黒ブドウも残りわずか。
新しい品種との出会いをお楽しみください。
それでは早速。
【プールサール】 淡く繊細
《産地》
ジュラ地方(フランス)
《特徴》
ジュラ地方のめずらしい品種です。
淡い色調でやさしい口当たり、土っぽさを感じさせるエレガントな味わいです。
あまりの色の薄さのためロゼワインにされたり、なんと白ワインに仕上げられる場合もあるほどです。
【フェテアスカ・ネアグラ】 シルキーで深い味わい
《産地》
ルーマニア
《特徴》
「黒い乙女」を意味する品種名です。
プルーンのような風味を持ち、タンニンはやわらかくシルキーで深い味わいは、ルーマニアの土着品種の中でも最も評価が高いです。
【フェル・セルヴァドゥ】 豊かな味わい
《産地》
南西地方(フランス)
《特徴》
とてもめずらしく情報も非常に少ない品種です。
カシスやラズベリーの風味に加えピーマンのような青い印象のニュアンスを持つ豊かなワインを生みます。
【プティ・ヴェルド】 濃密で力強い
《産地》
ボルドー地方 スペイン 他世界各地
《特徴》
ボルドーでは補助品種として使用され、スペインでは単一で使用されます。
バナナや鉛筆の芯を削ったような香りを持ち、黒い果実のコンポートのような濃密な果実味を持ち、酸もタンニンもとても強いです。
熟成によって革製品などの動物的なニュアンスが加わり深い味わいになります。
ボルドーではこの品種を加えることで複雑さが増します。
スペインの生産者【マルケス・デ・グリニョン】が造るプティヴェルト100%のワインもこの品種の良さを十分に引き出しています。
【プティ・ルージュ】 エレガントでフルーティ
《産地》
ヴァッレダオスタ州(イタリア)
《特徴》
ほとんど聞いたことないと思いますが、ヴァッレダオスタ州では多く栽培されます。
赤い果実やバラの風味を持ち、キレイな酸と控えめなタンニンを持った若々しく美しいワインを生んでいます。
【フミン】 力強く上質
《産地》
ヴァッレダオスタ州(イタリア)
《特徴》
ヴァッレダオスタ州で栽培される非常にめずらしい品種です。
栽培が非常に難しい事で知られる品種で、うまく完熟まで達したフミンは酸・渋味・果実味共に豊かで熟成能力も高いスパイシーで力強いワインが楽しめます。
【プラヴァッツ・マリ】 果実味主体の力強さ
《産地》
クロアチア
《特徴》
世界的にも評価の高い品種でクロアチアの土着品種です。
ジンファンデルの祖先と言われる品種で共通点も多く、豊かな果実味を主体にタンニンも豊富で複雑さのある上質ワインを生んでいます。
【ブラウフレンキッシュ】 力強いタンニンを持つ熟成型
《産地》
オーストリアなど
《特徴》
オーストリアで主に栽培され、ハンガリーではケークフランコシュと呼ばれます。
チェリーやカシスにブラックペッパーなどの複雑な風味が加わり、酸味も渋味も力強いです。
そのため若いうちは硬い印象のワインですが、長期熟成によって絹のようになめらかな質感になり、品質も高い事で知られています。
【ブラケット】 カジュアルな甘口
《産地》
ピエモンテ州(イタリア)
《特徴》
甘口の赤ワイン・ロゼワイン、まためずらしい赤色の甘口スパークリングを生むことで知られます。
果実の甘味とフレッシュさのあるスパークリングワインは、同じくピエモンテ州のほのかに甘い白のスパークリングワインとして非常に有名な【アスティ】の赤バージョンといった立ち位置です。
【フラッパート】 華やかでデリケート
《産地》
シチリア州(イタリア)
《特徴》
華やかな花の香りを持ち、軽快で繊細な美しいワインを生みます。
単一でもワインは造られますが、DOCG【チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア】の主要品種であるネロ・ダヴォラの濃厚で力強い味わいにブレンドされることで、バランスの良い味わいを生みだしています。
【フレイザ】 複雑でバランス良い
《産地》
ピエモンテ州(イタリア)
《特徴》
ドラゴンボールに出てきそうです(笑)
ピエモンテ州の品種で、若いうちからベリー系果実の風味に加え土や紅茶のような複雑な風味がある事が特徴的です。
酸とタンニンのバランスも良く、少しの発泡性を残して造られる場合もよくあります。
以上です。
いかがでしたか?
フから始まる品種が多い事がわかりましたね(笑)
そしてフから始まる品種はめずらしい品種が多い事も知りました。
いくつわかりましたか?
世界各地で造られる品種も素晴らしいですが、ごく狭い地域で少量造られるこれらの品種を知って飲んでみるのもワインの楽しみ方の一つですね。
ぜひいろんな品種にチャレンジしてみて下さい!!
コメント