手軽なプーリア州のプリミティーボの最有力と感じた銘柄です。
ワイン誌での高評価や一般消費者の方々の口コミ満足度も上々。
実際かなりの方がこの銘柄を購入しており、プーリア州のワインとしては日本ではトップクラス(トップかも)に売れている印象です。
甘味が苦手な方にはおすすめしませんが、
とりあえずプリミティーボが知りたい。
濃いめのフルーティーなワインが好き。
そんな方が選択肢に入れるべき安旨大賞ワインです。
この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。
《ワイン名》ポッジョ レ ヴォルピ プリミティーボ ディ マンドゥーリア
《価格》
【1300前後】
《ブドウ品種》プリミティーボ
《ボディ》 ミディアム~フルボディ
《甘辛》 やや甘口
《産地》 イタリア>プーリア州
《生産者》 ポッジョ レ ヴォルピ
ポッジョ レ ヴォルピはラツィオ州を代表する人気ワイナリー。ラツィオ州をはじめイタリア南部のワインを生産しており、そのコスパの良さでも注目を集めています。
ラツィオ州の州都であるローマ近郊で、1920年代からワイン造りを営むメルジュ家によって運営されており、1950年にポッジョ レ ヴォルピとしてワイナリーを設立。
元々は地元用のワインを造るポッジョ レ ヴォルピでしたが、フェリーチェ メルジュ氏が1990年代の終わりから改革を実行。
醸造学を修めていた同氏は醸造設備も近代化や栽培方法を変えるなどを実施し、飲み心地の良いワインとは何かを徹底的に研究し、世界各地への輸出を前提のワイン造りをするようになります。
目指すスタイルは「みんなに毎日飲んでもらえるワイン」で、2021年現在ラツィオ州、プーリア州、カンパーニャ州から生まれるハイコスパワイン達が日非常に高い人気を集めています。
今回紹介しているプリミティーボ ディ マンドゥーリアは、数ある銘柄の中でも日本で最も多くの方に飲まれ、満足度の高い人気銘柄。日本のワイン誌『リアルワインガイド2018年63号』で永遠の旨安大賞を受賞しており、2008年の安旨大賞を受賞して以来、そのコスパ抜群の味わいを維持し続けています。
《味わいの特徴》
Theプリミティーボ
濃厚でフルーティーで
ハイコスパ
このワインの特徴は、温暖なプーリア州のプリミティーボらしい厚みのある果実味主体の親しみやすい味わいにあり、抜群のコスパの良さも見逃せない特徴と言えます。
【外観】
ガーネットを帯びた深いルビーレッド
【香り】
プラムやカシスなどの円熟した果実や、レーズンのような落ち着きのある甘味を連想させる豊潤な香りが主体で、ハーブやスパイスのニュアンスも垣間見えます。
【味わい】
凝縮感あるフルーティーな味わいは優しい甘みがあり、穏やかな酸とシルキーなタンニンと相まって柔らかな飲み口。クリーンな味わいは濃厚ながら飲み口軽快な上品さも合わせ持っており、フルーティーな風味を残した余韻があります。
それでは、そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。
■品種の個性■
プリミティーヴォ100%で造られるワインです。
濃い色調で、ジャムのような甘味を伴った果実のジューシーな味わいが特徴的で、酸味と渋味はほどよくアルコール度数が高めのしっかりとしたワインを生むのがプリミティーボの個性です。
■温暖な気候■
イタリア南部に位置するプーリア州は典型的な地中海性気候。
温暖で乾燥し雨も少ないためブドウはよく熟し、酸は穏やかで凝縮感ある果実味主体のワインが生まれる傾向です。
■ステンレスタンク熟成■
熟成はステンレスタンクで18ヶ月行われており、当然樽の風味は付きません。
密閉性が高く酸化防止効果があり余計な香りも付かないため、ブドウのピュアな果実感がストレートに反映されるのがステンレスタンクの特徴です。
また、樽と違って買い替えるなどのコストも掛からず、価格が抑えられるのもステンレスタンクの特徴です。
《飲む時の適正温度》
【14℃~18℃】
少し低めの温度にすれば引き締まった印象になり、軽快な飲み口が楽しめます。
温度を上げるほど果実感や樽の風味が広がり、ふくらみある味わいが楽しめます。
※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。
