですね。
ですから買ったら早めに飲んだ方が良く、常温で長く放置されている可能性があるようなお店では、買わない方が良いでしょう。


当たり年は【ありません
いくつかのヴィンテージのワインをブレンド(アッサンブラージュ)して造られるもので、年による品質の差は少ないという事です。
当たり年を意識するのは、単一年のブドウだけで造られたヴィンテージシャンパーニュ(ミレジメ)の場合のみという事です。

※ワインの飲み頃についての知識は、
第10回【品種・タイプ別 赤ワイン・白ワインの飲み頃】
でも確認できます。

《適正グラス》

【フルート型グラス】
グラスの美しい外観は、泡立ちが見られる相乗効果でシャンパーニュの華やかさを引き立てます。
また、空気に触れる部分も少ないため、温度も上がりにくいと同時に炭酸も抜けにくい形状に設計されています。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


アワビバター


生ハム

など、ふくらみのある果実味と適度なコクを持ったアンリ ジロー エスプリ ナチュールには、ほどよいコクを持った料理との相性が良いですが、豊かな発泡性と美しい酸はスッキリさせる効果もあり、強めの味わいを持った料理にもマッチする適応力があります。
また、揚げたての天ぷらやカリッと焼いたピザなど【カリッ】【サクッ】とした食感の料理には、【シュワツ】としたシャンパーニュはとてもよく合います。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

「香りはナッツ系の香りで果実感ゼロでドライ。ほんのり湿った段ボール・・・。これは軽いブショネだ・・。コクやミネラルも存在するから飲めなくはないが、残念。」

良い口コミ

「手頃なジャンパンの割には変化も感じられる楽しさがある。柑橘類の爽やかな酸味が来た後に、バニラやナッツの優しいニュアンスも来ますね。」


「飲みやすさが魅力のシャンパーニュ。トーストの芳ばしさやコクも適度でスルスルスル。飲みやす過ぎるのも危ないね!!(笑)」


「アーモンドやイースト香に熟したリンゴ。柑橘系果実のドライな味わいに熟成を思わせる芳ばしさも加わる。なかなか良いシャンパーニュ。」


「ピノ主体である事がよくわかります。まろやかな味わいでコクもある。いつ飲んでも安定の美味しさですね。」

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!    3%
美味しい    57%
普通      37%

良くない     3%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

マイナスイメージのコメントはブショネだけという事でほぼゼロ。

無言の感動的評価が1件。

大半の方が適度なボリューム感と複雑性を持った品質に好感を持っている傾向が読み取れ、価格も考慮すればなかなか良いといった印象が残りました。

ピノ主体という事で、シャルドネ主体の繊細でスッキリ系の品質を求める方には少しおすすめしにくいですが、ピノ由来の適度なコクやまろやかさが好みの方には、試す価値のあるシャンパーニュだと感じる結果となりました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

それでは最後に情報整理です。

アンリ ジロー エスプリ ナチュール

価格
およそ5000円前後


芳醇で厚みのある風味、キレの良い酸も持ち合わせたバランスの良い品質。

飲み頃と当たり年
飲み頃は購入後1年以内
当たり年の概念は無い。


口コミ
感動的評価や悪い評価は無く、大半の方が適度なボリューム感と複雑性を持った品質に好感を持っている傾向が読み取れ、価格も考慮すればなかなか良いといった印象。

という事でした。
アンリ・ジローと聞くと、
次郎?
杏里・次郎?
と思ってしまうのは、頭が子供すぎるのか田舎育ちすぎるのか。(笑笑)
さておき、アルゴンヌ産の樽は中々興味深いですし、ピノ主体で比較的手頃なこのシャンパーニュは知っておく価値があると感じています。
あなたにとって善きワインとの出会いが多くなることをお祈りしています。

 

 

 

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