キャンティ クラシコ クエルチャべッラ

おすすめ【赤】ワイン

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中価格帯で注目すべきキャンティ クラシコ。

独自のビオディナミ農法により、ピュアで滋味深く飲み疲れしないエレガンスを持ったワインが誕生しています。

口コミ(vinica)では否定的な意見も特になく、たくさんの方を納得そして満足させている傾向。
心得ておくべき優良生産者だと感じました。

この記事を最後まで読み進めていただき、知識と共に深まるワインの味わいを楽しんでいただければ幸いです。

《ワイン名》キャンティ クラシコ クエルチャべッラ

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《価格》

3000円前後

《ブドウ品種》サンジョベーゼ
《ボディ》  ミディアム~フルボディ
《甘辛》   辛口
《産地》   イタリア>トスカーナ州
《生産者》  クエル チャべッラ

プロフィール
クエル チャべッラはキャンティ クラシコ地区のトップ生産者のひとつで、独自のビオディナミ農法を実践するワイナリーです。

創業は1974年。鉄鋼業界で活躍していたジュゼッペ コッシア カスティリオーニ氏がキャンティ地方に畑を購入。友人でありワインコンサルタントであるジャコモ タキス氏の協力の下成長を遂げます
※ジャコモ タキス氏は「スーパータスカンの父」と呼ばれ、「サッシカイア」や「ティニャネロ」を造った伝説の醸造家。

2020年現在当主でありジュゼッペ氏の息子であるセバスティアーノ氏は、父の情熱を引き継ぎさらにワイナリーを成長させます。
1988年から有機栽培
2000年からはビオディナミ農法
2008年以降は動物由来のものを完全に排除したクエルチャベッラ独自のビオディナミ農法
へと発展。環境にも配慮した偉大なワインを生むようになり、キャンティクラシコ地区を代表する生産者の地位を確立します。

今回紹介しているキャンティ クラシコは、クエルチャベッラの看板ワインで人気の高い銘柄。
世界的ワイン誌「ワインアドヴォケイトケイト」や「ワインスペクテイター」などで、90点台の高得点を何度も獲得しています。

ちなみにボトルにあしらわれたシェフは「料理に合わせやすい」ことを表しています。

《味わいの特徴》

ピュアで滋味深い
バランス型キャンティ クラシコ

このワインの特徴は、土壌やブドウ本来のピュアな味わいが表現されており、滋味深く優しい飲み口はバランス良く飲み疲れしない味わいである事です。

そのような品質になる理由をいくつか挙げましょう。

品種の個性
キャンティに使用されるサンジョベーゼは、スミレやチェリーを思わせるフレッシュな香りを持ち、味わいも豊富な酸とフレッシュな果実味を持ったワインを生む傾向です。
以上のような傾向をベースの持ちつつ、クエルチャべッラが生み出すサンジョベーゼは、平均的なものよりピュアで滋味深い味わいあり、その要因は以下の通りです。

独自のビオディナミ農法
化学肥料や農薬を一切使用しないことはもちろん、天体の動きに合わせて農作業を行うビオディナミ農法を実践。
土地の天然酵母など様々な微生物などの働きが加わった土壌は、健全で成分豊かな状態になり、その成分を吸い上げたブドウはピュアで滋味深いワインを生みます。
そしてクエルチャべッラの特徴的なところは、動物由来のものを完全に排除していること。
2008年以降は有機肥料に動物由来のものを使用しないことや、醸造過程の清澄で卵白を使用しないなど独自のビオディナミ農法を実践しています。
その理由は当主であるセバスティアーノ氏が「ベジタリアンだから」というややトリッキーな理由からのようです。。。

3つの地区のブレンド
キャンティクラシコの地区の中の3つの地区のブドウがブレンドされるワインです。
その結果バランスと複雑性を持ち合わせたワインが誕生。それぞれの区画の特徴と比率は以下の通りです。

  • グレーヴェ イン キャンティ70%
    砂質土壌で繊細で、上品な酸やキメ細かなタンニンを生む。
  • ガイオーレ イン キャンティ20%
    石灰岩など硬い石を多く含んだ土壌で、力強いワインを生む。
  • ラッダ イン キャンティ10%
    砂質と石灰質を含んだ粘土質土壌で、アロマティックなワインを生む。

上品な樽香
ステンレスタンクで発酵後、小樽(バリック)で14ヶ月熟成。
適度で上品な樽の風味が反映されたワインになります。

【外観】
深みのあるルビーレッド

【香り】
ブラックベリーやブラックチェリーなど熟した果実の豊潤な香りを主体に、スミレの華やかさやスパイスに上品な樽香も加わり、複雑さが感じられます。

【味わい】
凝縮感のある果実味は甘さ控えめですが、じんわり広がる旨味が広がるミディアム~フルボディ。豊富ながらキメ細かなタンニンは優しい飲み口を表現し、キレイな酸が味わいをまとめると、心地よい旨味や複雑な風味を残した余韻が続きます。