《飲み頃》
ブドウ収穫年から2~4年
※一般的傾向や口コミから推測
《適正グラス》
【大ぶりのグラス~小ぶりのグラス】
香りが取りやすく温度が少しずつ上がるように設計された大ぶりのグラスを選ぶことで、芳醇な香りと味わいを感じやすくなります。
気軽なワインですから、冷やし気味にして小ぶりのグラスで飲んでも軽快な飲み口が楽しめます。
※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。
《相性のいい料理》
トマト系のパスタ
ポークグリル
など、果実感が濃いめのワインの味わいは同じく濃いめ料理との相性が良く、互いの味わいを引き立て合います。
果実感が主体の優しい飲み口ですから、スパイスを効かせた肉料理などの味わいを優しくまとめてくれる効果もあります。
※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。
《飲んだ人の口コミ》
【ネガティブな口コミ】
果実味の凝縮感が強めでちょっと甘いから、最初は美味しく感じるけどだんだん飲み疲れてしまった。もう少し甘味が少ない方が好きかも。
イタリアらしい陽気で濃いめの赤ワイン。かなりコスパ良いと思うけど、好みかと言われれば違う。
ボリューム感のある果実味ですが繊細さに欠ける印象。30分ほどでタンニン(渋味や苦味)も出てきました。ま、普通。
【良い口コミ】
プリミティーボの少し甘味のあるフルーティーな味わいは結構好み。抜栓初日も良いですが、2日目にはコーヒーのニュアンスが加わり深みが増した感じがして美味しかった。
ジューシで厚みのある果実味を楽しみたいならおすすめ。2年熟成の2019はレーズンのニュアンスが強めで甘さと重さが丁度良く、滑らかなタンニンで苦味も抑制されています。これはついつい飲み過ぎてしまうやつですね。
何度飲んでも美味しいし、むしろどんどん好きになる~~♪
この美味しさで1300円なら毎日飲みたい!!空気に触れるほどに柔らかな印象に変化していき、滑らかな酸と甘い香りが心地よく飲み飽きしない味わい。純粋で明朗な若々しさが魅力なハイコスパワインですね♪
という皆様の声でした。
その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、
感動的!! 3%
美味しい 53%
普通 44%
良くない 0%
というニュアンスが伝わってくる結果でした。
プーリア州ではコレッツィオーネ チンクアンタと並んで口コミ量が最も多く、それほど人気で売れている銘柄であることがまずは伺い知れました。
プリミティーボらしい甘みが少し苦手というようなネガティブコメントもありますが、ワイン自体の品質を低く評価するものではない印象。
多くの方が厚みのあるフルーティーな味わいに好感を持っており、価格を考慮すればかなり満足できる意見も少なくありませんでした。
まとめ
それでは最後に情報整理です。
ポッジョ レ ヴォルピ プリミティーボ ディ マンドゥーリアは
【価格】
1300前後
【味】
温暖なプーリア州のプリミティーボらしい厚みのある果実味主体の親しみやすい味わいで、抜群のコスパも見逃せない。
【飲み頃】
ブドウ収穫年から2~4年
※一般的傾向や口コミから推測
【口コミ】
プーリア州で口コミ量トップクラスで、それほど人気で売れている銘柄であることがまずは伺い知れた。
プリミティーボらしい甘みが少し苦手というようなネガティブコメントもあるが、ワイン自体の品質を低く評価するものではない印象。
多くの方が厚みのあるフルーティーな味わいに好感を持っており、価格を考慮すればかなり満足できる意見も少なくない。
以上です。
プーリア州のプリミティーボらしさを手軽に楽しむという意味では、1000円台前半のこの銘柄は最有力候補ではないかと感じました。
果実感たっぷりの味わいが気に入ったなら、同じくプリミティーボで好評のヴァルヴァリオーネ(3500くらい)そしてEs(8000くらい)へとステップアップしてみるのも楽しそうですね。
あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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