「俺があんた達に何の借りがあるのかがわからなかったのかい?
それはなぁ、ここに俺を呼んでくれた事、そしてそんな俺の話を聞いてくれている事。そんな嬉しい事があるかい?」
なんと・・・なんと義理堅い先生でした。
何を貸したのでしょうと茶化した自分の人間性を恥ずかしく感じてしまいました。先生すみませんでした!!どこまでも着いていきたくなるようなそんな方であります。
ありがたくお話を聞かせていただきます。
というわけで、ロワールその2です。
その1ではロワール4つの地区の内の2地区を解説しました。
今回は残りの2地区についての解説となります。
1、トゥ―レーヌ地区
ロワール中央部に位置するこの地区では様々なタイプのワインが生みだされています。
【主要品種白ブドウ】
・シュナンブラン
・ソーヴィニョンブラン
【主要品種黒ブドウ】
・カベルネフラン※別名ブルトン
・ガメイ
・ピノノワール
・カベルネソーヴィニヨン
・グロロー
「前回シュナンブランが別名ピノ・ド・ラ・ロワールと言ったなぁ。カベルネフランもブルトンって呼ばれるんだぁ。この事はよく覚えておくといいぜぇ。特に試験受けるんならなおさらだぁ。」
【4つの主要AOC】
《1、トゥ―レーヌ》
・赤・ロゼ・白・スパークリングを生みます。
・この地区全体に広がるAOCでカジュアルで軽快なワインを様々なタイプのワインで表現します。
《2、ブルグイユ》
・赤・ロゼを生みます。
・カベルネフラン主体の赤ワインが特に有名で、ロワール最高峰の赤ワインと言えます。
・すぐ隣に《サン・ニコラ・ド・ブルグイユ》というAOCがあり同じく赤・ロゼを生みますからセットで知りましょう。
・ロワール川対岸のシノンの赤ワインとはライバル関係にあり、しのぎを削ったワインは高品質です。
《3、シノン》
・赤・ロゼ・白共に造ります。
・上記の通りブルグイユとのライバル関係の力も手伝って、ロワール屈指の赤ワインを生んでいます。
「ブルグイユが赤とロゼを造るのに対して、シノンは白ワインも造るなぁ。この事は試験によく出るから場所とあわせて知っておくといいぜぇ」
《4、ヴーヴレ》
・白(甘~辛)・スパークリングを生みます。
・シュナンブランから甘~辛口の白ワイン。
同じくシュナンブランから造られるスパークリングワインは泡の強めの【ヴーヴレムスー】。
微発泡の【ヴーヴレぺティアン】が造られます。
他にもいろいろAOCはありますが、
白はシュナンブランから甘~辛口・スパークリングワイン。
赤はカベルネフランで、シノンとブルグイユが有名で高品質と知りましょう。
「試験受けるなら【クールシュヴェルニー】というAOCも知っておくといいなぁ。【ロモランタン】っていう世界でもこのAOCでしか使われない白ブドウだけからワインを造っているんだぁ。あとのAOCはどのブドウからどのタイプのワインを造るのかを教本で知っておくといいなぁ。」
2、サントル・ニヴェルネ地区
この地区は爽やかな白ワインで特に有名です。
【主要品種白ブドウ】
・ソーヴィニョンブラン
【主要品種黒ブドウ】
・ピノノワール
【2つの主要AOC】
《1、サンセール》
・赤・ロゼ・白を造ります。
・ソーヴィニョンブランから造られる爽やかな白ワインが有名です。
・ピノノワールからも香り豊かな赤・ロゼも造ります。
《2、プイィ・フュメ》
・白のみ
・こちらもソーヴィニョンブランから造られる爽やかな白ワインが有名です。
「この2つのAOCは共にソーヴィニョンブランから爽やかな白ワインを造る事からライバル関係にあり、切磋琢磨によって品質をたかめているんだぁ。この関係はちょうどトゥ―レーヌ地区のブルグイユとシノンの関係ににているなぁ。それから位置関係も覚えておきなよ。サンセールとシノンはロワール川の内側に位置し、【3つのタイプのワインを造る】なぁ。サンセールのサン(3)で覚えておくといいぞぉ。反対側のプイィ・フュメは白のみ、ブルグイユは赤・ロゼだったなぁ。あと他のAOC名と造れるワインのタイプ、使用可能品種は試験あるんだったら調べなよぉ。」
■まとめ■
・トゥ―レーヌ地区はシュナンブラン・カベルネフラン主体に赤・ロゼ・白・スパークリングワインを生んでいて、【シノン】と【ブルグイユ】の赤ワインは品質も高く有名。
・サントル・ニヴェルネ地区ではソーヴィニョンブランから爽やかな白ワイン、ピノノワールから香り高い赤・ロゼを生み、【サンセール】と【プイィ・フュメ】の白ワインは特に有名。
以上です、夏の暑い日に爽やかなサンセールのソーヴィニョンブラン、ウナギのかば焼きにシノンの深いカベルネフランを合わせてみても楽しそうですね。
「短い時間だったけど、楽しかったなぁ。こうして誰かの役に立てるって事が俺には幸せな時間だったぞぉ。こんな俺を呼んでくれてありがとなぁ。そして話を聞いてくれて感謝しているぜぇ。また困った時は呼んでくれよな。それじゃまたな。」
なんと・・なんと素晴らしい先生でした。
ロワールの知識だけではなくもっと大きな大切な事を教えてくれた。
そんな気がしてなりません。
先生感謝しています!!
また必ずお会いできますからその時はまたよろしくお願いいたします。
さあ、なんだか今回は晴れやかな気持ちになれました!!次回からも楽しく頑張りましょう!!
あなたのワインのある生活が豊かになる事を願っております。
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