第102回 【日本ワインの品質表示】【地理的表示GI】


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ナレーション担当

「このわしの目を持ってしても、日本という国を読めなかった・・。日本がこれほどとは・・・。」

おっと今回は先生でも監督でもなく《ナレーション》ですか!!

新しい立ち位置ですね。

よろしくお願いします。


「長きにわたって、人類と共にあったワインも現代の情報社会の中で今まさに花開こうと、いや既に既に開いているといった方が正しいだろう・・。そしてさらに今まさに進化を続けているのだ。」

染み入るようなナレーションありがとうございます。

 

それではいきましょう!!

日本ワイン2回目です。
前回のざっとおさらいからいきましょう。前回では、
【日本ワインの基本データ
【日本ワインの特徴
について学びました。
・日本は世界的に見れば【ワイン生産量】【ワインを飲む量】も規模の小さい国。

【日本固有品種】【国際品種】【アメリカ系品種】など様々な品種から様々なワインを造る。

・不利な気候条件もあるが、様々な努力で品質は向上しワイナリーも増え、国際的にも評価されるようになり、【日本ワインは盛り上がりを見せている】。

ということでした。
そして今回は、

【日本ワインの品質表示

について学びましょう。

「我が国のワインの品質を表す表示規定を知る事は、日本ワインの文化を正しく知り、広めるための一足となるのだろう。」

そうですね。
正しく理解して日本ワインを楽しみましょう。
それではいきましょう。

日本ワインの品質表示

品質表示の細かい解説の前に【日本ワイン】とは何か。
【国産ワイン】とは違うの?
という部分を解説しましょう。

【日本ワインとは?】

《定義》
原料ブドウが100%国内のもので、国内で製造されたワイン。

これまで日本では日本国内で製造販売しているワインは、原料ブドウが国内産であろうと海外産であろうと全て【国産ワイン】と呼んでいました。

「消費者に対して親切さに欠ける規定であった・・」

そんな中、品質も年々向上し良質なワインが造られるようになってきたこともあり、日本産のブドウだけを使ったワインと、そうでないワインをしっかり分類しようという動きが起こるようになりました。

そして、2015年にワイン法が制定され、2018年から適用されることになり、その規定では【国産ワイン】と呼ばれるものは無くなりました。
そして、

100%国産ブドウで、国内で造ったワインを【日本ワイン

■海外産のブドウを使って、国内で造ったワインを【国内製造ワイン

と呼ぶことになりました。

「わかりやすさも消費者にとって重要な事なのだ。」

【表示規定】

上記の日本ワイン】である場合
《産地》
《ブドウ品種》
《ヴィンテージ》
をボトルに表示する事が認められています。
その条件は、

《産地》
その産地のブドウを85%以上使用する事。

《ブドウ品種》
表示品種を85%以、あるいは複数品種合計で85%以上使用する事。

《ヴィンテージ》
そのヴィンテージのブドウを85%以上使用する事。

という事です。全部85%ですから覚えやすいですね!!

【地理的表示GIとは?】

Geographical indicationnで、特定の産地で特徴的な原料・製法で造られたワインだけがその産地名を名乗れる制度です。

現在最も有力な産地である「山梨」が唯一GIを認められており

ラベル表示はGI Yamanashiに統一されています。

その生産基準は、
山梨産ブドウ100%であること。
規定の品種を使用する事。
山梨県内で醸造・瓶詰されている事。
・アルコール添加は禁止、補糖・補酸には制限がありその他分析値の審査、官能検査(味を確かめること)をクリアする事。

以上を満たしてGIを名乗る事ができます。
世界的に見た地理的表示ワインはここまで厳しくありませんから、原産地呼称(AOCやDOCG)に近い制度と言えますね。

つまりGI Yamanashiを名乗っているワインは信頼できる品質のワインという事です。


「時代は動く・・。読めなかった。山梨がこれほどとは・・・。」

■まとめ■

・【日本ワイン】は100%日本のブドウを使って日本で造ったワイン。

・【国内製造ワイン】は海外産のブドウを使って日本で造ったワイン

・産地・品種・ヴィンテージをラベルに表示するには85%以上そのブドウを使わなくてはいけない。

・厳しい規定を満たした地理的表示ワインGIは唯一山梨が認められ、GI Yamanashiと表示される。

 

以上です。

これで、日本のワインの事が半分くらいわかりましたね!!

成長著しい日本ワインは年々味わいを変化させますから、その過程を楽しむのも一つのアプローチではないかと考えます。

どんどんいろんな日本ワインを飲んでみて下さい。

それが何よりも日本ワインを成長させることですしね。

私が選ぶ飲むべき一本です
【クラレーザ 甲州】
淡く繊細な甲州です。

【登美の丘 甲州】
比較的風味豊かで上質な甲州です。
よかったらお試し下さい。


「日本のワインがどの方向に進むのか・・。このわしの目を持ってしても読めぬ・・。だが・・それがいい。向かった先で様々な試練、苦悩。そして出会い、喜びもあるであろう。それらを全て一つにして味わうものなのだ。ワインも単調なものより複雑なものの方が味わい深い。人生の旅というものもそういうものなのだ・・。」

ありがとうございます。染み入るような素晴らしいナレーションでした。

次回の日本ワインの歴史でもよろしくお願いします!!

 

 

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加藤敦志

投稿者: 加藤敦志

加藤敦志と申します 名古屋のふぐ・季節料理を扱う楽楽楽(さんらく)八事店の店長で ソムリエやらせてもらっています。 あなたに役立つワインの知識・おすすめワイン・ワイン関連商品などいっぱい紹介します!! さらにくわしいプロフィールはhttps://wine-no-susume.com/profile/です

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