《飲む時の適正温度》

14℃18℃
少し冷やし気味にすれば引き締まった印象。酸やタンニンが際立ちエレガントな飲み口に。
温度を上げるほど穏やかな印象。甘味や複雑な風味の広がりが楽しめます

※ワインを飲む時の適正温度については、
第11回【ワインの適正温度】
でも確認できます。

《飲み頃と当たり年》

【飲み頃】
ブドウ収穫年から4~12年
※一般的傾向や口コミから推測

【当たり年】
参考までに、トスカーナ州のヴィンテージチャートも載せておきます。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向があります。

点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2010年 
2011年 4
2012年 4
2013年 5
2014年 3
2015年 5
2016年 5
2017年 3
2018年 3

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《適正グラス》

【バルーン型ブルゴーニュグラス】
香りが取りやすく、甘味を感じやすいバルーン型ブルゴーニュグラスを選ぶと良いでしょう。

※ワイングラスの選び方の知識は、
第13回【ワイングラスの特徴・選び方】
でも確認できます。

《相性のいい料理》


キノコのリゾット


鴨鍋

厚みのある果実味とコク、複雑性を持ち合わせたバランス良いワインです。
合わせる料理も適度なコクを持ったものが適切で、ワインの複雑な風味は野性味のあるジビエ料理ともマッチします。

※もう少し相性について知りたい方は、
第15回【ワインと料理との相性・マリアージュ】
でも確認できます。

《飲んだ人の口コミ》

悪い口コミ

このワインの悪い点を指摘する具体的コメントは見当たりませんでした。

良い口コミ


どのヴィンテージを飲んでも安定感がある造り手で、人気も納得できる。4年熟成の2016はしなやかなタンニン、そして果実味。とてもエレガントで飲み疲れしないから私も気に入っている。


おぉ!このキャンティは俺史上最高だね!3年熟成の2016。


4年熟成の2016は若いキャンティらしからぬしなやかな飲み口。煮詰めたベリーや優しい樽に海のミネラルを思わせる香りがあり、じんわり広がるピュアな旨味と優しく溶け込んだ酸、そしてキメ細かなタンニン。優しい旨味が余韻まで持続している。


店員さんに「熟成されたサンジョベーゼが好きなんです」と伝えて出てきたのがこちら。結論。味も良ければコスパも良い!♪とても好みの香に魅了されると、強すぎず弱すぎない果実味に角の取れたタンニンで余韻も長め。3年熟成の2015は既に美味しくて、熟成させたのも飲んでみたいですね!!

 

という皆様の声でした。

その他にもたくさんの口コミがありましたが、集計してみると、

感動的!!     3%
美味しい     53%
普通       44%

良くない      0%

というニュアンスが伝わってくる結果でした。

安心感のある人気キャンティクラシコである事がよくわかる口コミの数々でした。

感動的評価は稀ですが、見る限りネガティブなコメントも特になく、ほとんどの方が中々良いと感じています。

若い段階や抜栓直後から美味しく、時間経過でさらに向上する傾向。
7年を超える熟成酒に対するコメントはありませんでしたが、ポテンシャルは高く熟成後も期待できそうです。

3000円台のキャンティ クラシコでは、レンテンナーノと並んで満足度が高いと感じる結果となりました。

 

まとめ

それでは最後に情報整理です。

キャンティ クラシコ クエルチャべッラ

価格
3000円前後


土壌やブドウ本来のピュアな味わいが表現されており、滋味深く優しい飲み口はバランス良く飲み疲れしない味わい。

飲み頃
ブドウ収穫年から4~12年
※一般的傾向や口コミから推測

当たり年
トスカーナ州のヴィンテージチャートは以下の通り。
良い年ほど成分が充実し、飲み頃になるのは遅いが長期熟成に向く。
難しい年ほど成分はやや希薄になり、早く飲み頃に達するが長期熟成には向かない傾向。

5点 秀逸な年
4点 良い年
3点 平均的な年
2点 やや難しかった年
1点 難しかった年
0点 悪い年

2010年 
2011年 4
2012年 4
2013年 5
2014年 3
2015年 5
2016年 5
2017年 3
2018年 3

口コミ
感動的評価は稀だが、見る限りネガティブなコメントも特になく、ほとんどの方が中々良いと感じている。
若い段階や抜栓直後から美味しく、時間経過でさらに向上する傾向。
3000円台のキャンティ クラシコでは、レンテンナーノと並んで満足度が高いと感じた。

以上です。

自身がベジタリアンだからワイン造りにも動物由来のものを使用しない。

この情報だけを聞くと中々の個性的な人物像が想像されるのは私だけでしょうか。

ともあれ、ワインの品質が高いことはよくわかりました。

あなたのワイン選びの一助になれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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